乳児と猫は同居しても大丈夫?病気のことや同居の注意点
赤ちゃんも猫も大切な家族の一員です。でも、そもそも赤ちゃんと猫って同居しても大丈夫なのか、不安に感じているママもいるでしょう。安全面や衛生面、赤ちゃんに悪い影響がないか心配です。そこで、猫の飼育のリスクや、同居の注意点を知っておきましょう。
乳児と猫の同居ってできる?いつから?
猫と同居しても大丈夫なのか?
猫のかわいいしぐさやその表情には、癒されますよね。
しかし、妊娠や出産を機に、あるいは小さな乳幼児のいる家庭では、猫と赤ちゃんの同居に、不安を感じている人もいると思います。猫の性格的な特徴、アレルギーや病気のこと、衛生面など、心配になることはたくさんありますね。
基本的には赤ちゃんに、重い猫アレルギーなど特別な事情がない限り、猫と同居することは可能です。それに、うまく関係を築くことができると、猫は赤ちゃんのいい友達になってくれます。
一緒に過ごす注意点やコツさえ押さえておけば、赤ちゃんも猫も仲良く気持ちよく過ごせますよ!
猫と同居することのメリットって?
情操面では、赤ちゃんの心の成長を促すことができます。例えば、幼い子どもはしっぽを引っ張るなど、猫にとっては迷惑な行動をしがちです。
猫は一般的に、幼い子どもに寛容だと言われていますが、時には嫌がって怒るかもしれません。子どもはその経験を繰り返しながら、相手にも感情があること、相手の感情を想像して行動することを学びます。
また、猫は触れるだけで癒し効果があると言われています。赤ちゃんの心の安定につながるだけではなく、ママがちょっと育児に疲れた時やイライラした時、猫をなでることでストレス解消効果が期待できそうです。
一緒に過ごす中で、猫と赤ちゃんが兄弟や友達のような関係が築けるといいですね。
いつから?同居やスキンシップの開始時期
ただ、新生児の頃は、ママは赤ちゃんのお世話で精一杯。生後3カ月くらいが、スキンシップを開始するにはちょうどいいでしょう。
しかし、猫は環境の変化に弱い動物です。今まで居なかった赤ちゃんは、猫にとっては怖い存在かもしれません。警戒する様子があれば、無理にスキンシップせず、まずは赤ちゃんの存在に慣らしていきしょう。
赤ちゃんを抱っこして猫に見せることや、赤ちゃんの匂いを覚えさせることから始めます。また、1歳を過ぎるくらいまでは、赤ちゃんは猫にとって予測不能な動きをします。赤ちゃんと猫が一緒に過ごす時は、必ず大人が側で見守ることが大切です。
気をつけたい!猫が関わる病気について
猫から感染するトキソプラズマ
妊娠中のママがトキソプラズマに初感染すると、胎盤を通して赤ちゃんにも感染し、「先天性トキソプラズマ感染症」になる可能性があります。流産のおそれ、出生後には視力障害や、精神・運動の発達障害が起こる場合があります。
予防のため、飼い猫の糞はすぐに片付け、もし触ってしまったら、よく手洗いしましょう。また、感染した動物の生肉から感染することもあるため、猫に生肉は与えないようにします。トキソプラズマ原虫は、野外のどこにでもいるため、猫は完全室内飼いにするようにしましょう。
乳児がくしゃみ!猫アレルギー
猫アレルギーの予防のひとつはアレルゲンに触れないようにすることです。具体的には、室内や猫を清潔に保ち、赤ちゃんと猫の居住スペースを分けるといいですよ。
赤ちゃんと猫の過剰なスキンシップを避けることも大切です。猫に触れた後は、手洗いを忘れずに。また、赤ちゃんの頃から猫などの動物に触れることでアレルギーになりにくい、という説もありますが、因果関係はまだ明らかにされていません。
猫がケガをさせた!猫ひっかき病
バルトネラ菌に感染しても、猫に症状は出ませんが、人が感染すると、発疹や傷口の腫れ、発熱、リンパ節の腫れが症状として現れます。
幼い子どもは、大人に比べると免疫力が弱いため、猫ひっかき病を発症しやすく、また重症化しやすいと言われています。もし、赤ちゃんが猫にひっかかれたり、咬まれたりしたら、念のため傷口をよく洗い、消毒しましょう。
猫を清潔に保ち、猫自身も感染しないようにしておくことも大切です。