赤ちゃんの車内放置はだめ!その危険性と万が一発見した場合の対処法
赤ちゃんが車内に放置されてしまい、その後命を落とすなどといったニュースを見かけることがありますよね。赤ちゃんを車内に放置することは、どんな危険があるのでしょうか。また、放置してしまう理由とは…。放置されている赤ちゃんを見かけたときの対処法などもあわせて詳しくまとめてみました。
目次
- なぜ赤ちゃんを車内に放置してしまうの?
- 睡眠中で起こしたくないし乗せ降ろしが面倒
- 短時間で車も見えているし大丈夫という心理
- まさかの慌てていて赤ちゃんの存在を忘れる
- 赤ちゃんの車内放置はどんな危険があるの?
- 熱中症の危険!車内が50℃を超えることも
- 車上狙いや車ごとの盗難、誘拐の危険性
- エンジンや冷房をかけていても危険かつ違反
- 赤ちゃんの車内放置を防ぐための対策
- チャイルドシートを視界に入りやすくする
- 園のスタッフと連絡体制を整える
- 貴重品はチャイルドシートのそばに置く
- 赤ちゃんの車内放置をみつけたらどうする?
- 緊急性があるか、赤ちゃんの状態を確認
- お店なら管理者に知らせ人が来るまで見守る
- 緊急なら警察か救急に連絡し指示をもらう
- まとめ
なぜ赤ちゃんを車内に放置してしまうの?
睡眠中で起こしたくないし乗せ降ろしが面倒
目的地に着いて赤ちゃんの気持ちよく眠っている姿を見ると、ママはまず赤ちゃんを連れていくのか、そのまま寝かせてあげたほうがよいのかと迷います。抱っこをしたときにせっかく寝ている赤ちゃんが起きてしまう恐れもありますし、そもそも寝ている赤ちゃんの体は重たいですし、乗せ降ろし自体も面倒です。
赤ちゃんが車で寝ていてくれればママも素早く行動することができるので、寝かせたまま急いで用事を済ませてしまおうと思うことが多いようです。
短時間で車も見えているし大丈夫という心理
目に見えていないと不安感は大きくなりますが、目に見えていればきっと大丈夫だろうと気持ちに余裕ができてしまいます。ただ、遠目では車の存在自体は確認することはできますが、赤ちゃんの表情や仕草までは見えないこともあります。
チャイルドシートが後ろ向きに設置する月齢だと、まったくといってよいほど姿が確認できないので、危険度は一気に高くなります。車が確認できる=赤ちゃんの姿が鮮明に見えているというわけではありません。
まさかの慌てていて赤ちゃんの存在を忘れる
赤ちゃんの存在を忘れるなんて、まさかそんなことがあるのかと疑問に思いますよね。しかし、ママが慌てていたときなどには赤ちゃんのことを一瞬忘れてしまっていたということも実は多いのです。
どうしても指定の時間に済ませなくてはいけない用事があり、そんなときに限って赤ちゃんがとても静かに寝ていたりすると、存在をすっかり忘れてしまうのです。車を離れて身軽に動ける自分に気づいて、赤ちゃんを車内に放置してしまったと我に返るママや、車に戻るまでまったく気づかなかったということもあるようです。
赤ちゃんの車内放置はどんな危険があるの?
熱中症の危険!車内が50℃を超えることも
真夏だけではなく、春や秋にも天気がよくて気温が高い日には熱中症になる恐れがあるのです。炎天下の車内では、温度が50℃を超えることもあり、たとえ、窓が開いていても、クーラーをかけていても熱中症になる可能性は十分に考えられます。
赤ちゃんの場合には、チャイルドシートに固定されているケースも多いですし、自分で暑いから外に出たいと訴えることもできません。パパやママが車に戻ってくるまでひたすら待つか、近くにいる誰かに気づいてもらえるまで待つしか方法がありません。
すぐに戻ってくるからという安易な考えはとても危険なのです。
車上狙いや車ごとの盗難、誘拐の危険性
特に、車上狙い(車上荒らし)や車ごとの盗難は私たちにとって身近な犯罪の一つです。車を所持している以上、これらの犯罪の被害者になる可能性があるのです。
もしも、そのこれらの犯罪の被害者となり、その車内に赤ちゃんだけが乗っていたとしたら…。想像しただけでも本当に怖いですよね。赤ちゃんが車内に残された車ごと盗難された場合には、誘拐事件にもなってしまいます。
車だけの被害であればまた別のものに買い替えということは可能ですが、赤ちゃんの場合にはそうはいきません。万が一のことも頭に入れておくことが大切です。
エンジンや冷房をかけていても危険かつ違反
そもそも、エンジンをかけていること自体が道路交通法の違反に当たる行為であるとご存知でしょうか。駐車場内などでは適用されませんが、路上で車から離れる場合にはエンジンを止め、車が完全に停止して初めて離れることができるのです。
完全に停止した車内に、赤ちゃんを放置することは違反行為には当たりませんが、それでもさまざまなトラブルが起こる可能性を考えると違反行為に近い状態だといえるのではないでしょうか。