抱っこで得られる効果とは。新生児や幼児期での抱っこの違い
昔と今では子育てに対する常識も変わってきていますね。「抱っこはした方がよいのか、しない方がよいのか」ということについては特に違ってきています。今は「どんどん抱っこした方がよい」というのが常識になりつつありますが、それはどうしてでしょう?抱っこの効果や影響について調べていきます。
新生児や乳児抱っこで得られる効果がすごい
抱っこで精神的にも肉体的にも成長が促進
しかし、最近の研究では、抱っこには、成長の過程でたくさんの効果が期待できることが分かってきました。体を密着することで、赤ちゃんの精神的、肉体的な成長が促進されて、ストレスに強い子に育つという実験結果が出てきたのです。
だから、新生児や乳児期には、体が密着する抱き方をしてあげる必要があります。初めは大変かもしれませんが、赤ちゃんを抱っこできるのはほんのひとときです。
そのうちに抱っこしたくてもさせてくれなくなりますよ。今のうち、抱けるだけ抱っこしてあげて下さいね。
抱っこされると学習能力が向上する
いつもはベビーベッドから見える範囲が赤ちゃんの世界のすべてです。しかし、抱っこされて高いところから見回すと赤ちゃんにもいろんな発見があります。
それは窓の外の景色であったり、隣の部屋から聞こえてくるテレビの音であったり、台所から漂ってくるにおいであったり、赤ちゃんの五感を刺激するものがたくさんあります。ベビーベッドの中からでは気づかないことだらけなのです。
刺激を受けることで脳が発達し、学習能力が向上します。乳児期の抱っこには「抱っこすることでいろんな刺激を与える」という側面もありますよ。
抱っこで自分に自信を持つ
どんなに大泣きしてもパパ・ママがかまってくれないことが分かると、おとなしくなることもありますが、それは赤ちゃんの成長ではなくあきらめです。自信をなくしてしまうということですね。そのまま成長すると人間関係をうまく築けない人になってしまう可能性があります。
昔は「抱っこしすぎると自立が遅れる」といわれていましたが、今では逆で、抱っこしてほしいという気持ちを十分に満たしてあげることが、自立への早道とされています。親から愛情をもらっているという安心感があれば、 少しずつ自分に自信を持つようになるのですね。
幼児抱っこで得られる効果がスゴイ
幸せホルモンで集中力や記憶力UP
この「オキシトシン」には「ストレスに強くなる」「体の成長をうながす」「記憶力がUPする」などの効果があるそうですよ。最初の二つは何となく分かりますが「記憶力がUPする」というのは本当でしょうか?
それは、このオキシトシンには体中をリラックスさせる効果があり、リラックスすることで目の前のことに集中できるようになり、その結果ものおぼえがよくなる、というメカニズムだそうです。
幼児期の抱っこでは、このオキシトシンの効果について知っておくといいですよ。
コミュニケーション能力の向上に影響する
気持ちのいい刺激である抱っこは人に対する温かい気持ちを高めてくれるそうです。オキシトシンも大量に分泌されます。
小さい頃に覚えた人に対する温かい気持ちは、脳の奥にずっと残り続け、自然に自分と他人との心理的距離が近くなるといわれています。
そうやって大きくなった赤ちゃんは、人との関わり方が上手になります。抱っこは、コミュニケーション能力の向上に大きく影響するということですね。
コミュニケーション能力不足で事件を起こしてしまった少年・少女の話をよく聞きます。ひょっとしたら抱っこされた経験が少なかったのかもしれませんね。
闘争ホルモンを抑えて共感心を育てる
この闘争ホルモンは、抱っこされることで抑制されるそうです。「抱っこされて育った子は、だだをこねることが少ない」という話を聞いたことがありますが、この辺りに原因があるのかもしれませんね。
そして、パパやママが近くにいてくれて、必要なときにはいつでも抱っこしてくれるという安心感から、「何があっても誰かが自分を守ってくれる」と思えるようになり、「共感心」という感情が育ちます。
この「共感心」が、周りに対する「敵対心」を押さえてくれるようになります。ストレスを緩和するオキシトシンの効果がここでもみられますね。