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新生児期の赤ちゃんにぶつぶつが!湿疹の種類と対処法をご紹介!

新生児期の赤ちゃんにぶつぶつが!湿疹の種類と対処法をご紹介!

ぶつぶつができたときの対処法とは?

熱がなければ自宅で様子をみよう

赤ちゃんの体にぶつぶつの発疹ができても、熱がないようであればしばらくは自宅で様子をみましょう。発疹は、外部からの肌への刺激が原因のものと、体の内側から起こることが原因のものとがあります。

前述の乳児脂漏性湿疹や新生児ニキビの原因は過剰な皮脂分泌にありますし、おむつかぶれは敏感な肌がさまざまな刺激で炎症を起こしている状態です。このように、発疹の原因はいろいろありますが、熱が出ていないのであれば、適切なケアによって数日で落ち着いていくでしょう。

ちなみに、赤ちゃんの体温は一般的に37.0℃前後です。そのため、38℃よりも高い場合には病気であると判断してよいでしょう。熱が37.5~37.9℃くらいであれば病気による発熱の可能性もありますが、洋服の着せすぎや外気温の影響、水分不足で熱が高くなっているだけの可能性もあります。赤ちゃんは体温調節の働きが未熟なため、病気でなくてもこうした理由で簡単に熱が出てしまうのです。

病気による発熱や発疹かどうかを判断できるように、機嫌がよいときに体温を測り平熱を知っておきましょう。

発熱やぶつぶつが長引くようなら受診を!

湿疹の初期症状は赤や白色の小さなポツポツが肌に少しずつ見られる状態です。湿疹が出た範囲がそれほど広くなく、かゆがったり痛がったりする様子がなければ清潔な状態を保つことで改善していきます。乾燥が原因の湿疹であれば、ワセリンなどで保湿してあげましょう。

しかし、湿疹がなかなか改善せず、範囲が広がったり発熱したりするようであれば一度、小児科を受診しましょう。かゆみが強くて、掻きむしってしまう場合も同様です。強く掻くことにより、患部に傷がついて細菌が侵入しやすくなることで「とびひ」など感染症の原因になります。

発疹に発熱をともなう場合は、「はしか」や「風疹」などウイルスによる感染症の疑いがあるため、早めに小児科を受診しましょう。

受診するのは皮膚科でもよいですが、病院によっては新生児の診察をしていないところもあります。子どもの病気の専門である小児科なら、乳児湿疹の知識も豊富な医師が診察するので、湿疹の原因が早く見つかる可能性が高いです。

なお、発熱や発疹をともなう病気を防ぐため、予防接種はきちんと受けておきたいですね。

肌ケアをして新生児のぶつぶつを予防しよう

清潔な肌を保つのと保湿が基本!

乳児湿疹のケアの基本は、第一に肌を清潔にすることです。お風呂でしっかりと汚れを落としてあげましょう。お風呂のお湯の温度が高いと皮膚が温まってかゆみを感じやすくなってしまうため、お湯はぬるめの39℃前後に設定してください。

乳児脂漏性湿疹などは、皮脂がかさぶたのように肌に貼りついてしまうことがあります。つい力強くこすり落としてしまいたくなりますが、ゴシゴシと洗うことは避けましょう。摩擦による刺激で、症状が悪化してしまいます。ガーゼで優しくなでるように洗うことがポイントです。

赤ちゃんの肌は薄くて乾燥に弱いので、お風呂上がりには優しく水分を拭き取って、丁寧にローションやクリームで保湿してあげましょう。

肌に優しいせっけんや保湿剤を使おう

湿疹によって敏感な状態になっている赤ちゃんの肌には、肌を清潔にするためのせっけんでさえ刺激になってしまうことがあります。そのため、赤ちゃんに使うせっけんや保湿剤はお肌に優しい、低刺激のものであるかをポイントに選びましょう。

赤ちゃん用のせっけんや保湿剤を選ぶときは、合成化学成分や添加物、着色料、香料、アルコールなどが無添加のものがおすすめです。購入する前に、成分表示をしっかり確認してみてくださいね。

ただし、いくら成分にこだわったものを選んでも、せっけんの成分が肌に残るとそれが刺激になってしまいます。首や足のつけ根などのくびれた部分、腕や脚の関節部分などは特にせっけんが残りやすい部分なので丁寧に洗い流してあげてください。

衣類の洗濯洗剤にも気をつけて!

「残留洗剤」という言葉をご存知ですか?これは、衣類を洗濯してすすいだあとに衣類に残ってしまった洗剤のことをいいます。

一般的な洗濯洗剤には、界面活性剤という成分が入っています。この成分が入ることで汚れ落ちがよくなるのです。ですが、界面活性剤は肌の弱い赤ちゃんにとっては刺激が強すぎる存在。残留洗剤が赤ちゃんの肌を刺激して、ダメージを与える場合があることも知っておきましょう。とはいえ、普通に洗濯するだけで平気な赤ちゃんの方が多いので過剰な心配は不要です。

不安であれば、洗濯に使用する洗剤そのものを減らし、すすぎを多くしましょう。残留洗剤が残りにくくなります。肌に優しい赤ちゃん用の洗剤もあるのでそういったものを使うのもよいですね。

湿疹治療によく使われるステロイドについて

よく処方されるステロイド外用薬とは?

乳児湿疹の治療で小児科や皮膚科を受診すると、すばやく炎症を鎮めてくれる薬であるステロイド外用薬が処方されることがあります。ステロイド外用薬の種類はたくさんあり、赤ちゃんの月齢や湿疹症状の程度によって処方される薬が異なります。

■クロマイP軟膏…湿疹の炎症を抑える比較的弱めの薬です。

■ロコイド軟膏…乳児湿疹の代表的なステロイド外用薬で、皮膚のかゆみや赤みを抑えてくれます。

■キンダベート軟膏…体の湿疹やかゆみ、腫れの症状を抑えてくれます。

■リドメックス…軟膏とローションの2種類があります。

■リンデロン軟膏…湿疹による皮膚のかゆみや腫れ、赤みを抑えてくれます。こちらも乳児湿疹の治療に処方されることが多いです。

ステロイド外用薬を赤ちゃんに使うと、舐めてしまわないか心配になりますね。でも、万が一赤ちゃんが舐めてしまっても心配ありません。軟膏の中のステロイドは、基本的にワセリンなどの基剤に溶けています。ワセリンは成分の多くがパラフィンなので、体に入れても消化されることなくそのまま排出されますよ。

副作用を起こさないための注意点

ステロイドが処方されると副作用が気になるママも多いですね。ステロイドの副作用としてよく耳にする話に「皮膚が薄くなる」というものがありますが、これは継続して使用することで起こる皮膚萎縮によるものです。

副作用の起こりやすさはステロイドの効果の高さと比例するので、必要以上に強いステロイドを使い続けることはやめましょう。

また、ステロイドによって「皮膚が黒くなる」という話もよく聞かれます。これについては、ステロイドそのものの副作用ではなく、炎症が起きたあとの皮膚の正常な反応です。

炎症で赤みを帯びた皮膚は治癒の過程で炎症後色素沈着という反応を起こします。ステロイドを使用してもしなくても起こる反応ですが、これがステロイドによるものであると誤解されてしまったのです。

いずれにしても、ステロイドは保湿剤よりも短期間で炎症を抑えてくれるので、湿疹治療にはとても有効な薬といえます。副作用を起こさないために、医師の指導のもとで用法・容量、使用期間をきちんと守りましょう。正しく使用すれば、赤ちゃんの肌を守ってくれる力強い味方になりますよ。

まとめ

湿疹の中には病気が原因のものもあります。ケアしても湿疹がなかなか治らなかったり、発熱があったりと、いつもと違うなと感じることがあれば早めに小児科を受診しましょう。病院で薬を処方されたら、決して自己判断はせずに医師の指示を守って使用してください。

赤ちゃんの湿疹は、種類や原因がさまざまですが、多くの場合は適切に自宅でケアすることによって改善されていきます。日頃から「清潔&保湿」を心がけたスキンケアで湿疹を予防し、赤ちゃんの肌の健康を守ってあげることが大切ですね。
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