子どものお絵描き遊びの効果とは?ママは子に絵の楽しみを伝えよう
「子どもがお絵描きをしたがるけれど、あまり上手ではない気がする」「お絵描き遊びは成長に役立つの?」と考えるママもいることでしょう。そこで今回は、子どものお絵描き遊びはその成長にどんな効果を与えるのか、上手に描けなくてもよいのか、お絵描き遊びでママが気をつけたいこと、などについてお話しします。
子どものお絵描き遊びは成長にも効果的
絵を描くことで指先を使う練習になる
たとえば、クレヨンをケースから取り出し、握って絵を描くというママから見ると一見単純に見える動作も、まだ指先を上手に使えない子どもにとってはよい指先の訓練となっています。クレヨンの感触を手で感じるのもよい刺激となることでしょう。
自分で考えたとおりにクレヨンを動かすのも、子どもにとっては脳と手の動きを連動させるよい練習となっているはずです。子どもがお絵描きを楽しめるように上手にサポートしながら見守るようにしましょう。
空間認識力や表現力などの感性が育つ
好きな色を選んで思いつくままに手を動かしていると、自然と表現力が身につくことでしょう。さらに何かを思い出しながら絵を描いたときに、対象物を色々な角度から描くことにより、空間認識力を育てることができます。
たとえば、「馬の絵を描きたい」となったときに、「横顔や足はどうなっているかな」と想像し、絵で表現することにより、空間認識力や表現力などの感性を育てることができるのです。
これは後々に算数の図形問題を解ける力へと繋がっていきます。
アウトプットが子どもの心の安定にも繋がる
お絵描き遊びをすることにより、子どもは言葉ではうまく表現できない気持ちを紙に描いて発散させることができるので、子どもの心の安定にも繋がりますよ。
子どもも大人と同じように欲求不満を抱えたり、ストレスを感じたりしています。子どもがイライラしている、元気がないと感じたら、お絵描き遊びを提案してみるのもよいですね。
たまにはママも一緒になってお絵描き遊びをするのもおすすめですよ。意外と癒されることに驚くかもしれません。
お絵描き遊びは上手に描けなくてもよいの?
まずはママとお絵描きを楽しむことが大切
大切なのは、お絵描きをするという行為を楽しむことです。しかし、真っ白い紙とクレヨンを出しても、子どもはどう始めたらよいのか最初は戸惑うかもしれません。「何を描いたらよいのかわからない」という言葉を発することもあるでしょう。
そんなときは、「ママと一緒にキリンを描いてみよう」というように、提案してみるのも一案です。「キリンはヤダ、馬がいい。動物園の絵にしようかな」というように、子どもの方からアイデアが浮かんでくるかもしれません。
子どもと一緒にお絵描きを楽しめば、親子のコミュニケーションにもなりますよ。
うまくなくても描いた意欲を褒めて
「絵が上手」と褒めても、子どもの心には響かないかもしれません。それに芸術では、本来どのように描けば上手、下手という基準はありません。また、「ここはこうした方がよいんじゃない?」というようにママやパパが手直しをしたり、注意をしたりすると、子どもの意欲がなくなる可能性があります。
子どもが描いたものに対し「色が素敵、大きくてとても楽しそうな絵だね」というように、「また描きたい!」と子どもが思えるような、次の意欲に繋がるような褒め方を心掛けるようにしましょう。
絵の練習をするときは簡単な形から
最初からキリン、馬、象というような絵を描くのではなく、まず線や曲線の描き方を練習してみましょう。ママが鉛筆でくねくねと描いた線の上をなぞらせるのも一案です。慣れてきたら、自由に線を描かせてみましょう。
次に丸や四角、三角などを描く練習をしてみましょう。この練習を繰り返すことにより、やがて少し複雑な絵も描けるようになってきますよ。
「円をいくつかくっつけて描くとお花みたいだね」というように、少しずつ発展させていきましょう。
お絵描き遊びでママが気をつけたいことは?
服や壁は汚れてもよい対策をしておく
服や壁、床などは汚れてもよい対策をしておくようにしましょう。たとえばもう着なくなったシャツを子どもに着せて、服を汚しても大丈夫なようにすると安心ですね。さらに床にレジャーシートを敷いてその上で描かせると、床掃除をする手間が省けます。
壁に絵の具が飛ばないか心配な場合は、壁に新聞紙やレジャーシートを貼るのもよいですね。マスキングテープで貼れば、壁に跡をつけることなくきれいに剥がすことが可能ですよ。
子どもが思う存分お絵描きを楽しむことができるよう、対策を立ててみましょう。