動物も夫婦一緒に子育てするの?動物からみる子育ての在り方
夫として理想的な動物は?
いざというとき家族を守るライオン
まずは「百獣の王」ライオンです。ライオンはネコ科では珍しく、群れを作って生活をします。その群れは、オスが1から3頭と複数のメスと子どもからなり、「プライド」と呼ばれるそうです。ライオンは基本狩りをするのはメスですが、取ってきた獲物を一番初めに食べるのはオスだとか。なんだか「亭主関白」にも見えますね。
しかしオスは、いうならば一家の大黒柱なのです。オスの役割として一番重要なことは、自分の縄張りと群れを守ること。別の群れやハイエナなど肉食動物を追い払うときには、先頭に立って戦います。またライオンの群れは、常に別のオスライオンに乗っ取られる危険にさらされており、いつ襲われるかわかりません。
群れの中ではのんびりしているように見えても、外からの敵に注意をはらい、自分の家族を守ります。いざというとき命を懸けて戦う、頼れるパパなのです。もちろんママが狩りをしているときは子守をしてくれる、子煩悩なパパの一面もありますよ。
子育てに積極的なヨザル
授乳に関してはメスの担当ですが、授乳が終わると子どもをオスにバトンタッチするのです。オスは子どもの毛づくろいをしたり、移動するときには背中にのせて運んだり、本当にまめに世話をします。これは600グラムから900グラム程しかない小さい体で、100グラム近い子どもを出産するメスの負担を減らすため、とも考えられているそうです。ママの体を気遣う、とても優しいパパなのです。
献身的に育児に参加し、夫婦仲も良好で浮気も一切なし!というすばらしいヨザル。「動物界のベストファーザー」とも呼ばれ、「ヨザル夫婦」という造語も作られる程です。
ヨザル自体、どんな動物か知らなかった人も多いことでしょう。瞳の大きな愛らしい姿に付け加えて、イクメンでよき夫だなんて、素敵な動物ですよね。ぜひ「ヨザル夫婦」目指してみてはどうでしょうか?
まとめ
動物世界の育児をのぞいてみると、尊敬するところや見習うべきところがたくさんあるものです。動物はいつも、その生きる姿で私達人間に色々なことを教えてくれます。その教えを取り入れて生かせるのは、人間だからできることではないでしょうか。
育児に正解はないとよくいいます。パパやママが、夫婦でどのような子育てをしたいかよく話し合い、理想の子育てに近づけるとよいですね。