新生児期の赤ちゃんにぶつぶつが!湿疹の種類と対処法をご紹介!
新生児期の赤ちゃんのお肌はとても薄くてデリケートなので、湿疹などの肌トラブルがとても起こりやすいのです。しかも、湿疹の種類やその原因はいろいろあります。最適な対処法を知って適切なケアをしてあげることが、改善への近道です。正しいスキンケアで早く治してあげましょう。
目次
- 新生児の代表的なぶつぶつとその原因は?
- 頭や顔にできやすい乳児脂漏性湿疹
- 白いぶつぶつが出る新生児ニキビ
- 多くの赤ちゃんが経験するおむつかぶれ
- 時期や特定の原因でできるぶつぶつの種類
- 夏に多いかゆみをともなうあせも(汗疹)
- 遺伝でなりやすいアトピー性皮膚炎
- 食物アレルギーの湿疹は母乳が原因?
- ぶつぶつができたときの対処法とは?
- 熱がなければ自宅で様子をみよう
- 発熱やぶつぶつが長引くようなら受診を!
- 肌ケアをして新生児のぶつぶつを予防しよう
- 清潔な肌を保つのと保湿が基本!
- 肌に優しいせっけんや保湿剤を使おう
- 衣類の洗濯洗剤にも気をつけて!
- 湿疹治療によく使われるステロイドについて
- よく処方されるステロイド外用薬とは?
- 副作用を起こさないための注意点
- まとめ
新生児の代表的なぶつぶつとその原因は?
頭や顔にできやすい乳児脂漏性湿疹
これは、ママのおなかの中にいたときにもらうホルモンの影響によって、生まれたあとに皮脂分泌が盛んになることが原因です。多くは生後2~3週間ごろからできはじめます。
ケアの基本は、湿疹の原因である皮脂を丁寧に洗い落としたあとにしっかりと保湿をすることです。乳児の皮脂分泌量は生後3カ月くらいから急に減っていくので、適切なケアを続けていけば遅くても生後6カ月ごろまでには治っていくでしょう。
白いぶつぶつが出る新生児ニキビ
新生児ニキビも原因は過剰な皮脂の分泌です。赤ちゃんの未発達な皮脂腺に皮脂が詰まってしまうことでニキビができます。大人のニキビと同じような見た目ですが、悪化すると炎症を起こして膿んでしまうこともあります。症状がひどいときは、迷わず小児科を受診しましょう。
新生児ニキビも乳児脂漏性湿疹と同じように、皮脂をしっかり洗い流すことが大切です。赤ちゃんが使っている寝具や衣類をこまめに洗い、清潔な状態を保つこともポイントですよ。
多くの赤ちゃんが経験するおむつかぶれ
特に新生児期は排せつの回数が多いので、必然的におむつ交換の回数が増えてしまいます。おむつかぶれは、排せつ物に含まれる老廃物や細菌、酵素などが肌を刺激してダメージを与えることが原因で起こります。
また、おむつの中は汗で蒸れやすいです。蒸れてふやけた肌がおしりふきなどの摩擦によって目に見えない傷がつき、炎症が起こってしまいおむつかぶれになります。このように、おむつかぶれというのは、いろいろな要素が絡み合うことで起きるのですね。
時期や特定の原因でできるぶつぶつの種類
夏に多いかゆみをともなうあせも(汗疹)
「おむつかぶれ」の部分でも述べたように、おむつの中は蒸れやすいので腰回りやおしりはあせもができやすいです。シワの間に汗が溜まりやすい首やうなじ、おでこもあせもができやすい部位です。新生児は寝ている時間が長いため、通気性が悪くなる背中も注意してあげましょう。
赤ちゃんの機嫌が悪いときは、あせものかゆみが原因の場合もあります。かゆくてかいてしまうと、炎症が悪化してしまうこともあります。あせものリスクが高まるのは気温の高い夏場ですが、赤ちゃんは基本的に汗っかきなので一年中気をつけてあげましょう。
遺伝でなりやすいアトピー性皮膚炎
年齢によっても状態が変わり、症状の改善や悪化をくりかえしながら長く続くというのが特徴です。アトピー性皮膚炎の子は肌のバリア機能が低下し乾燥しやすいので、こまめな保湿ケアが大切です。
アトピー体質は遺伝しやすいですが、発症しにくい環境や生活スタイルを意識することで、アトピー発症の抑制につながります。また、発症しても成長とともに体質が変化し改善していくケースもあります。
食物アレルギーの湿疹は母乳が原因?
母乳には、赤ちゃんを病気から守る免疫成分が含まれているため、母乳をたっぷり飲むということは、ママから免疫をたっぷりもらうということになるのです。そのため、アレルギーを起こしにくく、たとえ症状が出ても治りやすいといわれています。
しかし、母乳の質が悪ければ逆効果になることも。母乳にはママが食べた物が含まれるので、それが原因となって食物アレルギーになり湿疹を誘発する可能性があるのです。
実際に母乳に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)は微量ですが、ママがアレルゲンを含む食べ物を除去すると、赤ちゃんの症状が改善される場合もあります。