子どもの成長に歌があたえる影響とは?歌を聴くことと歌うことの効果
歌を聴いたり歌ったりすることで、言語能力、集中力などを高め、子どもの脳が育まれるといわれています。ここでは、歌によって得られる効果のすごさを認識し、日常生活で歌をもっと取り入れている方法を紹介したいと思います。あなたが音痴だとしても構いません。赤ちゃんの頃からたくさん歌を歌ってあげましょう。
歌を聴くことが子どもの成長にあたえる影響
歌を聴くことで言語能力の向上につながる
歌は話し言葉とは違い、様々な音やリズムから構成されています。子どもたちは「ママはなんて歌っているのかな?」などという気持ちから自然に耳をすませて歌を聴いていることも多いのではないでしょうか。このような経験が音を聞き取る能力を向上させ、言語能力も育む結果となるようです。音を聞き分ける能力だけではなく、単語数も音楽に親しんでいない子どもよりも増えるといわれています。
歌だけではなく、ピアノやバイオリンなどを練習することも言語能力を向上させるようですよ。
集中力が養われ知能の活性化が望める
歌を聴くという行為は左右の耳から入ってくる音を脳で処理するときに、バランスを保つ必要が出てきます。また、音は脳の様々な場所に働きかけるため、情報伝達を担うシナプスの繋がりが増えるようです。その結果、知能が発達するということなのでしょうね。
赤ちゃんにとっては、たとえどんなに音痴だったとしてもママの声(歌)が一番心地よいと感じるようです。そのため、ママが歌ってあげると赤ちゃんの脳に「心地よい」という感情が生まれ、その感情が表現力を生みだすといわれています。
大音量で音楽を聴くと難聴の原因に
大音量の音を聴く以外にも、ヘッドフォンなどで長時間音楽を聞かせることも、子どもの耳によくないようです。このようなことが原因で難聴になってしまった場合、「騒音性難聴」という病名が付けられます。
騒音性難聴の特徴は耳鳴りがするようになり、高音が聞き取れなくなってしまいます。もしも、このような症状が子どもに見られた場合、速やかに病院を受診するようにしましょう。
子どもが歌を歌うことで得られる効果とは
海馬が活性化し記憶力がアップする
小さな子どもは視覚よりも聴覚が発達しており、ママが歌をうたってあげていると、自然に子どもも覚えて歌を歌えるようになるということがありますよね。歌を覚えるということは、たとえ無意識だったとしても、歌詞や音階などを覚えるために脳が活性化され、記憶力が育まれるのです。
また、心地のよい音楽を聴くとアルファ波が脳から放出されるといわれています。アルファ波は脳がリラックスしている状態のときに出るものです。記憶力はこのアルファ波が出ているときの方が高まるといわれています。
童謡などを歌うと日本語力が発達する
子どもは知らない言葉に出会うと「◯◯って何?」などとママに質問してくるがあるのではないでしょうか。また、質問してこない場合でも自分の頭の中で「なんだろう?」と考えたり、想像したりしている子も多いようです。そのため、思考力や想像力、読解力などが育まれるといわれています。
国語として勉強するのではなく、歌を歌うことでも言葉や文法が身についていくのですね。
歌うことで体力と免疫力が向上する
好きな曲がかかると自然に体が動き出し、歌って踊りまくるという子も多いと思います。たくさん歌うことは体力アップにつながるのです。
好きな歌を歌ったり、踊ったりすると、ストレスホルモンが減少するといわれています。ストレスが緩和されると免疫力が向上するので、風邪予防にもつながるんです。ママも一緒に歌って育児で溜まったストレスを解消しましょう。
子どもの生活に歌を取り入れるコツとは
赤ちゃんのころから子守歌を歌い聴かせる
穏やかなメロディーの子守歌は赤ちゃんを驚かせることがなく、寝かしつけのときに歌ってあげるママも多いのではないでしょうか。
しかし、ママになるまではすっかり子守歌の存在を忘れていることもあり「子守歌ってどんなものがあったっけ?」「歌詞が途中からわからない!」などということもあると思います。有名な子守歌には「ねんねーんころーりーよー」でお馴染みの『江戸の子守歌』『ゆりかごの歌』『七つの子』『シューベルトの子守歌』などがあります。詳しい歌詞やメロディーはネットで検索してみましょう。