保育園入園後に時短にできる?退園の心配や変更のメリットと注意点
勤務時間の変更で退園の可能性があるケース
内定後入園前に時短勤務に変更した
保育園入園は、保護者の就労時間や雇用形態、家庭環境などによって定められた点数の合計で選考されます。1カ月あたりの就労時間が長いほど点数が高くなり、優先的に入園できる仕組みです。
点数の定め方は自治体ごとに異なるため、時短勤務に変更しても点数が変わらないこともあります。しかし、点数が下がった場合、保育園の内定が取り消され、点数が高いほかの家庭が優先されるかもしれません。
保育園激戦区と呼ばれる地域では、「フルタイムでも入園できない」ということも多いようです。時短に変更するのは入園後がよいでしょう。
派遣やパートなどで短時間契約にする
保育園は誰でも利用できるというわけではなく、就労や病気、介護などが理由で保護者が子どもを「保育できない」と認められた場合にのみ利用可能です。
そのため、一週間のうち働いているのが3日未満であったり、週5日働いていても1~2時間程度であったりすると「保育可能」と判断されることがあります。この場合、保育園利用の基準を満たしていないため、退園措置となるでしょう。
保育園利用認定の基準となる就労時間や勤務日数は、自治体によって異なります。日数や時間数が大幅に減るときは事前に確認しておきましょう。
自治体独自の時短勤務の規定から外れた
例えば、入園選考の点数はフルタイムも時短勤務も、1カ月あたりの就労時間が120時間以上であれば同じ点数として扱われるものの、時短勤務が認められるのは子どもが5歳までといったケースです。
時短勤務でもフルタイムでも同じ条件で選考してもらえるというメリットがありますが、5歳以降も時短勤務を継続していると退園になる可能性があります。
このような規定は、保育園激戦区と呼ばれる都市部の自治体で設けられていることが多いようです。子どもが入園したあとに時短勤務に変更する場合も、自治体独自の規定が設けられていないか確認しておくとよいでしょう。
まとめ
入園後の変更であれば退園とならないことが多いため、フルタイムの仕事との両立が辛いと感じる場合などに、時短勤務を検討してみるとよいでしょう。
ただし、就労時間や日数が減ることで保育時間が変更になることがあるほか、自治体によっては保育園の利用基準を満たさないこともあります。不安な場合、役所などで事前に確認しておきましょう。