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ヨーロッパの子育て事情を知ろう!日本との違いや知っておきたい常識

ヨーロッパの子育て事情を知ろう!日本との違いや知っておきたい常識

日本から遠く離れたヨーロッパ。ヨーロッパの子育てってどんな感じなんだろうと興味を持っているママもいるかもしれません。よいところがあればぜひ取り入れて実践してみたいと思っているママもいると思います。そこで今回はヨーロッパの子育て事情についてお話しします。

日本とどう違う?ヨーロッパ各国の子育て

イギリス、ドイツはマナーに厳しく

ヨーロッパの中でもイギリス、ドイツは特にマナーに厳しく子どもを躾けるようです。例えば日本だと、ファミリーレストランの中で騒いでしまったり、歩き回ってしまったりする子どもを見かけることもありますが、イギリスやドイツではそういった子どもを見かけることは日本より少ないように思います。

小さい頃からきちんとテーブル席について食事することを習慣化され、食事中は親が許可するまでは席を立たない、遊び食いをしてはいけないと厳しく躾けられているためだと考えられます。実際、現地でレストランに行っても、小さい子がベビーチェアやママの膝の上で大人しくしていることが多いです。

マナーの躾については見習いたいですね。お行儀よく食べられるようになったら家族で外食も気軽に楽しめますよ。

北欧流子育てのポイントは褒めて育てる

ノルウェーやスウェーデン、デンマークなどの北欧諸国は、子どもの個性を尊重する教育で知られています。中でも特にノルウェーは、子どもオンブットという国王直轄の子どもの権利擁護団体などもあり、平等と個人主義を徹底している国といわれています。

学歴社会ではないので、がむしゃらになって勉強するという姿勢はあまりみられず、子どもの個性を褒めてのばし、自分らしい生き方をみつけさせるように教育するのが特徴です。「こうしなさい」というように上から目線で子どもを押さえつける接し方は、子どもへの人権侵害につながると認識されています。

子どもの得意な面を褒めて育てる、子どもの個性を尊重する、これなら日本にいても見習うことが出来そうですね。

ひと味違う、フランスの子育て

日本では、例えば公園でも子どもがほかのお友達に迷惑をかけた場合など、まず親がその子の親に謝るのが通常ですよね。しかしフランスでは、例え自分の子どもがほかの子どものおもちゃをとって泣かせたとしても、親は決して謝りません。

その代わり、子どもに「どうしてそんなことをしたの?きちんと謝りなさい」と自ら謝罪させるように導きます。子どもがどんなに小さくても、親と子どもは別人格、親の自分が謝る必要はないという考えが根底にあるからです。

ほかにも夫婦の時間を大切にするために、子どもは生まれたときから一人で別室で寝かせたり、ベビーシッターや実家に子どもを預けて夫婦で出かけたりなど、子どもと密接な関係を築く日本とはまた違ったスタイルで子育てをするようです。

ヨーロッパ、子連れでの外出や交通機関は?

子連れや妊婦に優しく親切なお国柄

近年日本でも普及してきた「お腹に赤ちゃんがいます」のキーホルダー。これをつけていたおかげで、電車やバスで席を譲ってもらえたという経験のあるママもいると思います。しかしヨーロッパにはそんな妊婦マークはありません。

明らかに妊婦だと分かる場合、乗車すると同時に近くの人がさっと席を譲ってくれることがほとんどだからです。お腹の膨らみが目立たず、でも立っているのが辛い妊婦の場合は自ら「私、妊婦なので席を譲ってもらえませんか?」と声をかけることも珍しくありません。

また赤ちゃんを抱っこしているママはもちろんのこと、自力で立っているのが難しそうな幼児を連れているママにも、積極的に席を譲る風潮があります。

バスや電車もベビーカーOKなヨーロッパ

日本でベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま電車やバスに乗ろうとすると、周りから冷たい視線を感じることありますよね。「ベビーカーはたたんでください」といわれることもありますが、赤ちゃんを抱っこして、片手でベビーカーをたたみ、マザーズバッグを肩にかけて立つのはかなりの重労働です。

しかしヨーロッパではバスや電車は、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたままで乗車することができます。ただ、パリやロンドンなどの都市部の場合、一台のバスにつき折りたたまないベビーカーは〇台までという制限はあります。

地下鉄や電車の場合、一車両に〇台までという制限はあまりなく、ベビーカーを折りたたまずにそのまま乗車することが可能です。

新生児も退院したらすぐにお出かけ?

日本では生後3カ月までは外出を控えるようにと病院で指導されることも多いと思います。ママも外出しにくく不便に感じることもありますよね。

しかしベルギーやフランスでは、生後2週間ぐらいの赤ちゃんを外で見かけることも珍しくありません。公園に産後間もない赤ちゃんを連れて、ベビーカーで散歩に来ているママとすれ違うこともあります。

産後6週間から受けることのできる骨盤底筋の訓練にも赤ちゃん連れで来る人もいるほどです。例えばフランスの産院で「〇〇カ月までは外出を控えるように」と指導されることはほとんどありません。

むしろ「ビタミンD生成のためにもできるだけお散歩するように」とアドバイスされます。国か違えば新生児への対応もこんなに変わるものなのですね。

共働きの多いヨーロッパ、家事育児分担は?

夫の家事育児への参加意識が高い

日本では子育てしながら働くママに対するハードルも少し高いため、子どもが産まれるとやむをえず専業主婦になるママも多いと思います。しかしヨーロッパでは専業主婦よりも、仕事と両立する兼業主婦の方が多く、夫の家事育児への参加意識も高いといわれています。

子どもの幼稚園の送迎や、食事の支度、皿洗いなどを分担している家庭も少なくありません。週末、家族で出かけることもありますが、ママに休息が必要な場合、パパ1人で子どもを連れて公園や図書館に行く姿などもよく見受けられます。

また、日本と違い会社の就業時間がはっきりと決まっており、たまに残業はあるものの、毎日ではありません。ほぼ毎日定時で退社するので、時間的にもパパに余裕があるのです。

働きやすい、産育休や時短勤務の制度

ヨーロッパの各国では子育てしながら働く女性も多く、産休や育休も当然の権利として法律でしっかりと守られています。例えばフランスでは、子どもの数にもよりますが、最大で3年間の育児休暇を取得することができ、職場復帰する際は以前と同じ地位の仕事が保障されています。

産休や育休中に理由もなく解雇することは法律で禁じられているので、安心して子育てに励むことができるのも大きな魅力です。育休後、フルタイムで働くのが難しい場合は会社と相談して時短勤務することも珍しくありません。

時短勤務になっても、正社員であることには変わりないので、福利厚生などの待遇はフルタイムと同じものが利用できます。このように働くママにも優しい制度がヨーロッパの国々には揃っています。

男性の育休取得率が高く、妻の負担が減る

日本における男性の育休取得率は約2%と低いですが、イギリスでは約12%の男性が育児休暇を取得します。ヨーロッパでは、男性が育児休暇をとることは決して珍しいことではありません。

男性社員に子どもが産まれたのがわかると、会社で上司や同僚に「いつ育休とるの?」と普通に聞かれることもしばしばで、男性の育休はタブー視されていません。国にもよりますが、例えばフランスの場合、育休は子どもが3歳になるまでの間にとることができるので、パパが育休で子どもの面倒をみている間に、ママが職場復帰するというパターンもあります。

子どもは二人の子どもであり、ママだけのものではありません。パパも堂々と育休をとれるような日本社会になるとママも楽になりますよね。
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