子どもが漬け物を食べてよいのはいつから?おすすめの種類と作り方
最近ヨーグルトなどの乳酸菌とともに、植物から作られる植物性乳酸菌が注目を浴びていますよね。発酵食品の漬け物は、野菜が摂れるし乳酸菌の効果も期待できるので、手作りしているご家庭も多いのではないでしょうか。今回は、子どもが漬け物を食べられる時期や、子どもにおすすめの漬け物とレシピをご紹介します。
子どもは漬け物をいつから食べてよい?
離乳食期の子どもはNG。3歳以降にしよう
また、この頃は、歯が生えそろっていないことがあり食べ物を上手に噛み切れません。漬け物の野菜は生なので、繊維が硬く噛みにくいですよね。
3歳くらいになれば歯が生えそろうので、だんだんと硬めの食べ物が噛めるようになります。消化酵素や腸粘膜の状態も大人に近づいていきますので、アレルギーを起こしにくくなります。
3歳以降であれば、少しずつあげても大丈夫ですよ。ただし、血液をろ過し余分な塩分を取り除く腎臓や、解毒などの働きをする肝臓の機能が大人並みになるのは8歳頃、噛む力は11歳頃ともいわれます。多量にあげるのは避けた方がよいですね。
キムチをあげるときは水洗いしよう
あげるときは水洗いして表面についた香辛料や塩分を落とし少量にしましょう。刺激物を食べられる年齢は食文化や個人の体質により異なりますが、4歳くらいからとも小学生からともいわれます。
韓国では、離乳食が終わると水で洗ったキムチをあげる家庭もあるようですが、4歳くらいからあげ始める家庭もあるそうです。インドでは離乳食からスパイスを少量使いますが、大人と同じ辛さの食事にするのは8歳以降といわれます。
味覚の発達のためにも、香辛料の入ったキムチは3歳くらいから、少量を水洗いして与えるようにしましょう。
梅干しをあげるときははちみつに注意
また、梅には腸内環境を整える働きがあるので、梅干しを調味料として9~11カ月くらいのカミカミ期に、塩抜きした果肉のみ使っているというママもいると思います。
ですが「はちみつ入りの梅干し」には注意しましょう。はちみつには「ボツリヌス菌」という、健康な大人には影響がなくても、免疫が未熟な赤ちゃんには危険な菌が入っている可能性があります。
加熱しても「ボツリヌス菌」は死滅しません。この菌は1歳を過ぎれば影響が出ないといわれます。死亡事故も起こっているので梅干しを使うときはよく確認しましょう。
子どもにおすすめの漬け物の種類
栄養価の高い「ぬか漬け」
「ぬか漬け」のぬかにはたくさんのミネラルやビタミンが含まれます。ぬかに野菜を漬ければ、その栄養分が野菜に吸収されるのです。
たとえばきゅうりは「ぬか漬け」にすると、生よりも疲労回復に効果的なビタミンB1が約5倍、神経などの働きを促すビタミンB3が約8倍に高まります。ぬかには、大量の「乳酸菌」も含まれています。
「乳酸菌」は腸内の「腐敗菌」という有害物質を発生させる菌を抑えてくれます。野菜の栄養をパワーアップして腸内環境を整える「ぬか漬け」は家族で食べたい漬け物ですね。
ビタミンCが多い「浅漬け」
ビタミンCにはコラーゲンを作る働きがあります。コラーゲンは骨や体内の組織などを正しい位置にくっつけておく働きがあります。
骨の成分の一つであるコラーゲンは、成長に欠かせません。しかし、外からコラーゲンを摂っても意味がないといわれるので、それを作るビタミンCの摂取が必要なのです。
また、ビタミンCは、免疫力を高め風邪などの病気にもかかりにくくなり、ストレスにも効果があります。子どもが健やかに成長するのためにも、浅漬けは一役買うことができますね。
ビタミンB2が多い「キムチ」
「キムチ」にはこのビタミンB2が含まれています。小さな子には無縁ですが、糖代謝を促進させる働きがあるので、糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防にもよいそうですよ。「キムチ」に含まれる唐辛子のカプサイシンという成分は、新陳代謝を高め、血流もよくしてくれます。
血流がよくなれば、酸素や栄養が体全体に巡り、疲れがたまりにくくなります。また、キムチの表面を水で洗い流しても、成分のすべてが失われるわけではないそうです。
子どもが好きであれば、洗って少量を出してあげましょう。