幼児期のコミュニケーションの取り方。能力が育つ過程と注意すること
一般的に乳幼児期のコミュニケーションの取り方が、子どもの発達や人格形成に影響を及ぼすといわれています。しかし、言葉が話せない赤ちゃんとのコミュニケーションは、楽しい反面難しいと感じるママも多いのではないでしょうか。子どもの発達に関して正しい知識を学び、子育てをより楽しいものにしていきましょう。
目次
- コミュニケーション能力が育つ過程を知ろう
- 自分は常に守られている。愛着関係を学ぶ
- 他者との関わりから自分自身を認識する
- 指さした方向を見る、共同注意を身につける
- 幼児との上手なコミュニケーションの取り方
- 子どもの反応が鈍くても粘り強く続ける
- ハグなどのボディランゲージも効果的!
- 一人で集中して遊んでいたら少し見守る
- 無意識にやっていませんか?注意したいこと
- 子どもの話を頭ごなしに否定する
- 子どもの話を途中でさえぎってしまう
- 子どもを叱ることができない
- 夫婦の関係も子どもの成長に影響する
- パパとママが不仲だと子どもの心が不安定に
- 夫婦仲がよいと子どもが明るくなる
- スキンシップは心が成長する
- まとめ
コミュニケーション能力が育つ過程を知ろう
自分は常に守られている。愛着関係を学ぶ
例えば、お腹が空いて泣いたらミルクを飲ませてくれる、ビックリして泣いたら優しく抱っこしてくれるなど、不安な気持ちを解消し安心を与えてくれる人に赤ちゃんは精神的な絆を感じます。
新生児期など、赤ちゃんにはっきりとした反応が見られなくても、ゆっくりと話しかける、優しく抱き上げる、にっこり笑いかけることが大切です。乳幼児期にしっかりと愛着形成ができないと、成長した後「愛着障害」などの問題行動を起こす可能性がありますよ。
他者との関わりから自分自身を認識する
「自分」を認識するとともに、「他者」として愛着関係を形成しているママを認識するようになります。愛着関係がしっかりと形成できた赤ちゃんは、「自分を受け入れてもらえた」という自信がつき、他者を受け入れることができるようになるのです。
人見知りなど、慣れた人以外を嫌がる行動も発達のプロセスとして重要です。ママやパパとの愛着関係がしっかりと築かれていれば、不安なときには戻る場所があるのだと理解でき、成長とともに他者も受け入れていけるようになるでしょう。
指さした方向を見る、共同注意を身につける
指さしや手渡しなどをして、子どもとママが同じものを見ることを「共同注意」といいます。共同注意は赤ちゃんの精神発達や言語発達に影響するといわれていますよ。
例えば、「このお花きれいだね」「はい、積み木をどうぞ」など、同じものを見て感じるように促すことで、子どもがママに「もっと気持ちを伝えたい」と思うようになり、言葉や表現が豊かに成長します。積極的に「共同注意」をおこない、感情が豊かな性格に育ってくれるとパパやママも嬉しいですね。
幼児との上手なコミュニケーションの取り方
子どもの反応が鈍くても粘り強く続ける
ママが時間をかけて積極的に子どもに関わることで、どんな反応をすればママが喜ぶのか、怒るのかを自分の経験から学ぶことができます。
しかし、子どもは気まぐれなので、気分や体調によって反応が大きく変わることがあります。ママが期待するような反応がいつも帰ってくるとは限りませんが、諦めないで粘り強く関わることが大切ですよ。
ハグなどのボディランゲージも効果的!
「大好きなママにもっと褒められたい」「自分もママに大好きと伝えたい」と思えると、子どもから積極的にコミュニケーションを取るようになるので、親子の信頼関係がさらに深まります。
また、おむつを交換のときに「おしりきれいにしようね」と言いながら、おしりをポンポンとするような仕草を毎回してみましょう。すると、子どもの方からおむつ交換をして欲しいときに、おしりポンポンのボディランゲージをすることもあるようです。
一人で集中して遊んでいたら少し見守る
ママは寂しい気持ちになるでしょうが、集中して一人遊びをしているときは少し離れたところから見守ってみてください。ママがあれこれ口出しするときよりも、考えて遊んでいる姿が見られますよ。
しかし、一人遊びをしているときも、子どもから見える範囲にいるようにしましょう。時々思い出したように、ママの姿を確認することがあります。ママが「ちゃんと見ているよ」と安心感を与えられると、子どもも遊びに集中できますよ。ママは子どもの様子を見て、上手に遊ぶ姿をたくさん褒めることも大切でしょう。