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ココアのカフェインはどれくらい?気になる妊婦さんや子どもへの影響

ココアのカフェインはどれくらい?気になる妊婦さんや子どもへの影響

大人も子どもも大好きなココア。楽しみたいけれど、妊婦さんであればカフェインが体におよぼす影響や母胎への影響を考えると、心配になってしまいますよね。そこで、注目されるココアの成分とカフェインの影響について解説し、ココアの楽しみ方についてご紹介します。

注目されるココアの成分とカフェインの影響

ココアに含まれるカフェインとほかの成分

香りが高くて甘いココアは、一息入れたいときに口にしたくなる飲み物です。しかし、妊婦さんの中にはカフェインが気になって控えている人も多いという声を耳にします。

ココアの原料はカカオ豆です。チョコレートと同じですね。このカカオ豆を発酵や乾燥をさせてできたカカオマスから、脂肪分を除いたものがココアになります。

ココアの主成分は、カカオポリフェノールです。抗酸化作用が強く、血液の流れをよくして血糖値を抑える働きがあります。

ココアには、リラックス効果のあるテオブロミンや多くの食物繊維が含まれています。また、カルシウムやマグネシウム、亜鉛などのミネラル分もわずかに含まれているんですよ。気になるカフェインは、それほど多くは含まれていません。

適度なカフェインが体に与えるよい効果

カフェインとは植物に含まれる成分で、白色をしていて苦みがあります。このカフェインには、体に与えるよい効果があるんです。

代表的な効果が「覚醒作用」です。交感神経が活発に働いて眠気を覚ましたり、活動的になったりします。

また、カフェインには鎮痛作用もあります。頭痛薬や風邪薬などの医薬品に含まれていることが多いようです。さらに、心臓の機能を高める働きや、基礎代謝を高めて脂肪を燃焼させる働きもあります。

カフェインには利尿作用があることも、よく知られていることです。しかし、喉が渇いたからといってカフェインを多く含んだ飲み物を大量に摂取すると、逆効果になってしまうことがありますのでご注意を。

なお、カフェインが体に与える効果には個人差があります。

カフェインをたくさん摂ってはいけない理由

カフェインには、摂りすぎによる体への悪い影響も指摘されています。それは、中枢神経が刺激されて不眠症やめまい、震えなどの症状を引き起こすことがあるからです。

肝機能が低くなっている人の中には、カフェインを摂り過ぎると高血圧になる可能性が高くなるという報告もあります。特に、カルシウムの量が少ない人がカフェインを過剰摂取した場合、利尿作用により体の外にカルシウムを排出する量が増えて骨粗鬆症になるリスクが高まるようです。

体への影響を考えると、妊婦さんはカフェインを過剰に摂取しないほうがよいでしょう。カフェインを過剰摂取すると、胎児の成長を妨げてしまう可能性があるのです。カフェインによって胎盤の血液の量が減るため、胎児の発育を阻害すると考えられています。

ココアは妊婦さんや子どもにも安心な飲み物

コーヒーなどのほかの飲み物と比べてみよう

ココアに含まれるカフェインの量は、脂肪分を取り除いたカカオマスを粉末状にしただけの「ピュアココア」で1杯あたり10mg以下です。ココアに含まれているカフェインの含有量は、ほかの飲み物と比べても決して多くはありません。

カフェインが多く含まれている代表的な飲み物が、コーヒーとお茶です。また、エナジードリンクや清涼飲料水などにも食品添加物として使われていることもあり、無意識のうちにカフェインを多く摂取していることも考えられます。

カフェインの含有量は、コーヒー1杯あたりで約60mg、紅茶で約30mgです。そのほかのお茶類として、一般的な淹れ方をした100mlのお茶に、煎茶やほうじ茶は約20mg、玄米茶は約10mgのカフェインが含まれています。

ココアのカフェイン量は心配しなくてもOK

カフェインが体に与える影響には個人差があるため、健康におよぼす影響を正しく示すことは難しいようです。ですから、1日に摂取するカフェインの許容量については設定されていません。

しかし、食品安全委員会では、海外の状況を紹介しながらカフェインの過剰摂取についてのリスクを示しています。

妊婦さんがカフェインを摂取する場合、胎児への影響を考えてコーヒーであれば、1日に3~4杯以内にすべきだと助言をしているのがWHOです。また、欧州食品安全機関では、妊婦の場合1日に200mg以下であれば、胎児への健康リスクは生じないと説明しています。

ココア1杯のカフェイン量はコーヒー1杯の1/6以下ですから、健康におよぼす影響は心配する必要はないでしょう。

安心とはいえ飲みすぎには注意が必要

ココアのカフェイン量は少なくて安心とはいえ、飲み過ぎには注意が必要です。特にミルクココアを飲み過ぎると、糖分の過剰摂取に繋がってしまいます。

甘くておいしいミルクココアは、手軽に飲めることから多くの人に愛されている飲み物です。しかし、ミルクココア1杯のカロリーは80~90kcalもあるので、飲み過ぎるとカロリーオーバーの可能性があります。

妊娠中に糖分を多く摂ってしまうときのリスクの一つが、妊娠糖尿病です。妊娠糖尿病になると流産や早産、さらには妊娠高血圧症候群などを引き起こす可能性が高まります。

妊娠中にミルクココアを飲むときは1日に1~2杯程度に、また子どもは1杯程度にしましょう。もちろん、ほかの飲み物や食べ物とのバランスも考えてくださいね。
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