子どもはひとりで飛行機に乗れる?ワクワク一人旅を応援するサービス
「あんな鉄の塊が空を飛ぶなんて信じられない!」と、いまだに飛行機が苦手なパパやママも多いのではないでしょうか。しかし、「可愛い子には旅をさせよ」を地で行くように、各航空会社には子どもの単独搭乗をサポートするサービスがあります。この記事では、対象となる年齢など、詳細な内容についてご説明します。
子どもがひとりで飛行機に乗ることは可能?
国内線は満6歳になるとひとりで搭乗できる
ANAやJALなどは、自社のサポートサービスを受ければ6~7歳(希望により11歳まで)の子どもの一人旅が可能になっています。ANAでは「ANAジュニアパイロット」、JALでは「キッズおでかけサポート」というサービスがあります。
出発空港から到着空港まで客室乗務員のサポートが受けられて、機内では子ども用のオリジナルグッズまで用意されているのが嬉しいですね。
他方、LCCのジェットスターには同様のサポートサービスがなく、12歳になるとひとりで搭乗できます。赤ちゃんなどには満12歳以上の同伴者が必要となっているので、12歳なら大人(?)とみなしてくれるようですね。
国際線は5歳からパパやママなしで搭乗可能
意外なことに、国内線よりも搭乗年齢の基準が下がるようです。航空会社や目的地によって多少の違いはありますが、ANAの場合には前述のANAジュニアパイロットのサポートがあれば、5~11歳の子どもの一人旅が可能です。ちなみに、メキシコシティ発着便の場合は、5~13歳となっています。
JALの場合だと、「非同伴小児運送申込書」という誓約書を提出することにより、5歳から一人旅が可能です。ANAもJALも、ブリティッシュ・エアウェイズなどのコードシェア便の場合は、子どもの一人旅の引き受け可否が異なるようです。各航空会社にお尋ねくださいね。
7歳以下は各社のサポートを受けよう
もともとは、1965年夏に「ちびっ子VIPサービス」という名称で、夏休みの学童の一人旅をサポートしたのが始まりでした。当初はJALが羽田空港店のみでスタートしたのですが、「子供を安心して飛行機に乗せられる」とパパやママから好評を得て、国内全空港店に拡大しました。
その後、1975年からは通年サービスに発展し、各航空会社も独自のサポートサービスを展開しています。JALであればキッズおでかけサポート、ANAであればジュニアパイロット、スカイマークであればスカイキッズという具合です。
子どもの単独搭乗をサポートする航空会社
ANAのジュニアパイロット
まず予約については、ANAのウェブサイトやANAの国内線予約・案内センター(国際線の場合には事前に電話予約)で申し込みましょう。ウェブサイトで申し込む場合には、予約メニュー内の「ANAジュニアパイロット登録」から登録します。登録していない場合でも保護者の同意書があれば利用できます。
空港では、「お手伝いが必要なお客様専用カウンター」でチェックインし、ジュニアパイロット専用ホルダーに「ひとりたびカード」を装着します。機内には子ども用のオリジナルグッズが用意されていて、到着後には客室乗務員がお出迎えの人への引き合わせまでサポートしてくれますよ。発着通知メールもあるので安心ですね。
JALのキッズおでかけサポート
キッズおでかけサポートは、ウェブサイトでは申し込みができないので注意しましょう。「JALスマイルサポートデスク」に電話で予約して、搭乗時に「キッズおでかけサポート申込書」を提出する必要があります。JALのHPに申込書がありますので、あらかじめ記入しておくと便利です。
出発空港の「JALスマイルサポートカウンター」でチェックインを済ませたら、優先的に機内に案内する事前改札サービスが利用できます。機内では、JALオリジナルグッズでのおもてなしや、優しい客室乗務員のサポートが受けられます。こちらも、到着後は係員が到着ロビーまで案内してくれて、お出迎えの人まで案内してくれますよ。
スカイマークのスカイキッズ
スカイキッズも、6~7歳(希望により11歳まで)の子どもが利用できるサポートサービスです。予約は、スカイマークが就航する全国の空港カウンターまたは予約センターでできます。
まずは、スカイマークのHPから事前に申込書(同意書)を印刷して記入しておけば、当日煩雑な手続きは必要ありません。出発空港の「スカイマークカウンター」でチェックインを済ませると、シール入りのオリジナルストラップホルダーが交付されるので必ず子どもの首から下げましょう。
優先搭乗で機内まで係員が案内し、目的地に到着後は到着ロビーまで係員がエスコートしてくれますよ。お出迎えの人までしっかりと引き合わせするサービスです。
ひとりで飛行機に乗るときに守りたいお約束
携帯などを持つ場合は搭乗前に電源をオフに
計器類に影響をおよぼす恐れがあるため、携帯電話などの電波を発信する機器類は搭乗前に電源を切る必要があります。機内のアナウンスでも注意を促すので、一度はメッセージを聞いたことがあるのではないでしょうか。
ところが、このとき持参していたキッズケータイには、子どもの安心安全機能としてGPSを使った位置検索サービスが付与されていました。この機能には、暗証番号を入力せずに電源を切ると再び電源が入るような仕組みがあり、そのため飛行機の出発が遅れたのです。機内設定モードのない子ども向けの携帯電話の場合は、必ず暗証番号を入力して電源を切っておきましょう。