赤ちゃんにとって快適な冬肌着とは?冬肌着の着せ方や枚数を紹介
大人よりも体温が高く、汗をかきやすい赤ちゃんの衣服の調整は難しいものですよね。とくに赤ちゃんの肌に直接触れる肌着に関しては、「この肌着で快適なのだろうか?」と心配になることも多いでしょう。今回は、赤ちゃんにとって快適な冬肌着の選び方や着せ方についてご紹介していきます。
肌着は赤ちゃんを守ってくれる大切な衣服
汗を吸って快適にしてくれる
とくに、肌がデリケートな赤ちゃんにとって、肌に直接触れる肌着はとても大切な役割を担います。「赤ちゃんは汗をかきやすいからTシャツ1枚だけでも十分」と思ってしまうママもいるかもしれませんが、Tシャツだけでは肌との間に隙間が空いてしまい、十分に汗を吸収できません。
汗を身体の表面に残したままにしておくと不快になるだけでなく、身体が冷えて風邪をひいてしまう恐れもありますので、吸湿性にすぐれた肌着を着せ、肌を快適な状態に保つことが大切です。
体温の調節にも役立ってくれる
そんな赤ちゃんにとって、肌着は体温調整のサポートをしてくれるとても大切なもの。暑い日には汗を吸収して肌を快適な状態に保ち、寒い日には服と肌の間に空気の層をつくって保温効果を高めてくれます。
一口に肌着といってもさまざまな素材やデザインのものがありますので、季節や月齢に合った適切な肌着を着せ、体温調整をうまくサポートしてあげましょう。
肌のトラブルを予防してくれる
ひと月で10cm近く成長するほど新陳代謝が活発ですし、全身の力を精一杯振り絞っておっぱいを飲んだ後には全身が汗だくになることもあります。沐浴後や寝つくときにも発汗や皮脂分泌が盛んになりますので、赤ちゃんの肌を汗や皮脂よごれから守るためにも、吸湿性にすぐれた肌着を着せることが大切です。
汗をかいたまま放置するとあせもができたり、ひどいときには炎症を起こして「とびひ」になってしまったりする恐れがあります。汗を効率よく吸収してくれる肌着を着せる、肌着がしめったときにはこまめに着替えさせるなど、肌着を活用して肌トラブルを未然に防ぐようにしましょう。
冬肌着に適している素材と注意したい素材
綿素材肌着は夏にも冬にもぴったり
肌への刺激が少なく、通気性や吸湿性にすぐれた肌着といえばやはり、綿100%素材のものがおすすめです。耐久性があってほつれにくく、洗濯に強いという点もママにはうれしいポイントでしょう。
綿素材の肌着は、夏場は汗をすばやく吸収して肌をサラサラと快適な状態に保ち、冬は肌着の繊維に空気を含んで保温してくれます。季節によって肌着の重ね方や着せ方は多少異なりますが、一年をとおして汗をかきやすい赤ちゃんには、汗を効率的に吸収してくれる綿素材の肌着を着せるとよいですよ。
同じ綿素材でも種類はたくさん
・ガーゼ
やわらかな平織りの生地。目が粗いので通気性や吸汗性にすぐれ、汗をたっぷりかく季節におすすめです。薄いので重ね着にも適しています。
・天竺(てんじく)
薄手でサラッとした手ざわりの平編みの生地。夏場の肌着に向いています。
・フライス
一年をとおして使える定番の素材。リブ編みのやわらかく伸縮性のある生地です。
・スムース
両面リブ編みのなめらかな手ざわりの生地です。肌着としては少し厚めなので、秋冬向けの素材となります。
・パイル
タオル地のこと。厚みがあって保温性が高いため、冬向けの素材です。
保温下着には注意が必要
赤ちゃんの衣服に関しても、「我が子が寒い思いをしないように」と厚着をさせたり保温性の高い肌着を着せたりしたくなるのが親心ですが、保温性の高い肌着や厚みのある肌着を着せると、体温の高い乳幼児には暑くなりすぎてしまうことが多々あります。
寒い時期に長時間外出する場合などには有効な保温肌着ですが、暖房の効いた室内で過ごしたり身体を動かして遊んだりするときには避けた方が無難です。肌着は薄めで通気性のよいものを着せ、上に重ねるもので調整するとよいでしょう。
【月齢別】冬肌着の枚数と着せ方
新生児~生後2カ月は短肌着と長肌着の2枚
そこでまず用意したいのが短肌着。すそが短い腰丈の肌着で、一番内側に着せる基本アイテムです。着物のように前を合わせ、ひもやワンタッチテープで留められるため、寝かせたまま楽に着せ替えできますよ。吸湿性にすぐれているか、肌ざわりがよいか、縫い目やタグが肌に当たらないよう縫製されているかもチェックしましょう。
暖房の効いた室内であれば、丈の短い短肌着につま先までの丈の長肌着を重ね、その上にツーウェイオールのようなベビードレスを合わせるとよいでしょう。肌着を重ね合わせると間に空気を包み込むので、保温効果が高まりますよ。