夫婦喧嘩が多いと悩んでいるママへ!離婚率や子どもへのフォロー方法
些細なことで夫婦喧嘩に発展してしまうと、一日を台無しにしてしまったような気がしますね。子どもの前では喧嘩はやめておこうと思っても、なかなか感情がコントロールできないかもしれません。夫婦喧嘩の上手な方法や、夫婦喧嘩が子どもに及ぼす影響などをご紹介します。
夫婦喧嘩の多さと離婚率の関係について
喧嘩が多い夫婦の離婚率が高いわけではない
アメリカの心理学者が夫婦喧嘩と離婚の関係について調査したところ、結婚半年以内に夫婦喧嘩をしたカップルは、しなかったカップルに比べて離婚率が低くなったそうです。このことから、最初にしっかりと自分の気持ちを伝えあうことができたため、お互いに信頼関係が生まれたと考えられます。
新婚時代は相手の気になる部分があっても多少のことは我慢してしまう人が多く、いざ喧嘩となったころには不満が溜まりすぎているのかもしれませんね。
理解しあい絆を深める上手な夫婦喧嘩を
夫婦はお互いを知りすぎているため、相手の自分と違う行動や考え方に腹が立ってしまいます。相手との距離が近すぎて怒鳴ったり、罵ったりができてしまいます。感情的になると相手のなにもかもが気に入らないという状態になりがちですね。
上手な夫婦喧嘩というのは、「嫌い」「憎い」ということを伝えるものではありません。気になる部分について自分がどう思っているか、そしてどうしてほしいかをその都度、冷静に相手に伝えて理解を求めることです。
これが繰り返されることで、夫婦の絆が深まります。
相手を傷つけるだけの喧嘩は離婚につながる
女性であるママの場合、言葉を巧みに操って相手を言い負かそうとすることが多いのに対し、男性であるパパは最後に捨て台詞を吐いて逆転しようとする傾向にあります。ママはいろいろと不満を口にしているうちに本当の喧嘩の理由を忘れ、パパのプライドを傷つけているかもしれません。パパはママの金切り声を聞いているうちに、つい「出ていけ!」と叫んでしまうかもしれません。
夫婦喧嘩で相手を傷つけることは、2人で築き上げた結婚生活を傷つけているのと一緒だということに気がつきましょう。
日常的な夫婦喧嘩が子どもへ及ぼす影響とは
感情のコントロールが難しくなる
夫婦喧嘩を日常的に経験している子どもは、脳の異常により不安や怒りを感じやすくなります。ちょっとしたことで不安になったり、怒ったりということが目立つようになります。感情が抑えきれないと、友だちとの関係を良好に保てないなど社会生活にも影響を与え始めます。
また、逆に夫婦喧嘩を見ても子どもが表情を変えない、泣かないなども感情が抑え込まれ、現実から逃げたいという危険なサインです。
喧嘩の責任を感じて自己否定が強くなる
子どもの前でこうした喧嘩を続けていると、子どもは「自分のせいで喧嘩をしている」と思うようになります。「自分が悪いから」「自分さえいなければ」という自己否定は、自己肯定感を育むのを妨げ、自分に自信がない、やる気がない、自暴自棄になるなどの兆候が子どもに表れることがあります。
自己肯定感が著しく低いと、最悪のケースでは自ら命を絶ってしまうこともあるそうです。子どもの生涯を左右することにもなりかねない夫婦喧嘩。子どもへの影響を理解することで、喧嘩が始まりそうになったとき一呼吸おくことができるのではないでしょうか。
ストレスから成長の遅れにつながることも
子どもが大きく、健康的に成長するためには、成長ホルモンの分泌がカギになります。成長ホルモンは規則正しい生活や睡眠、心と体の健康があってこそたっぷり分泌されます。睡眠障害や大きなストレスを抱えていると、十分な成長ホルモンが分泌されず低身長や肥満につながることがあります。
また、激しい夫婦喧嘩を目の当たりにした赤ちゃんが発熱やけいれん、嘔吐や下痢などの体調不良に見舞われることもあるようです。子どもが小さければ小さいほど、夫婦喧嘩が与える影響が大きくなります。
子どもの前で喧嘩してしまったときの対処法
喧嘩に巻き込まず子どもには笑顔で接して
子どもにとって喧嘩をしているパパとママは、いつもと違った表情や声で恐ろしいものです。とりあえず言い争いが終わったとしても、すぐさま笑顔で対応できるかといったら難しいかもしれませんが、せめて子どもには笑顔で接しましょう。
喧嘩の延長で子どもを叱りつけたり、パパの悪口を言ったりすることで子どもを巻き込むのはやめましょう。子どもの前では気持ちを切り替えることが大事です。