パパへの愛情は出産後にどう変わる?愛情回復のカギはパパの育児参加
赤ちゃんが生まれると夫婦のライフスタイルが変化し、赤ちゃん中心の生活が始まります。そんな中、パパへの愛情が出産後に冷めてしまうママもいるようです。どうやら愛情回復のカギはパパの育児参加にあるようですよ。産後、パパへの気持ちが変わる理由や、お互いの愛情をキープするためのコツを夫婦で共有してくださいね。
産後ママの「愛情曲線」の変化とは
パパへの愛情は急激に冷めてしまう
『夫婦の愛情曲線の変遷』(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長 渥美由喜 著)に記載されている「女性の愛情曲線」を表すグラフによると、結婚前や新婚当初は高かったパパへの愛情は、産後直後に急激に冷めるようです。出産をしたことで、ママの愛情はパパから赤ちゃんへと移り変わるからです。
パパの育児や家事への関わり方にママが不満を持つことが理由のようです。また、赤ちゃん中心の生活のママと今までどおりの生活のパパとの間にすれ違いが生じることも多いようです。
産後クライシスにつながることも
産後クライシスとは、出産を機に夫婦の仲が急に悪くなることをいいます。育児に対しての考え方や価値観の違い、ライフスタイルの変化によって生じる生活ペースの差などが要因です。例えば、赤ちゃんの夜泣きに対して「明日も仕事なのに寝られない」など、パパの何気ない言葉に傷つくママが多いようです。このようなことが重って次第にパパへの愛情が薄れ、やがて産後クライシスにつながることもあります。
育児の大変さを理解していないパパは多いものです。日中の赤ちゃんの様子や育児中のママの気持ちなどをパパに話してみることから始めてもよいですね。
愛情を回復するのはパパの育児参加
出産後、ママは赤ちゃんのお世話が中心の生活になり、家事やパパとの時間がおろそかになることもあるでしょう。パパは不満に思うかもしれませんが、ママは慣れない育児を頑張っています。パパが助けようとしてくれたりねぎらいの言葉を掛けてくれたりするだけでも、ママの心は和らぎますよ。
なかには、育児に手を出すとうまくいかず、ママの機嫌を損ねるというパパもいます。しかし、最初から上手にできるパパの方が珍しいですよ。失敗を繰り返しながら育児に慣れてもらいましょう。やがて、ママの負担も減り、愛情の回復にもつながるでしょう。
パパが育児に参加することのメリット
ママの気持ちに余裕ができる
いきなりママのようにスムーズに赤ちゃんのお世話をすることは難しいですよね。初めは、ママのサポートをするような関わり方をしてもらいましょう。例えば、替えたおむつを捨てたりママと抱っこを代わったりして、できることから始めるとよいですよ。慣れてきたら、お風呂や寝かしつけも頼んでみましょう。
パパが一緒に育児をしてくれることで、ママに安心感が生まれますよ。
一緒に育児をすることで夫婦関係が安定
一緒に育児をすることで夫婦のコミュニケーションをとることができます。パパが赤ちゃんを抱っこしたりミルクをあげたりするなど、育児をすることでパパとしての自覚が芽生えますよ。また、育児の大変さを体験すると、ママを助けたいという気持ちにもなるでしょう。
一方ママは、パパが育児に参加することで心や体の負担が軽くなり、感謝の気持ちが生まれるでしょう。お互いを思いやり、一緒に育児をすることで夫婦関係が安定するのです。
子どもの発達によいという研究結果も
アメリカの発達心理学者カルデラ博士によると、パパが積極的に育児参加している家庭の幼児は、癇癪を起しにくく人見知りが少ない、明るくよく笑うなどの共通点があるようです。幼児期にパパとたくさんの時間を過ごすことで、子どもは自尊心や自信に満ち溢れ、感情豊かな人格が形成されるようです。
また、子どもの社会性が高くなるといわれています。ママとパパの二つの意見を聞くことで、状況に応じた判断力などが身につく子どももいるようです。
産後も夫婦の愛情をキープするために
積極的にコミュニケーションをとる
とくに、パパは赤ちゃんへの接し方が分からなかったり育児に消極的だったりします。育児は始まったばかりなので、先のことを考えるとママは不安ですよね。そのようなときは、ママの要求を伝えたりパパの気持ちを聞いたりして、コミュニケーションをとることを心掛けましょう。
夫婦のコミュニケーションは、2人で赤ちゃんを育てる意識が生まれるとともに、夫婦の愛情も育まれます。積極的にコミュニケーションをとって夫婦の愛情をキープしましょう。