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差し乳で痛いと感じる原因とは。母乳が作られる状態や痛みの原因まで

差し乳で痛いと感じる原因とは。母乳が作られる状態や痛みの原因まで

差し乳以外で痛いと感じる場合は

乳腺が詰まる乳腺炎の痛み

母乳の生産やホルモンの分泌以外でも、痛みを感じる場合もあります。

差し乳のママはおっぱいに関するトラブルは比較的少ない傾向がありますが、皆無というわけではありません。母乳の残りが溜まり、乳腺が詰まってしまうと、乳腺炎を引き起こすことがあります。

乳腺炎は慢性と急性がありますが、授乳期間中に母乳が乳腺内に溜まって起こるのは急性乳腺炎といって、経過が早く症状が強いという特徴があります。急性乳腺炎になると、胸の痛みや腫れ、熱を持つなどの症状が現れ、授乳中やそれ以外の時間でも強い痛みをともないます。

授乳時間を空けすぎないように意識し、赤ちゃんが母乳をあまり飲まずに眠ってしまったときなどは、搾乳をするようにしましょう。

乳口が炎症を起こす乳口炎の痛み

差し乳タイプのママも注意しておきたい痛みの症状として「乳口炎」があります。発症率は乳腺炎よりも高いので症状や原因を知っておきましょう。

乳口炎は、母乳の出口となる乳口が炎症を起こす疾患です。乳首の先に1~2mmほどの水ぶくれや白い塊ができて、母乳の出口を塞いでしまうため、母乳が溜まって痛みが発生します。

乳頭に水ぶくれができることで自覚するケースがほとんどですが、初期は痛みもないため「あれ?」と思っても放置してしまうママも多く、放置すると水ぶくれが白く濁ったかさぶたのように変化していき、強い痛みを感じ始めるようになってしまいます。

また、乳口炎は悪化させると乳腺炎を引き起こしてしまうことがあるので、注意が必要です。

乳首のくわえ方が浅いと切れて痛みの原因に

乳首が切れてしまって、授乳中に強い痛みを感じることもありますね。

乳首が切れてしまうのは、赤ちゃんが乳首を浅くくわえた状態で母乳を飲んでいることが大きな原因です。浅くくわえたままでは、乳首の一部だけに負担が集中してしまい乳首の根元が切れてしまうので、できるだけ深くくわえさせることが大切です。

ほかにも、横になったまま無理な体勢で授乳をしていたり、毎回同じ抱き方で一定方向からだけで授乳したりするのも、1カ所に負担がかかり乳首が切れてしまう原因になります。

乳首が切れてしまいそうになったり、切れて痛みが出てしまったりした場合は、市販の乳首用のカバーを使用するか、乳首用の軟膏などを使って早めにケアをしましょう。

まとめ

ママが差し乳タイプだから母乳が足りない、と決めつける必要はありません。もし心配に感じたら、赤ちゃんのおしっこの状態や体重が成長曲線に沿っているかを確認してみましょう。

母乳が出づらいと感じたら、ママの体を冷やさないように心がけてみるのもおすすめです。体が冷えていると母乳の分泌に影響が出てしまいます。また、授乳前にはホットマッサージをするなどの対策をしてみるのもよいですね。

あまり気にしすぎずに、貴重な授乳時期を楽しんで過ごしてください。
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