子どもが笑う言葉を徹底解明!下品な言葉を連呼するのには理由がある
なぜか子どもたちが大好きな「うんこ」などの下品な単語たち。あまりに楽しそうなので、ママも思わず笑ってしまうことがあります。けれど、公共の場所や静かな場所で大声の連呼は困りますよね。子どもたちが「うんこ」が大好きな理由と、公共の場所でのマナーを教えるコツなどを徹底解析してみましょう。
子どもが「うんこ」という言葉が好きなわけ
「うんこ」はみんなが笑う魔法の言葉
子どもたちは、ママのそんな雰囲気を敏感に察知しています。ママが楽しそうにしているのを見ると嬉しくなってしまうのが子どもなのです。周囲の大人たちもくすくすと笑ってくれるし、子どもがいれば大笑いしてくれます。
保育園や幼稚園でお友だちが「うんこ」といって周囲からうけがよいと、自分も試してみたくなるのが子ども心です。子どもにとって「うんこ」はみんなが笑ってくれる魔法の言葉。だから、大きな声でいえばいうほど魔法の力が発揮されると思っているのです。
「うんこ」は自分が褒められる嬉しい言葉
「うんこ」は子どもにとってスッキリ感の獲得とともに、成功したという達成感を得られる言葉。そしてママが喜んでくれて、自分を褒めてくれたという嬉しい体験を表す言葉なのです。
保育園でもうんこが出ると先生たちは褒めてくれます。つまり、周囲の人たちから一目置かれる存在になれる武器、それが自分から出たうんこです。幼児期の子どもにとって「うんこ」は憧れであり、誇りであり、仲間であり、なによりも嬉しい言葉なのです。
本の題材になるほど愛される「うんこ」
しかけ絵本「ひとりでうんちできるかな」で赤ちゃんはおむつからおまる、おまるからトイレにとうんこを出す疑似体験をします。うんこの状態に呼び方をつけた「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご」は教育現場でも使用されます。
子どもたちは絵本を通して「うんこ」はみんなにある大切なもの、体調管理に役立つものであることなどを学びます。小学生に爆発的人気を誇る「うんこドリル」には待望の就学前シリーズもできました。
下品な言葉を連呼したときにとるべき対処法
成長のあかしと思って受け入れる
心理分析家フロイトは2~4歳頃を肛門期と名付け、この頃の幼児はお尻や排便に興味をもつと説明しています。ちょうどトイレトレーニングで排泄コントロールの向上をめざす頃で、「うんこ」連呼の時期と重なります。
肛門期を過ぎるとフロイトのいう男根期に入ります。男の子も女の子も「ちんこ」に興味をもったり、男の子と女の子の違いに不思議さを感じ始めます。発する言葉の変化は気づきのあかし、成長のあかしです。
過剰に反応せず自然に聞き流す
誰でも失敗談などを友人に話してうけがよいと、ほかの友人にも話したくなるものです。子どもも同じで、自分の言葉で大人が笑ってくれたら嬉しくなります。また、慌てられた場合も、その反応にドキドキしたり楽しくなったりして、いたずら心に火がついてしまいます。
そこで、ママはスルーしてみましょう。あっさりと流されたり、またはリアクションなしという対応をされたりすると、子どもはおもしろみを感じなくなり、次第に興味を失います。
TPOをわきまえることを伝える
してはいけないことの伝え方の鉄則は「そのとき、その場」です。ですから、このピンチは子どもにTPOをわきまえることを伝えるチャンスと捉えましょう。今いる場所は「うんこ」という言葉を大声で叫ぶところではないこと、気分を害する人もいることを伝えましょう。
声を荒げることも、長々と話すことも必要ありません。子どもの目を見て、真剣に伝えましょう。軽い雰囲気や、笑いながらでは伝わりません。ママの真剣な表情や言葉は、子どもにしっかりと伝わります。