
赤ちゃんが白湯を飲まない原因は?対処法と上手な水分補給のコツ
「水分補給のために赤ちゃんに白湯を飲ませたいけれど、なかなか飲んでくれないので困ってしまう」と悩んでいるママは多いですよね。そのようなときに考えられる原因やその対策、白湯以外での水分を補給するためのコツなどについてご紹介していきたいと思います。
赤ちゃんが白湯を飲まない原因とは

白湯は味がないため苦手な赤ちゃんもいる
近年では、母乳やミルクで十分に水分が取れているのであればわざわざ白湯を飲む必要はないといわれていますが、便秘気味のときや脱水になりかけているときには水分補給が必要ですので、白湯を飲めるにこしたことはありません。
ただし、ママが白湯を飲んでほしいと思っているときでも、母乳やミルクの味に慣れてしまっている赤ちゃんはおいしいと感じることができず、飲んでくれないことも多々あります。とくに完全母乳の赤ちゃんはほのかな甘みのある母乳以外を口にしたことがないため、白湯を嫌がる傾向にあるようです。
哺乳瓶に慣れず白湯を飲むのを嫌がる場合も
母乳以外のものを口に入れることになるので離乳食デビュー時のよい練習となる、水分補給ができて口の中がさっぱりする、粉薬を処方されたときに飲ませやすくなる、などのメリットが聞かれます。
しかし母乳だけで育ってきた赤ちゃんの場合には、哺乳瓶自体を嫌がって飲まないこともまれではありません。いずれ職場復帰するときに保育園に預けたい方、たまにはパパに赤ちゃんのお世話をお願いしたい方にとっては哺乳瓶の練習も必要ですので、哺乳瓶の種類や乳首を変えるなど工夫して飲ませてみるのもよいですよ。
甘い飲料に慣れた子は白湯を飲まなくなる
脱水症状が気になるときなどには飲んでほしいものですが、白湯や薄めた麦茶のような味のしないものを受け付けない赤ちゃんはめずらしくありません。
そのようなときに、なんとか水分を取ってほしいとベビー用の甘いドリンクを与えてしまう方もおられますが、これでは甘い味に慣れてしまい、さらに白湯を飲まなくなるでしょう。虫歯や肥満、小児糖尿の原因にもなりかねませんので、脱水時以外はイオン飲料のような甘いものは控えたほうが無難です。
赤ちゃんが白湯を飲まないときの対処方法

哺乳瓶やマグなどを使い飲ませ方を変える
・哺乳瓶や乳頭を変えてみる
・ベビー用のスポイトなどで少しずつ飲ませる
・離乳食を開始する月齢であれば、赤ちゃん用のスプーンやマグなどで試してみる
母乳以外の飲み物や哺乳瓶にはじめて触れた赤ちゃんの場合、最初のうちは嫌がってしまうかもしれません。飲ませるときに使うものを哺乳瓶からちがうものに変える、離乳食後に与えるよう習慣化するなど、工夫することで飲めるようになる場合もありますよ。
のどが渇いているときに白湯を与えてみる
大人でも気分によって水分を取りたくないときがあるように、赤ちゃんに白湯を与えるのであれば入浴後や遊んで身体を動かした後などがベストです。空腹時や満腹のときに飲ませようとしても水分が必要でなければ飲みませんから、のどが渇いているタイミングだと意外と飲んでくれるかもしれませんよ。
白湯の量に関しては、母乳やミルクを飲む量や離乳食に影響しない程度がよいとされています。1回あたり20ml程度が理想的ではありますが、赤ちゃんの様子や離乳食を食べる量などを総合的に見ながら判断してくださいね。
白湯を嫌がったら無理に与える必要はない
とはいえ、ほんのりと甘い母乳やミルクばかり飲んでいた赤ちゃんが、甘味のない白湯を飲もうとしないのは当然でしょう。母乳やミルクで水分が足りているのであれば、飲もうとしないときには無理に飲ませる必要はありません。
粉薬の練習などのために白湯に慣れさせたい場合には、少量の白湯をスポイトなどで舌につける程度からはじめてみるのもよいでしょう。慣れてくると自然と飲んでくれるようになりますので、あせらずゆっくり練習するようにしてくださいね。
白湯を飲まない場合の水分補給のコツ

白湯の代わりに麦茶などほかの飲み物も試す
赤ちゃんを脱水症状から守るために汗をかいたときは水分補給をしてあげたいものですが、母乳やミルク以外のものはどうしても嫌がって飲んでくれないこともあるでしょう。
味覚や嗅覚が育つにつれて好き嫌いも出てきますので、白湯を飲まないときにはほかの赤ちゃん用の飲み物を試してみるのもよいですよ。ただしこのときに、ミルクを薄めて飲ませてみたり、甘みの強い飲み物や糖分を多く含むドリンクを与えたりしないよう注意してくださいね。
水分摂取に離乳食に汁物や煮物を取り入れる
暑い日や汗をかいたときなどは水分補給を十分にしてほしいところですが、無理強いをしてしまうと逆効果となってしまうため、スプーンでひとさじずつ与えるなどの工夫が必要です。
また、なにも水分は飲み物からだけ摂取するわけではありません。おかゆや野菜からでも水分を取れますので、汁物や野菜スープ、野菜の煮物などを積極的に摂取することで、ある程度の水分を取ることが可能です。赤ちゃんがスープを飲んでくれたら、しめたもの。水分が多く含まれるものを離乳食のメニューに組み入れるとよいでしょう。
果物を絞った果汁を白湯に混ぜる方法も
赤ちゃんの水分補給に関してはさまざまな悩みがあるかとは思いますが、赤ちゃんの味の好みや機嫌、成長段階によって有効なやり方もまたさまざま。飲ませるものも白湯や薄めた麦茶が基本ですが、離乳食がはじまっている赤ちゃんであれば果物を絞った果汁を白湯に混ぜて飲ませることもできますよ。
ただし、りんごやみかんといった、離乳食の初期のころから与えることのできる果物には食物アレルゲンになる可能性のあるものも含まれていますので、果汁を与える際には1種類ずつ、最初はひとさじからはじめましょう。
まとめ
赤ちゃんが白湯を飲まないときに考えられる理由や飲ませるときのポイント、白湯以外のもので水分を摂取するときの方法などについてご紹介してきましたが、ぜひそれらの中からお子さんに合った方法を試していただき、実践してみてくださいね。