家庭菜園でミニトマトを育てよう!育て方やコツ、トラブル対処法
お弁当や野菜サラダの中に真っ赤なミニトマトがあると、彩りもグッと鮮やかになりますよね。ミニトマトなら、家庭菜園初心者でも簡単に栽培できるので、親子で育てるのにぴったりですよ。栽培のコツや、うまく育たないときの対処法などを知って、子どもと一緒に美味しいミニトマトを作ってみませんか。
子どもと一緒に家庭菜園をする魅力は?
水やりで責任感を持ち、野菜と一緒に成長
野菜を育てるには、水が必要不可欠ですよね。水やりをなまけていると、野菜の元気がなくなってきたり、枯れたりしてしまいます。水やりが大事な仕事だとわかれば、子どもも責任感を持って水やりをしてくれるようになるでしょう。
また、毎日野菜のお世話をしていると、ちょっとした成長も嬉しく感じられるようになるものです。「自分が育てている」という実感を得ることで、子どもも達成感を味わいやすくなります。野菜を収穫する頃には、きっと子どもの心も成長していますよ。
野菜に興味を持ち、食べられるようになる
また、調理されてお皿に乗って出てきた野菜と、畑でちぎってそのまま食べる野菜とでは、食べたときの味なども違ってくるものですよね。野菜嫌いの子が、家庭菜園がきっかけで、野菜を食べられるようになったというのもよく聞く話です。
もちろん、個人差もありますし、ピーマンなどの苦味が強い野菜の場合、苦手を克服するのは難しいかもしれません。でも、自分が育ててきた野菜なら、子どもも「食べてみよう」という風に思いやすくなるのではないでしょうか。
感じる心と知識が身につく
また、今はスーパーなどに行けば、どの季節でもほとんどの野菜が手に入ります。便利ではありますが、その分、野菜の「旬」に気付きにくくなっていますよね。
家庭菜園では、その季節に合った野菜を育てることがほとんどです。野菜を育てていれば、夏野菜、冬野菜などの、旬のものを自然と学ぶこともできます。
そのほか、野菜の品種や、育て方など、子どもが野菜の知識を身につけていけるのも、親子で家庭菜園を行う魅力の一つだといえるでしょう。
子どもと家庭菜園でミニトマトを育てよう
初心者には丈夫なミニトマトがおすすめ
種から育てることもできますが、苗から育てる方がさらに失敗も少なくなります。また、接ぎ木苗(つぎきなえ)なら、丈夫な品種に栽培品種が接着されていますから、病気にも強く安心です。種から育てられた実生苗(みしょうなえ)よりも値段は高めですが、収穫量が多くなるというメリットもありますよ。
ミニトマトはほかの野菜に比べて、品種も豊富です。黄色いイエローキャロルや、卵型のアイコなど、味はもちろん、色や形もそれぞれ特徴が異なります。たくさんある品種の中から、なにを育てるのか、子どもと選ぶのも楽しいかもしれませんね。
苗を植える時期や準備に必要なもの
【準備しておくもの】
・ミニトマトの苗
・トマト(野菜)用培養土
・トマト(野菜)用肥料
・鉢底石
・鉢底ネット
・支柱
・プランター(深さ30cm以上あるもの)
・スコップ
・じょうろ
・軍手
地植えの場合は、植え付けの2週間ほど前から、畑の土や畝(うね)を作っておく必要があります。畑に堆肥や苦土石灰などをまいてよく耕し、ミニトマトが深く根を張れるよう、畝を高め(20cm)に作っておきましょう。畝幅は60cmくらいで、畝の長さは植える苗の数に合わせます。
苗の植え方やお世話の仕方
1.プランターの底に鉢底ネットを置き、底が見えないくらいに鉢底石を敷き詰めたら、鉢のふち下から3cmくらいの高さまで培養土を入れる。
2.苗を入れる穴を掘り、苗を植え付け、その後水を多めにやる。複数植えるときは株間を30〜40cm以上離す。
3.根本から2~3cm離した位置に支柱を立て、根本と支柱をひもで緩く結ぶ。
地植えで畝に苗を植え付けるときは、二つ目の行程から同様の作業を行ってください。
【お世話の仕方】
水やりは1日1回(夏場は2回)で、追肥は3週間に1度ほどです。苗の成長に合わせて、幹や茎の途中から出るわき芽を摘んだり、茎や枝が折れないように追加で支柱を立てたりしてあげます。実が肥大し、ヘタ部分まで赤くなれば収穫できます。
美味しく作るコツやトラブル対処法
甘くて美味しい実を育てるコツは?
ただ、植え付け後2週間目くらいまでは、苗の根が土に根付いていない状態です。土を乾燥させ過ぎないように注意しながら水やりをしましょうね。
また、地植えの場合は植え付け直後でなければ、頻繁に水やりする必要はありません。土が乾燥しているときに水を与えてあげてください。
苗が成長して、最初についた実が大きくなってきたら、水やりをさらに控えます。葉のようすを毎日観察し、葉が少ししおれてきたタイミングで水やりをするのがコツです。