保育園入園後に時短にできる?退園の心配や変更のメリットと注意点
子どもが保育園に入園して仕事復帰したのはよいものの、出産前に比べて体力が落ちているなどの理由から時短に変更したいと感じることがあります。しかし、時短に変更すると保育園を継続利用できなくなるのではないかと不安ですよね。保育園入園後に時短勤務に変更するとき、どのような点に注意すればよいのか見ていきましょう。
フルタイムから時短勤務に変更するメリット
ママが心身ともに余裕が持てるようになる
朝8時までに保育園に預ける必要があるため、ママは朝から大忙しになるでしょう。子どもがぐずったり、わがままを言ったりすると、朝からイライラが爆発するかもしれませんね。
終業時間きっかりに職場を出ても、子どもを迎えに行ったときはすでに夕方6時です。お腹が空いたとぐずる子どもをなだめながら夕食を作り、お風呂や寝かしつけをすませたあとは疲れ切っているのではないでしょうか。
時短勤務に変更すると常に時間に追われているというプレッシャーが軽くなります。肉体的な疲労も軽減され、ママが心身ともに余裕を持てるようになります。
子どもに寄り添える時間が増える
しかし、仕事の時間が長くなるほど、子どもと接する時間は短くなります。寂しさを感じた子どもが問題行動を起こしてママの気を引こうとするなど、子どもの心にストレスがかかるかもしれません。
また、仕事が長時間化することで体に疲労が溜まり、ママがイライラしやすくなります。子どもが靴を履いたり、食事を食べ終えたりするまでの「間」を待つことができず、叱りつけてしまうこともあるのではないでしょうか。
時短勤務になると、子どもに寄り添える時間が増えます。心に余裕を持って、子どもの成長を見守ることができるのではないでしょうか。
仕事を割り切ってできるようになる
しかし、時短勤務に変更すると「早く帰らなくてはならない理由がある人」という認識になるため、残業を振られることが少なくなります。子どもが急な病気になったときも早退したり休んだりしやすくなるようです。
また、フルタイムだと同僚や上司が残業している場面では帰りづらいと感じることがありますが、時短だと堂々と帰ることができます。
ママ自身、働く時間が短いのだから効率よく仕事を進める意識が生まれ、生産性が高くなることも多いようです。仕事を割り切ってできるようになり、ライフスタイルが豊かになったというママもいますよ。
時短勤務に変更したら保育園は退園になる?
入園後の変更は退園せずにすむことが多い
保育園の利用基準は園や自治体によって違いがありますが、入園後の勤務時間変更は退園にならないことが多いようです。
また、ママの希望とは別に、会社側が育児と両立させやすい部署を配置換えしたり、雇用形態を変更したりすることがあります。このような場合も、退園となることはほとんどないようです。
会社の方針変更などが理由で勤務時間が変更になるなど、保育園在籍中に勤務時間や労働環境が変化することは珍しいことではありません。このようなケースも想定し、入園後の変更に関してはおおらかな対応をとることが多いようです。
保育時間や保育料が変更になる可能性はある
保育時間は1カ月あたりの就労時間によって決められるため、時短勤務に変更すると保育時間が変わるかもしれません。
また、保育料は「世帯所得」「子どもの年齢」「子どもの人数」「保育時間」によって設定されるため、保育時間が変わると保育料も変更になります。さらに、時短勤務で収入が減ると保育料が変わるかもしれません。
時短にしたら保育時間が変わり、延長保育が必要になったということもありますので、保育時間が変更になるかどうか事前に確かめておくとよいでしょう。
自治体により違うので役所に確認と届出を
保育時間が変更になると出勤などのスケジュールを調節しなくてはならないことがあるため、保育時間が変更になるか、変更後のスケジュールに支障はないかを確認してください。
また、時短勤務に変更したあとは役所に就労状況変更届などの書類を提出する必要があります。変更の届出を出さず保育園を利用し続けると、最悪の場合「不正」とみなされ、退園させられるかもしれません。
保育園に届出などをする必要はありませんが、お迎えの時間などが変わるときは伝えておきましょう。