赤ちゃんに最適な冬場の湿度は?乾燥から守る加湿方法と注意点
冬場は湿度が低いため乾燥しがちです。赤ちゃんは乾燥した空気が苦手で、病気のリスクが上がってしまったり、肌にダメージを受けたりします。赤ちゃんにとって最適な湿度はどのように保てばよいのでしょうか。今回は赤ちゃんを乾燥から守って、快適に冬を過ごす方法についてご紹介します。
赤ちゃんに大切な冬場の乾燥対策
赤ちゃんに乾燥対策が必要な理由
乾燥が赤ちゃんにダメージを与えるのは皮膚だけではありません。空気が乾燥するとウイルスが空気中に長時間漂う状態になります。風邪やインフルエンザのウイルスです。本来なら鼻や気管の粘膜がフィルターとなってウイルスの侵入を防ぐのですが、空気が乾燥すると粘膜も乾燥してウイルスの侵入を許してしまうのです。
乾燥対策をすることで、皮膚疾患や体の中にウイルスが侵入するのを防ぐことができます。赤ちゃんだけでなく大人も乾燥に注意が必要なのです。
湿度を知る方法と最適な湿度
湿度のこまめなチェックは湿度計があれば簡単です。しかし湿度計がなくても、肌で感じた乾燥具合で確かめることもできます。例えば指先や顔がつっぱったりカサカサしたりするときや、髪の毛をブラッシングして静電気が起こったときは空気が乾燥しているサインです。
湿度60%以下で肌は乾燥しやすくなります。毎年11月から4月は湿度が60%以下になりやすいので乾燥対策が必要です。
低湿度により赤ちゃんに起こるリスク
とくに問題なのが低湿度です。低湿度では、本来空気のフィルターであるはずの鼻や気管支の粘膜の働きが弱くなります。しかし反対に、空気中のウイルスの活動は活発になります。
低温で低湿度の空気をウイルスは好みます。ウイルスは空気中の水分が少ないほど、軽やかに浮遊し、空気中での拡散力を高めるのです。
このよう拡散したウイルスが、免疫力が低下した赤ちゃんやママのまわりに漂うことで体に侵入してしまい、病気になる可能性があるのです。中にはインフルエンザウイルスやノロウイルスなど、リスクの高いウイルスも潜んでいます。
適度な湿度に保つ方法と赤ちゃんの保湿ケア
加湿器の選び方と注意点
どの加湿器にもメリットとデメリットがあります。赤ちゃんのために加湿器を利用するのであればスチーム式をおすすめします。
ポイントは沸騰です。沸騰しない加湿器は手入れを怠ると内部で雑菌が繁殖し、加湿する際に菌をまき散らす恐れがあります。しかしスチーム式であれば沸騰してできた蒸気で加湿するため、衛生的に使用することができます。
手入れがしっかりとできればほかのタイプもメリットがたくさんありますが、忙しいママには手入れが楽で安心して加湿できる、スチーム式が安心です。
加湿器以外で加湿する方法
まず、お湯を張ったボウルを部屋に置く方法です。お湯は蒸発するため湿度を上げやすいのです。洗面器など、お湯と空気が触れる面積が広い容器を使用してください。
洗濯物の部屋干しも有効です。加湿ついでにリビングなど、家族が集まる場所に干すとよいですね。
「洗濯物は見た目が悪いからいや」という場合は、濡れたタオルをハンガーにかけて部屋に吊るしてはどうでしょう。タオルは表面積が広いので、湿度が上がりやすいです。
どの方法も簡単ですぐ試せるものばかりです。お部屋の乾燥予防に、活用してくださいね。
赤ちゃんの保湿ケアも大切!
優しく洗うのは、肌にダメージを与えずに清潔を保つためです。まずぬるま湯でしっかり予洗いをしてください。これだけである程度の汚れを落とすことができます。次に石けんをしっかりと泡立てて、ふわふわの泡を使ってママやパパの手で優しく洗ってください。
洗ったあとはぬるま湯でていねいにすすぎます。泡が残らないように隅々まですすいだら、吸水性のよいタオルでこすらないように、トントンとたたく感じで水分を拭き取ります。
水分を拭いた後は、乾燥しないうちに保湿剤を塗ります。伸びのよい乳液タイプがおすすめです。