伝い歩きを始めるのはいつから?上手な促し方や安全対策も知ろう
赤ちゃんがつかまり立ちをするようになると、ママが気になるのは次に始まる伝い歩きのことでしょう。この記事では、伝い歩きを上手に促すためのポイントをまとめています。また、忘れてはならない安全対策についてもご紹介していますので、伝い歩きをサポートする際の参考にしてくださいね。
伝い歩きが始まる時期と促す際のポイント
「伝い歩き」はつかまり立ちの次のステップ
つかまり立ちは家具などにつかまり、足だけでなく手も使って体を支えながら立っている状態です。初めのうちは、つまさき立ちのような状態が多く見られます。一方、少しずつ立つ姿勢が安定してきて、体を支えていた手を動かしながらカニ歩きのように足を送り移動するのが伝い歩きです。
何かにつかまってでもひとりでしっかりと立てるようになれば、徐々に慣れて片足の位置をずらしたり上げたりする余裕も出てくるでしょう。そうすれば、伝い歩きができるようになるのも目前ですよ。
生後10カ月ごろに始まることが多い
また、伝い歩きをするようになれば次はひとり歩きへのステップへ進むのが通常です。しかし、これもまた個人差が大きく、伝い歩きができるようになっても、好んでハイハイで移動するケースもあります。反対に、伝い歩きからすぐにひとり歩きができるようになる場合もあります。
このように、赤ちゃんの運動発達には個人差があるので、その子なりの発達ペースをじっくり見守りましょう。
歩きたくなるように意欲を刺激する
もし、なかなか伝い歩きが始まらなくて心配なときは、歩きたくなるように意欲を刺激してみるのがよいでしょう。そもそも、歩くためにはその動機が必要なのです。
例えば「あれに触りたい」「もっと近づきたい」という好奇心から歩きだす子も多いので、お気に入りのおもちゃなどを少し離れた場所に置くと、それを目標に歩こうとするかもしれません。ただし無理強いをすると赤ちゃんが嫌がり、なおさら歩こうとはしなくなる可能性もあるので加減が大切です。
伝い歩きを促すときに心がけたいこととは
足の発達促進や転倒防止のために裸足で歩く
赤ちゃんにとって、もっとも歩きやすいのは裸足の状態です。裸足だと足の指に力が入れやすく、自分で踏ん張りながらバランスがとれて転倒しにくくなります。また、足指を自由に動かすことが筋力を高めて、土踏まずのしっかりしたアーチ形成を促し、足裏への刺激によって脳が活性化するといわれています。
足の発達促進や転倒防止のためにも、できるだけ裸足で歩く機会を作りましょう。もし寒い時期などで靴下が必要な場合は、裏に滑り止めのついた靴下を選ぶとよいですね。
親やおもちゃを使って自力で歩くサポートを
そのため、歩行のサポートに道具を使うのであれば、赤ちゃんが自分の意志で進める手押し車がおすすめです。伝い歩きがなかなか安定しないときにおもちゃの一つとして取り入れると、遊び感覚で歩く練習ができますよ。
またこのような道具ではなく、ママやパパが赤ちゃんの手を支えながら一緒に歩いてあげるのも自力で歩く手助けとなります。道具の活用ももちろんよいですが、親が手を引いて赤ちゃんの歩く練習を手伝うことはスキンシップになり、親子のコミュニケーションも深まるでしょう。
ハイハイも大切なので急かさないように
しかし、ハイハイも大切なので急かさないようにしましょう。ハイハイは首や肩、腹筋、背筋、手足の筋肉など全身の筋肉を使った運動です。そのため、体幹、中でも背筋が特に鍛えられます。
背筋は歩行の際、バランスをとるために重要な役割をする筋肉なので、しっかり鍛えておくと立ち上がったときのバランスがとりやすくなるのです。ハイハイは体の基礎的な運動能力を鍛える、大切なステップだといえます。
赤ちゃんの伝い歩きによる事故を防ぐには
フローリングの床にはクッションマットを
特にフローリングの床にラグなどを敷いている場合、足元が滑り転倒しやすくなるので、撤去するのが望ましいです。できるだけ、足元が滑りやすい状態を作らないようにしましょう。
フローリングの床も滑りやすい場合は、クッション素材でできたジョイントマットなどを敷くのがおすすめです。クッション性の高いマットなら厚みがあるので、万が一の転倒時に赤ちゃんの怪我を防ぎやすくなります。マットは100円ショップやホームセンター、ネット通販などで購入できるでしょう。