双子は比べられてしまう?双子ならではの悩みと親が理解すること
双子はよく似ているぶん比べられるし、比べられるのを嫌だと感じていることをご存知でしょうか。また双子の関係性は具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは、双子がお互いどのように意識したり悩んだりしているのかや親が理解しておくべきことをお伝えします。ぜひご参考ください。
知っておこう!双子についての基礎知識
一卵性と二卵性の違いとは
二卵性は卵子と精子が二つずつそれぞれ別々に受精して、二つの受精卵ができたものです。遺伝子は別々(50.0%は同じ遺伝子)で、性別や血液型も異なることがあります。兄弟が同時に生まれたと考えるとわかりやすいでしょう。
男女の双子なら二卵性の双子だとすぐにわかります。同性の場合、一卵性か二卵性かを区別するときにはDNA検査で正確にします。一卵性の場合でも胎盤が二つであることもあるからです。
双子が産まれる確率は?
一般的に双子が産まれる確率は全妊娠中の1/100程度だといわれています。1/100はそこまで低い割合でもないのではないでしょうか。ちなみに三つ子の場合は1/10000程になります。
一卵性と二卵性で確率を比較してみると、一卵性の方が低く0.3~0.4%くらいだそうです。一卵性は世界的にみてどの地域も割合はだいたい同じになるそうです。
二卵性は人種によって割合が異なります。遺伝的な影響があるので、二卵性の双子が多く産まれる国もあります。また近年では不妊治療の影響もあり一卵性より増える傾向にあります。
双子育児は大変というのは本当?
また1人が泣くともう1人も泣いたり、ママ1人で双子をお風呂に入れたり始めは難しいこともあります。
双子の先輩ママの声では、始めの時期の育児の記憶がないそうです。大変さは単純に2倍ではなく4倍くらいに感じられるというママも多いです。しかし、やれないことではないし成長してくると双子のやり取りが見られて可愛いということでした。大変なぶん、幸せも大きいのだそうですよ。
大変さは子育ての環境も関係があり、助けてくれる人がいたり地域の子育て体制が整っていたりすると大変さも軽減します。
2人にしかわからない双子ならではの悩み
成績などで比べられてしまう
そのため、双子だけが特に意識されて注目されてしまうことがあります。1人だと何もいわれないことまでいわれるので、双子にはストレスになる場合もあるでしょう。
また、比較で評価された自分を絶対だと思い込んだり、双子同士で互いをライバル視したりすることもあります。誰でも比較されるのは嫌なものですよね。
せめてママは双子を比較するのではなく、その子の個性に光を当てるようにして育てるのはどうでしょうか。ママが双子の味方であれば安心ですね。
じろじろと見られてしまう
しかし、双子からしてみれば誰かに会う度にじろじろと見られるのは、あまり気分がよいものではないでしょう。なにか自分に問題があるのではないかと不安になることもあるかもしれません。
ママは「じろじろと見られるのは悪いことではないので気にしなくていいよ」といってあげると気持ちが楽になるかもしれませんね。
また、じろじろ見られないように、髪の長さをショートカットとロングヘアーにして個性を出している女の子の双子もいますよ。
双子は同じ人格だと思われる
遺伝子配列が同じなので性格の傾向としては同じかもしれませんが、実際は必ずしも同じ性格というわけではありません。育つうえで環境や行動が作用するため、まったく同じとはいかないのです。
人は同じ環境でまったく同じ生き方をすることはできませんよね。なにかしらそれぞれに違った生き方をするので、遺伝子が同じでも、人格には違いが生じるのでしょう。
ママであれば違いが分かるでしょうが、周りの人はこの違いが分からないので双子なら人格も同じはず、などということがあります。
双子にとって一番の理解者はママなので、それぞれに適した育児をしましょう。