子どもが反抗期の叱り方。年齢や性別ごとに違う叱り方のコツ
子どもの反抗期に悩んでいるママもいるでしょう。なかなか言うことを聞いてくれないと、きつく叱ってしまうこともあるのでは。反抗期への対応は年齢や性別によって変えることも必要で、その中でも叱り方は大事ですよ。反抗期の叱り方のコツを知り、大変な時期を乗り越えましょう!
叱るときにやってはいけないNGなポイント
感情に任せて怒ったり叩いたりすること
そのようなことが重なると、子どもがしたことより子どもに対して怒りがわき、感情がコントロールできなくなる場合があります。感情に任せて怒ってしまったり、つい叩いてしまったりしたママも少なくありません。
ママは冷静になったときに申し訳なく思い、後悔してしまうでしょう。万が一怒鳴ったり叩いたりしたときは、「怖かったよね」「痛かったね」と子どもの気持ちを代弁してから、怒ってしまった理由を伝えましょう。
怒ることと叱ることは違います。イライラして感情的になりそうになったら、一度子どもから離れてみることも大切です。
子どもの話を聞かずに長々叱ること
例えば、朝の忙しいときにちゃんとごはんを食べない子どもに叱ったことがあるママもいるのではないでしょうか。もしかしたら、食欲がないのかもしれません。「早く食べなさい!」と一方的に叱るのではなく、なぜ食べないのか聞いてみましょう。
また、叱り出すとあれこれ言い続けてしまうママもいます。長々叱ると子どもは何に対して怒られているのか分からなくなります。
親の伝えたいことは頭に残らず、叱られたという事実だけが強くなってしまいます。叱るときは分かりやすい言葉で簡潔に叱ることがポイントですよ。
人格を否定するような言葉を使わない
人格を否定するような言葉は子どもを深く傷つけます。自分は価値のない人間と感じ、自信が持てなくなる場合があります。
あくまでも子どもの行動に対して怒るようにし、子どもそのものを否定するような叱り方をしないように気をつけましょう。自己肯定感が低くなり、人の顔色を伺うようになったり人との関わりが苦手になったりする恐れがありますよ。
「大きい声を出すのはよくないよ」「ものを投げたらだめだよ」と、望ましくない行動を叱るようにしましょう。
年齢別に対応したい叱り方のコツ
2〜3歳は第1反抗期。気長につき合おう
手を貸そうとすると嫌がるので、時間の許す限り子どもの気が済むまでやらせましょう。うまくできず癇癪を起こすと、助けたり、止めたりしたくなりますね。しかし、危険がない限り子どもが助けを求めてくるまで見守ることが大切ですよ。
望ましくない行動を「危ないからいけない」などの短い言葉で繰り返し伝えていきましょう。3歳には言葉も増えて話が分かるようになるので、いけない理由も伝えます。何度も同じことを叱る場合もあると理解して、気長につき合っていきましょう。
4〜5歳は子どもに共感を示しつつ諭す
言葉もだいぶ発達しているので、ママに言い返すことも多くなります。面倒なことを言ってママを困らせる子もいるようですが、その場限りの適当な返答をしないようにしましょう。
子どもの「なぜ?」には短く正確に答え、「いや!」なら理由をちゃんと聞きましょう。「そうだったんだね。でも危ないからやめようね」と子どもに共感した上で諭すとスムーズにいくかもしれませんよ。
この時期を辛く感じるママも多いです。成長している証だと大きな気持ちで受け止めるように心掛けましょう。
6歳は自主性を尊重しながら話し合おう
また、ルールを守りながら友だちと遊べるようになるなど社会性も育ちます。この時期は、ルールやマナーを伝えるのに最適といえます。
ママが頼んだことはやらず、ほかのことをやり出すこともあるでしょう。「それをやってなんて言ってないよ!」などと叱らず、子どもがやろうとしたことを認めた上で、今するべきことを話し合ってくださいね。
子どもがやることにいちいち意見をすると、子どもの自主性は育ちません。自分で考える力を育てるためにも、押さえつけるような叱り方には注意しましょう。
男女別でも違う?反抗期の叱り方
普段から気をつけたい男女別の接し方
・男の子
思い立ったら即行動。繊細で一度落ち込むとなぐさめるのに時間がかかる。
・女の子
おませで要領がよい。人をよく観察し微妙な変化にも気づきやすく、相手の態度に敏感。
男の子はその都度注意することも必要ですが、分かりやすいルールを作っておくとよいですよ。だめと言われてもしつこく粘ったり、無理に意思を通そうとする子も多いので、毅然とした態度で接することが大切です。
女の子は相手の表情をよく見ているので、ママのちょっとした態度にも敏感に反応します。褒めるときは結果ではなく、頑張った過程を認めましょう。