11月に読みたいおすすめ絵本!親子で楽しくふれあい絵本タイム
暑かった夏がようやく終わり、読書に最適な気候になってきました。こんな気持ちのよい季節には、テレビを消して、親子のふれあい絵本タイムなどはいかがでしょう。子どもをひざの上に乗せ、お互いの温かさを感じながら、穏やかに秋の夜長を過ごしましょう。数ある絵本の中から、11月にピッタリの絵本を紹介します。
文化の日に読みたいアート絵本【0~1歳】
色とものの名前が学べる「いろいろバス」
「いろいろバス」は、色をテーマにした絵本です。絵本を見ながら、色とものの名前を学ぶことができますよ。
赤いバスから降りてきたのは真っ赤なトマト、そして乗車するのは赤いタコです。色彩表現がおしゃれで、思わず絵に見入ってしまいます。
作者のtupera tupera(ツペラ ツペラ)さんは、亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニットです。絵本やアニメーション制作など、様々な分野で活躍しています。
どの作品にも「びっくり」と「楽しい」が詰まっており、この「いろいろバス」でも、予想外の展開が次々と繰り広げられます。バスの色を見ながら、なにが降りてくるのか想像して読んでみると楽しいですね。
いろいろバス|大日本図書
赤いバスがやってきました。黄色いバスがやってきました。緑のバスがやってきました。そして……バスからおりるのは、だあれ? バスにのるのは、なあに? 色とりどりのバスに乗りおりする、あんなモノやこんなモノ。思わずクスッと笑ったり、えーっとビックリしたり!ユーモアたっぷりのおしゃれな色あそび絵本です。
わくわくしかけえほん「ぼうしとったら」
普段は帽子の中など見たいとは思いませんが、この絵本には、つい中をのぞいてみたくなるような、そんなワクワク感たっぷりの人たちがでてきます。「ぼうしとったら」のくり返しなのですが、予想もしないものがゾロゾロ出てきて、大人でもゲラゲラ笑ってしまいます。
帽子の中は、しかけをめくることで見えてきます。子どもに予想させて、静かに、そしてちょっとじらしながら、少しずつ見せていきましょう。「早く見せて」と絵本に目がくぎづけになることでしょう。
寝る前やお出かけのときなど、繰り返し何度でも読める絵本です。
PETIT POOKA『ぼうし とったら』 | 学研出版サイト
大人気「やさいさん」に続く、いないいないばあ遊びのしかけ絵本。今度は、カウボーイやコックさんの帽子をとったら…? 何が出てくるのでしょうか?しかけをめくるとキャラクターのイメージに合ったものや、意外なものもあって、子どもは大喜び!
かわいい昆虫が出てくる「てんてんてん」
ページいっぱいに黒い斑点があり、「なんだろう?」と思って次のページをめくると、「てん てん てん てんとうむし」と、リズミカルな文章とともに、かわいいてんとう虫が登場します。「ぐる ぐる ぐる」や「かさっ かさっ かさっ」などもありますよ。さて何でしょう?
「てんてんてん」は、子どもたちを楽しい虫の世界に誘います。太めの線にはっきりとした色合いだったり、同じ言葉の繰り返しだったりで、子どもの好きなものがいっぱい詰め込まれた絵本です。虫の名前を覚えることもできますね。
七五三には成長を感じる絵本【2~3歳】
初めての緊張と不安「はじめてのおつかい」
5歳の女の子みいちゃんは、ママに頼まれて近くのお店に牛乳を買いに行きます。自転車をよけてぴたっと塀にはりついたり、坂で転んで握りしめていたお金をなくしそうになったり、初めてひとりで行くおつかいは冒険がいっぱい。お店について、さあ牛乳を買おうとするみいちゃんですが…。ドキドキしたり、勇気をふりしぼったり、最後はホッとして、そして心地よい感動が残ります。みいちゃんと一緒に、小さな大冒険に出発しましょう。
はじめてのおつかい|福音館書店
みいちゃんはママに頼まれて牛乳を買いに出かけます。自転車にベルを鳴らされてどきんとしたり、坂道で転んでしまったり、ひとりで歩く道は緊張の連続です。坂をあがると、お店につきました。お店にはだれもいません。みいちゃんは深呼吸をして、「ぎゅうにゅうください」と言いました。でも、小さな声しかでません。お店の人は、小さいみいちゃんには気がつかないみたい……。小さな女の子の心の動きを鮮やかに描いた絵本です。
成長の喜び「おおきくなるっていうことは」
中川ひろたかさん作「おおきくなるっていうことは」は、そんな「成長」について考える絵本です。ピーマン村シリーズの中の一冊になります。
よく大人は、子どもに「大きくなったね」と声をかけます。しかし、「大きくなる」っていったいどういうことなのでしょう。この絵本は、そんな「成長」についての疑問を、子どもと一緒に考えてくれます。
気づかないうちに、子どもはどんどん成長していくものです。七五三のこの時期に、子どもの成長を喜びながら、こんな絵本を一緒に読むのも素敵ですね。
おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち) :中川 ひろたか/村上 康成 - 童心社
おおきくなるっていうことは 中川 ひろたか/村上 康成 服が小さくなったり、自分より小さな人にやさしくなれたり─大きくなった喜びがいっぱい!