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育児と介護の同時進行がつらい!将来に備え支援制度や窓口を紹介

育児と介護の同時進行がつらい!将来に備え支援制度や窓口を紹介

「ダブルケア」という言葉を聞いたことはありますか?近頃は育児をしながら介護をするダブルケアで、大変な思いをしているママが増えています。親や義親の介護はいつやってくるか予測できません。今回はダブルケアに直面したときの問題点や受けられる支援などを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

育児と介護の両立「ダブルケア」について

育児と介護の同時進行「ダブルケア」とは?

「ダブルケア」とは、育児と自分の親もしくは義理の親の介護の両方を同時に抱えることです。

2016年4月に発表された内閣府の調査によると、ダブルケアをする人が全国で約25万人、その中の約17万人が女性、年代は30~40代が約80%で1番多いという結果が出ました。

この調査での育児の対象は未就学児なので、小学生まで含むと人数が増加することが予測されます。

ダブルケアを体験する前は「体力的に大変そう」という意見が1番多いのですが、実際に体験すると「精神的に辛い」という意見が1番多くなります。

またダブルケア前は、親をきちんと介護できるかを心配するママの方が多く、ダブルケアが始まると、思うように子育てに時間をかけられないことの方が辛く感じるようです。

増加が予想される「ダブルケア予備軍」

将来、ダブルケアに直面する可能性が高い「ダブルケア予備軍」は年々増える傾向にあります。その背景には、女性の晩婚化による高齢出産が増えていることが大きな理由の一つとされています。

一昔前までは、20代などのもう少し若い世代で結婚、出産をし、親の介護が必要になるときには、子育てがひと段落していることが一般的でした。

しかし、近頃は30代後半や40代での出産が珍しくありません。今後さらに高齢出産が増えると予測され、それにともない、ダブルケア家庭も増えていくでしょう。

そのほかにも、少子化で一人っ子の家庭が多くなっており、ほかに頼る兄弟や姉妹がおらず、親の介護を1人で抱えなくてはいけない状況が増えていくと予想されます。

「ダブルケア」を行うことにより生じる問題

ダブルケアで生じる問題には次のようなことがあります。

・子どもと過ごす時間が少なくなる
介護の中には優先しなくてはいけないことも多く、子どもとじっくり過ごす時間がなかなか取れません。

・仕事ができない
仕事に復帰しようと思っていたママも、働いていたママも諦めなくてはいけないケースが少なくありません。

・自分の時間が取れない
育児と介護、その合間に家事をこなすママにとって、自分の時間はなかなか取りづらくなります。

・孤独になりやすくなる
介護をしていると家にいることが多くなり、周りとの付き合いも限られてきてしまいます。

・精神的、体力的な負担が多い
辛い思いを吐き出す場所がなかったり、睡眠不足や疲労が溜まったりして、心身ともに疲れてしまいます。

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「ダブルケア」に向けて今からできること

保育所や介護施設の利用条件を把握する

保育所は働くママが子どもを預けるイメージがあるかもしれませんが、保育所の入所基準には介護を要する家族がいる場合も含まれています。

自治体によっては、育児と介護を同時に行うダブルケア世帯の子どもを入所しやすく配慮しているところもありますので、まずは役所などに相談しましょう。

介護施設に関しても、相談窓口を増やし、家族と同居していても独居の場合と同じように考慮するなど、特別養護老人ホームの入所やデイサービスなどの利用基準を見直し始め、ダブルケアの家庭が優先的にサービスを受けられるよう考慮している自治体がたくさんあります。

介護相談窓口に相談すると、担当のケアマネージャーが介護が必要な親や家庭環境に合った介護施設のサービスなどを探してくれますよ。

自治体に支援制度があるか確認しておく

行政だけではなく、ダブルケアを支援しようと次のような活動が様々な地域で広がっています。

・横浜市
「おしゃべりカフェ」を毎月開催し、参加者同士が悩みを共有しています。ほかにも、「一般社団法人ダブルケアサポート横浜」を立ち上げ、セミナーやイベント開催のサポートなどを行っています。

・大阪府堺市
基幹型包括支援センターにダブルケア相談窓口があり、ケアマネージャーや保健師、看護師、社会福祉士と介護と育児の相談が同時に行えます。

・京都府
地域包括支援センターと子育て世代包括支援センターで情報を共有し、両センターの職員が介護、育児両方の相談に応じる体制作りをしています。また、「仕事と介護・子育て両立支援ガイドブック」を配布しています。

家族間で話し合いをしておく

1人ですべての負担を背負うことのないよう、ダブルケアの可能性がある場合は前もって家族で話し合いをしましょう。また、義両親の介護をする予定のママは、あらかじめパパとしっかり話をしておくことをおすすめします。

両親の希望を聞き、兄弟と担当など決めておくと、いざ介護が必要になったときに慌てなくて済みます。とくに、トラブルになりやすい金銭的な問題は、前もって相談しておいた方がよいでしょう。

子どもの保育園や幼稚園のイベントや、外せない用事があるときだけでも、頼める人がいると心強くなりますので、兄弟がいないママは親戚に相談することも考えましょう。

1人で抱え込まず、辛いときは周りにSOSを出すことが大切ですよ。

相談窓口やコミュニティーを活用しよう

介護支援を行う地域包括支援センター

介護保険の申請などを扱っている「地域包括支援センター」は、介護が必要な人だけではなく、介護者を支援するための施設でもあります。

「地域包括支援センター」は介護について相談をするところという認識が強く、介護をしている自分自身のことを相談する人が少ないようです。そのため、ダブルケアを行っている人に関しての問題を取り上げる機会が少なく、二の次になってしまいやすい状態です。

働くママは、仕事とダブルケアの両立に悩み、不本意ながらも仕事を辞めてしまうママが多いそうです。辞める前に相談し、介護サービスなどを受けることで、仕事を辞めてしまうことを回避できる可能性もありますので、自分の悩みについてもぜひ相談してくださいね。
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