就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン

就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン[teniteo]

新生児の抱き方のコツや注意点。成長に合わせた抱き方やゲップのさせ方

新生児の抱き方のコツや注意点。成長に合わせた抱き方やゲップのさせ方

新生児を抱く前にしておくこととは?

赤ちゃんの様子を観察する

赤ちゃんが泣いているときは、だいたいお腹がすいているか、おむつが気持ち悪いか、眠たいかなどのときが多く、それらを解消することで泣きやんでくれますよね。それでも、泣きやまないときがあります。また、泣いていないのに、ときどき足を激しく動かしたり、手を動かしたり、表情を変えたりしているときなどは、どのように対処すればよいのでしょうか。

これは起きているときに限らず、寝ているときでもあることで、はじめての子育てだと「なにか苦しいのかな」「なんだか不機嫌だな」など、どうしてほしいのか分かってあげることがむずかしいかもしれません。

赤ちゃんが手や足を動かしたり、なにかを嫌がったり怒ったりしているような表情をしたりしているときは、下記のようなことも理由ではないか考えてみてください。

・ゲップが出にくい
・うんちをしようともがいている
・抱っこしてほしい
・眠たくなってきた
・体が勝手に動いているだけ

ほかにも、さまざまな理由があるかもしれませんので、赤ちゃんの様子をしっかりと観察して、なにをしてほしいのか察してあげましょう。

びっくりしないように声をかける

生まれたばかりの赤ちゃんは、目を開いていないので、周りが見えていないのは分かりますが、何週間かして目が開いても、まだはっきりとは見えているわけではありません。光がまぶしかったり、暗くなったりするのを少し感じる程度です。

目が見えていない赤ちゃんに、なにも声をかけないまま抱っこすると、突然触れられたことで赤ちゃんがびっくりしてしまいます。抱っこする前だけに関らず、赤ちゃんに触れる前には安心させるためにも、声をかけてあげましょう。

成長するとともに、視力も発達し、生後3~5カ月ごろからはっきりと目で見て認識できるようになります。そのころでも、視力は0.04~0.08ぐらいだといわれていますので、赤ちゃんに触れる前には、顔を近づけてゆっくりと声をかけてあげてください。

新生児に声をかけても、ママのほうを向くような反応はありませんが、ママのお腹のなかにいるときから聴力は発達し始めていて、大きな音に反応できる程度はあります。

生後3カ月を過ぎたころから声を認識できるようになりますので、たくさん話しかけながら、コミュニケーションをとりましょう。

新生児を安心させる抱き方のコツとは?

お腹の中にいたときのCカーブ姿勢で抱っこ

赤ちゃんは、生まれる前までママのお腹の中では、いつも背中を少し丸めたCカーブの姿勢で過ごしています。生まれてからも、お腹の中にいたときのようなCカーブの姿勢になるように抱いてあげると、安心しやすいでしょう。

また、赤ちゃんの背骨は大人のようなS字カーブではなく、寝ていることが多い赤ちゃんの背中への負担を分散できるようにCカーブになっています。

背骨に負担をかけないためにも、赤ちゃんを抱っこするときにはCカーブ姿勢を心がけましょう。赤ちゃんも背骨に負担がないので、気持ちよく寝てくれますよ。

首がすわったり、歩けるようになったりしてくると、成長に合わせてだんだんとS字カーブに近づいていきますので、無理に伸ばさないようにしてくださいね。

体を密着!ママの鼓動お乳の香りをあたえる

赤ちゃんを抱っこするときは、体を密着させて、ママのお乳の香りや鼓動を聞かせるのも、新生児を安心させるコツの一つです。赤ちゃんが生まれる前から、ママのお腹のなかで耳にしていた、ママの心音や血流の流れる音などを、抱っこで身近に感じられると安心できます。

また、母乳で育てられている赤ちゃんは、お乳の香りがするとママの近くにいることが分かり安心できますし、ミルクで育てられている赤ちゃんでも、ママ自身の体の香りを身体が覚えていますので、安心できるのではないでしょうか。

もし、ミルクをあげたばかりでも、ぐずったり、泣いたりしたときには、母乳をあげるときのように赤ちゃんを抱っこしてあげると、安心して泣きやんだり寝てくれることもあります。

心地よい揺れが大好き!輸送反応を利用

ライオンや猫などの哺乳類の赤ちゃんが、親の口にくわえられて運ばれる様子を見たことはないでしょうか。

このようにして、運ばれているあいだ、敵に見つからずにうまく逃げられるように、赤ちゃんはリラックスしておとなしくなります。この反応を輸送反応といい、人間の赤ちゃんにも、似たような反応が備わっていると考えられています。

赤ちゃんが、なかなか泣きやんでくれなくて困ったときは、赤ちゃんを抱っこして歩き回ってみてください。家のなかを移動するだけでよいですよ。そうすると、けっこう泣きやんで気持ちよさそうにしてくれます。

友人ママの話でも、「ただ抱っこするだけだと、しつこく泣いているときもあるけど、抱っこして歩きはじめたら落ち着くよ」といっていました。

授乳時の抱き方はどうすればよいの?

横抱き、縦抱き、フットボール抱き、添い乳

授乳時の赤ちゃんの抱き方で、多くのママが思い浮かべるのは、横抱きで授乳する方法ではないでしょうか。でも、授乳時の赤ちゃんの抱き方には、ほかにもさまざまな方法がありますのでご紹介しますね。

・横抱き
さきほどもご紹介した、よくやるパターンの横抱きで、赤ちゃんのおしりから背中を手で支えて、頭と首はママのひじの内側に乗せるようにして安定させます。

・縦抱き
縦抱きは、ママが座った状態でやると安定しますよ。座ったママの太ももの上に赤ちゃんを座らせて、背中、首、頭を両手で支えます。

・フットボール抱き
ママの体の横で縦ぎみに抱っこし、ラグビーボールを抱えているような姿勢で支えます。

・添い乳
赤ちゃんと一緒に横に寝て向かい合い、授乳します。

クッションを活用して位置調節

授乳のときには、クッションを活用すると楽ですよ。クッションなしでもできますが、毎日何回もやることなので、高さが合っていないと腰が痛くなりますし、手や腕だけで赤ちゃんを支え続けるのはとても負担になります。

ママの足の上にクッションを乗せて、赤ちゃんとママの乳首の高さをそろえましょう。クッションが高すぎたり、低すぎたりする場合は、折りたたんだバスタオルを挟んだり、クッションを重ねたりして調整してください。

子どもが2人いる友人ママは、1人目のときはクッションなしで授乳していたので腰が痛くなったそうですが、2人目のときに授乳用のクッションを購入し使ってみると腰が楽になったようです「はじめからクッションを使っておけばよかった」といっていました。

乳腺炎を回避するために

乳腺炎は、乳腺やその周辺が、授乳中に乳首から細菌に感染して起こる病気です。これは、乳腺が詰まることで起こりやすいので、いつも同じ姿勢で授乳をしているママは気をつけてください。

いつも同じ姿勢だと、同じ乳腺から出ている母乳しか赤ちゃんが飲めていないので、詰まりやすくなってしまいます。乳腺を詰まりにくくし、乳腺炎を回避するためには、赤ちゃんにいろいろな角度から母乳を飲んでもらうことが大切です。

とくに、母乳がたくさん出るママは、赤ちゃんがしっかり飲んでくれないと詰まりやすいので、上記で紹介したいろいろな抱き方をして、授乳をするとよいでしょう。また、母乳の出が少なくなったり、おっぱいが硬くなってきたら、マッサージをするのも効果的です。

哺乳瓶での飲ませ方とゲップのやり方は?

ミルクのときは上体をやや起こした横抱き

哺乳瓶でミルクを飲ませるときは、赤ちゃんの上体をやや起こした横抱きをして、飲みやすいようにしてあげてください。片方の手と腕で赤ちゃんをしっかりと支えて、哺乳瓶が赤ちゃんの背中と垂直ぐらいを目安にすると飲みやすくなります。

哺乳瓶の吸い口を赤ちゃんの唇に触れさせると、自然にくわえようとしますので、そのままくわえさせてあげ、赤ちゃんが飲んでいるあいだは、飲みにくくなっていないかよく確認してください。

哺乳瓶の角度が変わっていたり、赤ちゃんの口から離れそうになっていたりすると、うまく飲むことができません。赤ちゃんとのコミュニケーションの時間でもありますので、元気にミルクを飲んでいる姿をしっかりと見てあげてください。

肩の上でゲップをさせる方法

ミルクのあとはゲップをだす手助けをしてあげましょう。赤ちゃんはミルクを飲むときに空気もたくさん吸い込んでいるので、お腹に空気がたまりやすいです。ゲップでお腹のなかにたまった空気を出す必要があります。

肩の上でゲップをさせる方法は、赤ちゃんの頭と首を支えて、おしりの下に手を入れて縦抱きにします。赤ちゃんの頭を、ママの肩に乗せるような感じで、ゆっくりと赤ちゃんを持ち上げて引き寄せてください。赤ちゃんが呼吸しやすいように、顔を少し横に向かせてあげましょう。

赤ちゃんの位置が安定したら、背中をやさしくさすってください。ゲップをすると、ミルクを一緒に吐き出すことがよくありますので、ガーゼやタオルなどを肩にかけてからするとよいですよ。

膝の上でゲップをさせる方法

赤ちゃんは1日に何回もミルクを飲みますので、成長とともに体重が増えてくると、持ち上げてゲップさせるのは、大変になってきますよね。そんな場合は、ママの膝の上でゲップさせるとよいですよ。

赤ちゃんをママの前で横向きにし、膝の上に座らせてください。片手で赤ちゃんの脇のしたと胸のあたりを支えて、位置を安定させます。お腹を押さえると、圧迫されてミルクを吐き出してしまうので気をつけましょう。その姿勢で、赤ちゃんの背中をやさしくさすってください。

ゲップが苦手な赤ちゃんもいますので、出ないときもあります。無理に出させる必要はありませんし、お腹にたまった空気は、おならでも出すことができます。心配せずにしばらく様子を見守りましょう。

沐浴時の抱き方と注意することとは?

皮膚を傷つけないように大人は爪を短くする

赤ちゃんの肌は薄くて敏感ですので、ちょっと爪が当たっただけでも、傷つくことがあります。沐浴の前には、皮膚を傷つけないようにパパ・ママは爪を短めに切りましょう。

また爪は、爪切りで切るだけだと、角が残っていたり、ガタガタしていたりして、赤ちゃんの皮膚を傷つけやすくなります。切ったあとは、目の細かい爪やすりで、爪の先をなめらかにしておくと安心ですよ。

ちなみに、赤ちゃんも自分の爪で顔や首を引っかいて傷つけてしまうことがありますので、沐浴前に切っておきましょう。赤ちゃんの爪は薄くてやわらかいため、風呂上りだとふやけているせいで、切りにくくなりますし、切りすぎる心配がありますので、沐浴前がおすすめです。

首から後頭部を支えて耳を軽くおさえる

赤ちゃんの頭や顔、体の前側を洗うときは、首から後頭部を支えて耳を軽くおさえてから、お湯にゆっくりと浸からしてあげましょう。

とくに、頭や顔を洗うときは、耳にお湯がかかりやすくなりますので、耳をおさえていると安心です。赤ちゃんがお湯に慣れてきたら、お湯で濡らしたガーゼで顔を丁寧に拭いていきます。頭は、ママの爪が当たらないように気をつけながら、指の腹でやさしく撫でるように洗ってください。

続いて、胸やお腹、手、足などを順番に洗っていきます。手のひらでやさしくマッサージするような気持ちで洗ってあげると、赤ちゃんが気持ちよさそうにしてくれますよ。

赤ちゃんはシワが多いので、首や足の付け根などのあいだにも指を入れて洗ってあげましょう。

うつ伏せにし胸と脇の下を支える

赤ちゃんの体の後ろ側を洗うときは、赤ちゃんをややうつ伏せにし、片手で胸と脇の下を支えます。胸に手のひらを当てて、脇の下は指と手首で支えるようにしてください。親指だけ赤ちゃんの鎖骨の上あたりに出して、手の側面で首を支えます。

背中からおしり、股間にかけて、手のひらでやさしく洗いましょう。おしりは汚れやすい部位なので、念入りに洗ってください。沐浴のときは、すすぎや上がり湯の必要がない沐浴剤を使うと楽ですが、しっかりと汚れを落としたいときはベビー用の石けんやボディソープを使うとよいですよ。

石けんやベビーソープを使う場合は、別で上がり湯を用意しておき、最後にサッと流すか、弱めにしたシャワーで流してください。

おくるみにはよい効果があるの?

モロー反射を防ぎ起きにくくなる

赤ちゃんは寝ているときに、ときどき体をビクッとさせて、両腕を広げることがありますよね。これは、モロー反射といわれている原始反射(反射的に身を守る運動機能)の一つで、刺激を感じたり物音を感じたりすることで起こります。

寝ているときでもモロー反射は起こるので、赤ちゃん自身がびっくりして起きて泣いてしまいます。こういうときに、おくるみがあると役立ちますよ。おくるみに包まれていることで、モロー反射でビクッとなったときでも、腕が開ききることはありません。おくるみでガードされているので、びっくりすることなく寝ていられます。

モロー反射は、新生児期から生後4カ月ごろのあいだによく見られるもので、多くの赤ちゃんは首がすわりはじめるころにはなくなります。

包まれることで安心感が生まれる

赤ちゃんは、生まれるまでの長いあいだ、ママのお腹のなかで過ごしているため、生まれてからもママのお腹のなかにいたときのような姿勢にしてあげることで、安心感が得られるようです。おくるみで赤ちゃんを包んであげると、気持ちよさそうな顔で寝てくれるようになりますよ。

モロー反射について上記でご紹介しましたが、モロー反射では、腕だけなく足も一緒にビクッと動きますので、おくるみで赤ちゃんを包むときには、足もしっかりと包み込んでくださいね。

包み方が緩すぎると、赤ちゃんの動きでほどけてしまうので、赤ちゃんの様子を見ながら、少し動いてもほどけないような強さで固定しましょう。包みやすいように、紐のついているおくるみもありますので利用してみてください。

パパやママは楽に抱っこできる

赤ちゃんをおくるみに巻いた状態で抱っこすると、赤ちゃんの足や手が包まれているので、パパやママはとても楽に抱っこすることができます。

とくに、生まれたばかりのころは、赤ちゃんの体がふにゃふにゃしていて、どこを支えても落ちそうになり、腕がぶら下がったり、片足だけぶら下がったりすることも多いのではないでしょうか。おくるみに包まれていれば、腕や足がはみ出してぶら下がる心配はありません。

また、赤ちゃんが多少動いても、おくるみのなかで動くだけなので、安定して支えることができます。「首がすわっていないから不安」「赤ちゃんがよく動いて支えなおすのが大変」などというパパ・ママにも、おくるみを巻いた状態での抱っこはおすすめです。

ママは無理しすぎないようにしよう

ママの体調が悪いときは無理をしない

一日中抱っこをしていると、腕が疲れて腱鞘炎になることもあります。また、ママは忙しくて自分の体を休める暇がないため、辛く感じるときもありますよね。

ママの体調が悪いときは無理をしないようにしたいですね。辛いときは寝かせた赤ちゃんの隣にママも寝そべり、子守歌を歌ったり体を優しくトントンしたりするだけでも十分です。

ママが無理をして寝込むと大変です。できれば、ちょっとした不調を感じ始めたら体が楽な方法を見つけて赤ちゃんをあやすように心がけましょう。

赤ちゃんにとってママの代わりは他にはいないので、ママが自分自身の体を大切にするのも大切ですよ。育児は先が長いので自分自身を労わることを意識しましょう。

しばらく泣かせるのもアリ

赤ちゃんが泣き始めると、すぐにそばに駆け寄って腕にとってあやし始めるママも多いですよね。泣かせてはいけないと思い込んでいるママもいるかもしれません。

しかし赤ちゃんは泣くのが仕事です。泣き始めたらそっと様子をみて、特に異常がなく甘え泣きをしているのであれば、しばらく泣かせておくのも一案です。

最初の子どもであれば泣くたびに抱っこをするのも可能ですが、2人目以降になると上の子どものお世話もあるため、泣いていてもしばらくそばに行けないこともよくあります。

ぐずり泣きであれば泣いているうちに疲れて自然と眠ってしまうこともありますよ。普段から赤ちゃんの泣き声に耳を澄ませ、すぐに抱き上げた方がよいのかしばらく泣かせてもよいのか判断したいですね。

周りの人を頼る習慣をつける

初めての赤ちゃんの場合、ママが張り切り過ぎて育児をすべてひとりでこなそうと頑張り過ぎてしまう傾向があります。一生懸命ひとりでお世話をするのは悪くはないのですが、これだとママが疲れてしまいますよ。

ママが周りの人を頼らずにひとりでこなす習慣がついてしまうと、パパにとってもそれが当たり前となり育児を分担しなくなります。何事も最初が肝心です。

基本的に授乳以外はパパでもできることばかりなので、パパと一緒に子育てを楽しむようにしていきたいですね。最初は不慣れなパパの様子を見て不安になるかもしれませんが、回数を重ねれば慣れていきます。

また、実家が近くにあるのであれば、実家の両親を時々頼って息抜きをしてみましょう。

まとめ

赤ちゃんの抱っこは、生まれてすぐの時期が一番むずかしく感じるのではないでしょうか。慣れていないというのもありますが、赤ちゃんの首がまったくすわっていないので不安定ですよね。

さらに、赤ちゃんがママの慣れない抱っこで、安心できずに泣いてしまうと、焦ってうまくできないかもしれません。赤ちゃんの気持ちを考えて、安心できる抱っこを心がけましょう。

抱っこが辛いときは工夫したり周りの人を頼ったりして、無理せず育児を楽しみたいですね。
74 件

関連記事

この記事のキーワード


  • テニ-とテーオ