赤ちゃんが指差しをする意味とは。コミュニケーションを深める接し方
赤ちゃんは成長するにつれて、さまざまなものに指差しをするようになっていきます。「どうして指差しをするのだろう?」「なにか言いたくて指で差してくれているの?」など、気になるママも多いでしょう。ここでは、どうして指差しをするようになるのかや、指差しをしない子にはどう接するとよいのかなどをご紹介します。
成長するにつれ指差しの持つ意味が変わる
初めは赤ちゃんが「興味」を指し示す
指で差すようになると、赤ちゃんの興味のあるものが分かりやすくなってよいですよね。毎日さまざまなものを教えてくれるので「お花がきれいだね」「これはぬいぐるみだよ」などと、赤ちゃんが指で差したものに対して反応することが大切ですよ。
パパやママがしっかり反応することで、赤ちゃんは「これはなんだろう?」とたくさんのものに興味を示すようになります。赤ちゃんの様子を見守って、どのようなものに興味があるのかを見てみましょう。
1歳前後の頃は「要求」や「共感」
また、欲求以外にも、パパやママと共感したいことにも指で差すようになります。自分の興味のあることにパパやママが「面白そうだね。パパもやりたいな」「ママも◯◯好きなんだ。一緒だね」などと共感することで、赤ちゃんの心は満たされますよ。
赤ちゃんは自分の欲求が満たされる、自分の気持ちを分かってもらえる経験を積み重ねることで、パパやママとの信頼関係が深まっていきます。
1歳半頃になると「応答」を意味する
たとえば、「りんごとみかんどっちが食べたいかな?」と質問をしてみると、自分の食べたいほうを指で差して答えられるようになります。ほかにも、「どっちのおもちゃで遊びたい?」と聞くと遊びたいおもちゃのほうを選ぶので、赤ちゃんの気持ちを理解できて育児がしやすくなるでしょう。
赤ちゃんが自分の意思をしっかり伝えられるように、日頃からさまざまなことを質問してみるとよいですよ。
より豊かなコミュニケーションをとるには
指差しをしたものの名前を教える
たとえば、お散歩中に猫を差したときは「猫がいるね。お昼寝しているのかな?」と言ったり、赤色のものを差したときは「これは赤色だよ。トマトと一緒の色できれいだね」と答えたり、たくさんコミュニケーションを取ってみてくださいね。
赤ちゃんの吸収力は早いので、パパやママがさまざまなものの名前を日頃から教えていると、言葉を話せるようになる時期も早くなる可能性が高いですよ。
赤ちゃんが求めていることを叶える
赤ちゃんの欲求をパパやママが叶える行為を繰り返すことで、赤ちゃんとの信頼関係を築いていくことができます。「自分が意思表示をすれば、パパやママは対応してくれる」ことが分かると、赤ちゃんも欲求をたくさん伝えてくれるようになるので、コミュニケーションが取りやすくなってよいでしょう。
赤ちゃんが指を使ってなにか言いたそうにしているときは、忙しいときでも一度手を止めて赤ちゃんに「どうしたのかな?」「なにかほしいものがあるのかな?」などと話しかけてみるとよいですよ。
「そうだね」と返事をして共感する
自分の興味のあることに共感してくれたり、一緒に楽しんでくれたりすると嬉しい気持ちになりますよね。心が満たされる経験を繰り返していくと、人とふれあう楽しさや新しいことを発見したいというチャレンジ精神などを小さな頃から学ぶことができます。
毎回付き合うのは大変なときもありますが、できるだけ赤ちゃんの気持ちに共感するよう心がけたいですね。
赤ちゃんが指差しをしないときには
成長には個人差があるので焦らずに
先輩ママの話では、1歳を過ぎても子どもが興味のあるものを指で差す気配がなく「発達が遅いのかも」と不安だったそうです。しかし、親が不安な気持ちのまま子どもに接すると子どもは気持ちが不安定になるので、「いつかはできるようになるはず」と前向きに過ごすように心がけていたと話してくれました。
ママの不安は子どもにも伝わるので気をつけたいですね。