子どもの笑いは効果大!笑いが少ない子どもへの影響や改善方法
笑うことは健康面や精神面によい影響をもたらすといわれています。大人にとっても大切な笑いですが、子どもが笑うことで得られる効果はどのようなものがあるのでしょうか。また、笑いが少ない場合の影響や、どうすれば子どもが笑ってくれるようになるのかも一緒にご紹介します。笑いの力を子育てに役立ててくださいね。
子どもが笑うと得られる効果は?
笑いは脳のシナプスを増やす効果がある
シナプスは多いほど脳の発達を助け、子どもの可能性を広げるといわれます。シナプスが増えるピークは2歳前後、タイムリミットが6歳といわれていて、この頃までに脳の約90.0%が完成します。
人間の脳の発達に欠かせないシナプスは、運動やお喋りや睡眠といった行為や、笑うことでも増やすことができます。笑うと脳が「快」の方向に向かい、それまで以上に能力を発揮するようになります。
能力が上がることで、お喋りのような高い知能を必要とする行為ができるようになるのです。これは、よく笑う赤ちゃんのほうがお喋りが早い理由にも繋がり、笑うことは知能を高める上で大切な行為だといえます。
笑いは免疫力や自己治療力をアップする
ナチュラルキラー細胞とは癌などの異分子が入り込むと排除するリンパ球の一種です。この細胞の働きが活発だと、病気や感染症にかかりにくくなります。
このナチュラルキラー細胞を活性化させてくれるのが笑いです。笑うだけで免疫力は30%アップするともいわれています。
大阪の演芸場で癌などの病気を持つ人を集め、漫才を見て笑ったあとのナチュラルキラー細胞の数値を調べたところ、正常範囲まで数値が上がった人がいたという結果も。
このように、笑うことは人間が本来持っている能力を最大限まで発揮させます。健康のためにも笑いは大切ですね。
笑いは創造力を高める効果がある
また、笑うことで気持ちがリラックスし、創造力が高まるともいわれています。よく笑う子どもほど創造力が高く、絵を描いたり文章を書くといったことが得意なので、大人顔負けの創造性豊かなものを作り上げるといいます。
また、笑うことは仕事の効率を高める効果もあります。よく笑うことで知能が高められた子どもは、なにか作業をさせても素早く的確にできるようになります。
このように、よく笑うことは子どもの能力を成長させます。子どもとよく遊び、ふざけながらよく笑わせてあげることが、最大の教育だといえそうですね。
笑いが少ない子どもに及ぼす影響は?
メンタルが弱くなる可能性が高い
人間は地球上で唯一笑う生物だといわれています。ほかの生物は生きていくために笑いませんが、人間は笑うことで細胞や脳を活性化させて身体や精神を安定させています。
人間にとって笑うことは生きていくために欠かせない行為だといえますが、笑いが少ないということは、この生きていく本能自体が弱い状態だと危惧する専門家もいます。
笑いが少ないことがメンタルに影響し、最悪自殺につながりかねないという声も。子どもの頃から自然と笑うということは、その先の人生にとっても最も大切なことだといえそうです。
感情表現が乏しくなりやすい
子どもは自然と周りにいる大人の表情を真似する傾向があり、親の笑顔が多いと自然と子どもも笑顔になるものです。逆に親が無表情でいると、子どもも無表情になり、感情表現が乏しくなるといいます。
また、3歳ごろまでに、親が子どもに対して無表情だったり、目を合わせないといった状態で育ててしまうと、子どもは安心感や信頼感を得ることができず、自分は愛されていないと思ってしまいます。不安な気持ちから感情表現がうまくできず、愛着障害になってしまうことも。
笑顔で楽しい雰囲気が子どもの気を許し、子どもは安心して感情表現ができるようになるのですね。
心理的効果が低くなりやすい
緊張感のある場所で笑顔の人を見ると和むことがありますが、これは笑顔により、その場にいる人が自分にとって敵ではないと認識したためです。このように笑顔には他人とのコミュニケーションを円滑にする力があります。
また、笑顔は相手からの好意を引き出す力効果もあります。笑顔は喜びや楽しさといったプラスの感情があるときに自然と出るものですので、笑顔を向けられた相手は自分への好意の表れだと受け取ります。
笑顔が少ないと、このような心理的効果が低くなり、人との円滑なコミュニケーションが取りにくくなるといわれます。