子どもに無添加の食事を与えたい!上手に続けられるレシピや商品紹介
子どもの健康を考えると、添加物の入った食品はなるべく避けたいですよね。人工的な味を覚える前に、自然の風味を持つ食品を食べさせたいと思うママは多いのではないでしょうか。今回は添加物が子どもに与える影響や、添加物を使わないだしやハムなどの簡単なレシピ、スーパーで手に入る無添加の食材などをご紹介します。
食品添加物が子どもに与える影響について
食品添加物について知ろう
添加物は、国の機関である「食品安全委員会」が動物実験などの毒性試験で安全性を確認し、「人が毎日一生食べても安全とされる量」を決めた上で、厚生労働省が審議して使用量や使用基準が決定されます。また、使用が認められた添加物でも、引き続き安全の確保に努めているそうです。
しかし、日本人は1年で約4kgもの添加物を食べているといわれ、中には発がん性を指摘されているものもあります。多くの情報が手に入る現在では、商品の見栄え以上に安全性を重視する消費者が多くなっています。
食品添加物の強い刺激で体に悪影響を与える
蕁麻疹や喘息などの「アレルギー」を発症する危険のある添加物もあります。醤油やマーガリン、清涼飲料水に含まれる合成保存料や、お菓子に含まれる黄色4号などの合成着色料がそうです。
化学調味料は食材のうまみを消し去ってしまう強いうまみがあります。食材そのものの味を体験し味覚を育むのに大切な幼児期にそれを阻んでしまうのは、のちの食習慣や健康に悪影響を与える心配がありますよね。
特に避けたい添加物は覚えて買い物をしよう
避けたい添加物は次のとおりです。
【甘味料】アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロース・サッカリンNa
【保存料】ソルビン酸・しらこたん白・安息香酸Na
【着色料】青、赤、黄色◯号などのタール色素・カラメル色素
【漂白剤】亜硫酸Na・亜塩素酸Na・二酸化硫黄・過酸化水素
【発色剤】亜硝酸Na
【防カビ剤】イマザリル・OPP
子どものお菓子にも危険な添加物が含まれることがあります。原材料表示を確認しましょう。
簡単にできる無添加レシピのご紹介
野菜くずのスープだしでおいしく節約しよう
【作り方】
1.玉ねぎや大根、人参の皮、しいたけの石づきなどの野菜くずをよく洗って、たまるまで保存袋で冷蔵か冷凍しておきます
2.鍋に両手いっぱいの野菜くずと、かぶるくらいの水を入れ、酒小さじ1を加えて弱火で20~30分煮ます
3.ざるでこしたらできあがりです
やさしい甘味があるので、カレーや煮物、みそ汁やおじやのだしにしてもよいですよ。野菜くずの免疫力や抗酸化力がある栄養成分は、煮出すことでスープに流出します。自然の甘味だけでなく健康にもよいスープなのです。
材料二つで簡単メイン料理に挑戦しよう
二つの材料でできる「鳥ハム」をご紹介します。
【材料】
鶏むね肉1枚・塩こうじ大さじ1~2
【作り方】
1.鶏むね肉の皮をはがし、フォークでプスプスと穴を開けます
2.食品用のポリ袋に肉と塩こうじを入れて、外から揉んでなじませます
3.ポリ袋を密封して、一晩冷蔵庫で寝かせます
4.鍋の水を沸騰させ、ポリ袋のままその中に入れて2分間煮ます
5.火を止めて、そのまま30分間余熱で肉の中心まで火を通したらできあがりです
万一肉の中心まで火が通っていない場合は、焼いて完全に火を通してくださいね。
手作りでちゃんとおいしい無添加おやつ
【約4カップ分の材料】
ほうじ茶400ml・黒糖50g・粉寒天2g
【作り方】
1.ほうじ茶を鍋に入れ、粉寒天を加えながら2分間煮立たせます
2.火を止めて、黒糖を加えてよく溶かします
3.カップに注いだら粗熱を取り、冷蔵庫で冷やします
4.固まったらできあがりです
お好みで少し生クリームをかけてもよいですね。ほうじ茶は体を温める作用があり、黒糖にはビタミンやミネラル分が含まれるので体にやさしいおやつですね。ただし1歳未満の赤ちゃんは腸が未成熟なため、黒糖は避けた方がよいでしょう。
スーパーで買える無添加食材のご紹介
減塩や有機大豆など種類が豊富な味噌
【マルコメ プラス糀 無添加糀美人】糀(こうじ)を多く使い深いうまみがあります。
【山内本店 無添加まぼろしの味噌米麦合わせ】塩分が10%と控えめで水にもこだわっています。
【ひかり味噌 こだわってます】有機栽培の大豆と米を使っています。
味噌には、容器が壊れないように発酵を止める「酒精」という添加物が使われていることがあります。これはサトウキビやトウモロコシなどから作られているアルコールです。
しかし「酒精」無添加でも加熱処理で発酵を止めている商品もあります。どこまで手作りに近い味噌を求めるかは人それぞれですが、安価すぎる商品には注意が必要かもしれませんね。