赤ちゃんが寝るときの体勢はどれが安全?基本の体勢や注意点を紹介
寝る体勢における注意点や赤ちゃんへの影響
同じ体勢での睡眠は頭の形に影響することも
赤ちゃんの頭の骨はスムーズに分娩が行えるように柔らかく、大泉門と小泉門と呼ばれる隙間があります。特に大泉門は大きく、収縮が始まるのが生後10カ月頃、完全になくなるのは2歳頃といわれています。
それまで赤ちゃんの頭の形はママの抱き方や寝る体勢の影響を受けます。そのため、寝ているとき、寝返りができるようになるまでは頭の向きを変えるようにしましょう。
寝返りができるようになると、後頭部にかかる負担も軽減するので、自然な丸みのある頭になっていきますよ。
寝ている赤ちゃんの心配ごと「SIDS」
これは、今まで元気よくミルクを飲んだり、遊んだりしていた赤ちゃんや子どもがある日突然亡くなってしまう病気です。日本では乳児の死亡原因第2位で、1年間で約150人の赤ちゃんがなくなっていると発表されています。
現在もはっきりとした原因はわかっていないものの、研究によってリスクを軽減する方法がいくつかわかってきています。「仰向けの体勢で寝る」「妊娠中の喫煙をやめる、受動喫煙を避ける」「なるべく母乳で育てる」など、すべてを完璧に守ることは難しいでしょうが、心がけてくださいね。
心配なときは寝返り防止アイテムを活用
そばにいるときに赤ちゃんが寝返りをしたら、その場で呼吸がきちんとできているか確認するとよいでしょう。必要に応じて頭の向きを変えると、窒息やSIDSを防ぐことができます。
しかし、ママが寝ている間に寝返りをすることもありますよね。心配なときは寝返りを防止してくれるアイテムを活用するとよいですよ。月齢に合わせてベビー用品店や通販サイトで販売されています。
ほかにも、水を入れた2Lペットボトルや丸めたバスタオルを両脇に挟むことで寝返りを防止することができます。赤ちゃんと一緒に快適な睡眠を取ってくださいね。
まとめ
赤ちゃんの寝る体勢によっては、吐き戻し、窒息、SIDSなど危険なこともあります。寝ているときに起こる危険をきちんと理解し、赤ちゃんが安全に寝られるように体勢を変えていきましょう。
ですが、ママも赤ちゃんが寝ている間、ずっとそばで見守っていられるわけではありません。寝返り防止アイテムを活用して、赤ちゃんが快適に寝られるようにしてくださいね。