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乳児は泣いても涙が出ない?赤ちゃんの目と鼻のしくみを知ろう

乳児は泣いても涙が出ない?赤ちゃんの目と鼻のしくみを知ろう

泣いている愛しいわが子を抱き上げて、ふと顔を見たら「あれ?泣いているのに涙がでていない?」と驚いたことはありませんか。逆に、泣いていないのに涙や鼻水が出ていて、なにかの病気かと不安になることもありますよね。今回は、赤ちゃんの涙や鼻水のしくみについて詳しくまとめてみました。

乳児の涙や鼻水が出始めるのはいつから?

赤ちゃんの涙目や鼻水の原因を知るには

赤ちゃんの涙目や鼻水の原因は様々ありますが、まずは涙と鼻水のしくみを説明します。

通常赤ちゃんが涙を流し始めるのは、個人差がありますが生後3カ月から4カ月頃といわれています。鼻水も涙が出始める頃に一緒に出てきます。

生まれて間もない赤ちゃんは、脳や涙腺の作りが未熟なため、大人のように涙を流すことはできません。感情の変化で泣くのではなく、コミュニケーションとして泣くため、泣いていても涙が出ていないのです。

また、赤ちゃんの鼻の粘膜は敏感なため、少しの刺激でも鼻水が出てしまいます。無色透明な鼻水で、赤ちゃんの機嫌がよいならば、それほど心配はいりません。しかし、風邪の引き始めという場合もあるので、注意して見ておくとよいでしょう。

アレルギーや病気の可能性も

赤ちゃんが常に目に涙を浮かべていたり、しょっちゅう鼻水を出しているようならば、それは病気やアレルギーを疑ったほうがよいかもしれません。

新生児涙嚢炎(るいのうえん)という病気をご存知でしょうか。先天性鼻涙管閉塞症を持って生まれた赤ちゃんが涙をうまく鼻の奥に流すことができずに、細菌感染を起こしてしまう病気です。この場合、赤ちゃんの目にはいつも涙がたまり、目やにも多く出るようになります。

鼻水もあまりにも大量に出る、もしくは毎日のように出ているのならば、アレルギー性鼻炎かもしれません。または家の中にアレルゲンがあって、それに反応してくしゃみや鼻水が出ているのかもしれませんね。

一度医療機関を受診してみることをおすすめします。

涙や目やにがよく出るときは「色」に注意

目やにには、心配ないものと、注意が心配なものがあります。赤ちゃんの目に目やにが溜まっている場合、どんな目やになのか注意して見てみてください。

赤ちゃんの目に溜まっているのが、量が少なく白っぽい目やにならば問題ありません。しかし、白くても粘りがあるものだったり、さらさらとしたものだったり、黄色くて粘りのあるものだったりした場合は、アレルギーや病気で炎症を起こしているのかもしれません。そのほかにも、風邪を引いたときや、上の記事で紹介した鼻涙管閉塞症のときも目やにが出ます。

普段から赤ちゃんの目やにの観察をしておくと、隠れたトラブルを見逃しにくくなります。必要があれば医療機関を受診してくださいね。

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片目だけ涙目や目やにが出るときは受診を

涙腺への通りみちが詰まっているかも

片目だけいつも涙目、目やにが出ているといった場合は、涙腺の通り道が詰まっている可能性があります。

人の涙は眼球を潤おしたあと、目頭にある涙点という穴に吸い込まれます。吸い込まれた涙は細い管(鼻涙管)を通って鼻の奥へと進むのですが、この管が詰まって生まれてくる赤ちゃんがいます。

この管が詰まっていると、涙をうまく鼻の奥へと流せずに、目に涙がいつも溜まってしまうのです。当然目やにも出てきます。ひどくなると細菌感染を起こしてしまい、上で書いた新生児涙嚢炎になることもあります。

管が詰まっているのではなくただ単に細いという場合や、1歳までに自然治癒する場合もありますが、自己判断せずに眼科や小児科に相談してみましょう。

先天性鼻涙管閉塞とは

先天性鼻涙管閉塞とは生まれつき鼻涙管が詰まっている病気です。鼻涙管が形成異常を起こしてしまっている状態です。この鼻涙管閉塞があると、涙がうまく鼻の奥に流れないために、必要以上に涙や目やにが出てしまうのです。

けれども、過剰に心配する必要はありません。先天性の異常は外科手術で治すことが可能です。プジーと呼ばれる特殊な金属の針金で、鼻涙管の詰まりを突き破る形で開通させます。このほかにも、鼻の付け根をマッサージすることで詰まりを解消できることもあります。

鼻涙管閉塞は、後天性のものもあります。主に蓄膿症や鼻炎などの鼻の病気、結膜炎などの目の病気が原因です。治療は先天性の治療と同じ手術になります。

焦らずにセカンドオピニオンも考えてみる

「眼科で処方された薬を毎日ちゃんとさしているのに、涙目も目やにもなかなか治らない」「小児科では鼻涙管閉塞といわれたのに、眼科では違う病気を診断された」という場合、どうしたらよいのか分からなくなってしまいますよね。こういったときは、焦ったり必要以上に不安になったりせずに、冷静に対処することが大切です。

まずは受診した医療機関から処方された薬があれば、指示に従って服用させましょう。それでも病状がよくならない場合は、同じ医療機関を受診するのではなく、違う医療機関を受診して、判断を仰いでみるのも一つの手です。

セカンドオピニオンを受けることは、違った病気が見つかる、もしくは病気への理解が深まるというメリットがあります。

目の周りのかぶれは涙ではないことが多い

乳児の目のまわりが赤くなりやすい原因

赤ちゃんの皮膚は敏感なため、ちょっとした刺激でもすぐに赤くなってしまいます。それに加えて、乾燥が原因だったり乳児脂漏性湿疹が原因だったりと様々な要因があります。しかし、乾燥や乳児脂漏性湿疹で赤くなっている場合は、それほど心配する必要はありません。

そのほか、赤くなる原因としてアレルギーやアトピー性皮膚炎などがあります。

アレルギーの場合、赤ちゃんの近くにアレルゲンがある可能性が高いです。早めにアレルギーの原因を特定し、様々な対策をすることで目のまわりの赤みを防ぐことができます。また、アトピーの場合は肌が乾燥するため、保湿が重要になってきます。たっぷりと保湿して、乾燥から赤ちゃんを守りましょう。
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