幼児期のコミュニケーションの取り方。能力が育つ過程と注意すること
無意識にやっていませんか?注意したいこと
子どもの話を頭ごなしに否定する
そのことを分かろうとせずに、頭ごなしに子どもを否定したことはありませんか?例えば、子どもがお友だちのおもちゃを取って相手の子を泣かせてしまったときは、「取ったらだめでしょう」と、そのおもちゃを子どもから取り上げるママは多いかもしれませんね。
確かにお友だちのものを取るのはよくないですが、自分がしたことをいきなりママに否定されると子どもは傷つきます。否定する前に「どうして取ってしまったのか?」「お友だちはどんな気持ちになるのか?」など、子どもが自分で考えられるように声掛けをしましょう。
子どもの話を途中でさえぎってしまう
どうしても手が離せなくてゆっくり聞けないときには、そのことをちゃんと伝えてみてください。「ママは今忙しくて聞けないけれど、用事が終わった後にいっぱい聞かせてくれるかな?」と目を見て話すことで、ほとんどの子どもは納得してくれるでしょう。
子どもとのコミュニケーションも大人と同じように、きちんと相手の理解を得るよう心がけることが大切です。ママの対応を見て、子どもも他者のことを考えて行動できるように成長していきますよ。
子どもを叱ることができない
「怒る」というのは感情に任せて相手に怒りをぶつけることをいいます。一方「叱る」は、相手によりよい行動を取って欲しいと注意を促すことです。つまり、怒るのは自分のためで、叱るのは子どもを想っての行動なのです。
もし、「叱ると子どもの自由を奪ってしまいそう」と思っているなら、決してそんなことはありません。子どもが伸び伸びと成長するために、正しい道を教えることは親の責任です。悪いことをしたらきちんと「叱って」ください。また、子どもの見本となるように、ママ自身が正しく行動する気持ちを忘れないようにしたいですね。
夫婦の関係も子どもの成長に影響する
パパとママが不仲だと子どもの心が不安定に
子どもはパパとママが大好きです。大好きな二人が喧嘩ばかりしていては、子どもは「自分が悪いのかも」「悲しい。仲直りして欲しい」など、心が不安定になりますよね。
心が不安定な子どもは、すぐにイライラしたり相手の気持ちを考えずに言葉を発したりすることがあります。パパやママが傷つけ合っているように、お友だちのことを傷つけてしまうかもしれません。子どもの心の成長には、パパとママが仲良くコミュニケーションを取っているかも重要でしょう。
夫婦仲がよいと子どもが明るくなる
先ほどご紹介したように、家庭環境が子どもの性格に与える影響は大きいため、家庭でもたくさん会話をして楽しく過ごすことが大切です。パパとママに笑顔が溢れていると、自然と子どもも前向きで明るい性格になりやすいですよ。
家庭が安心できる場所になれば、子どもも積極的に周りの人とコミュニケーションを取っていけますね。
スキンシップは心が成長する
スキンシップは肌と肌が触れ合い、人の心を安定させる効果があります。パパやママとたくさんスキンシップを取って育った子どもは「自分は愛されている」「パパやママがずっと味方でいてくれる」と自分を認めることができるのです。
自己肯定感が高いと情緒が安定し、周りの人にも思いやりを持ってコミュニケーションを取れるでしょう。毎日短い時間でも、子どもとスキンシップを取るように心がけてくださいね。
まとめ
「どうやってコミュニケーションを取ればいいの?」などとあまり難しく考えず、子どもを愛しているという感情を言葉と態度でしっかりと示すことが大切です。毎日の積み重ねが子どもの成長につながるだけでなく、ママの心も豊かにしてくれるでしょう。