大きい音は赤ちゃんにどんな影響が?危険性や障害の可能性について
赤ちゃんが大きい音を耳にすることで、どのような影響があるのか気になるというママは少なくありません。大きな音はときに大人にも悪影響を与えるため、その危険性が心配ですよね。一方で、大きな音にも無反応で眠り続ける子の場合、障害の可能性も気になります。大きな音に関する疑問を、一緒に見ていきましょう。
大きい音は赤ちゃんを難聴にする危険がある
大きい音は赤ちゃんの耳に悪影響
実際、大音量は人の耳にダメージを与えるそうです。これは音響外傷といわれる難聴で、繰り返すことで聴力が低下するのだとか。コンサート中は難聴に気付かなくても、終わった後に耳がぼーっとするようならダメージを受けたことになります。
軽症であれば自然に治癒しますが、ときには治療を必要とするケースもあります。赤ちゃんは大人よりも耳にダメージを受けやすいうえに、訴えることができないので気を付けなくてはなりません。大音量が予測されるイベントには赤ちゃんを連れて行くのを控えた方が安心でしょう。
難聴になると言葉の習得が遅れる
言葉の習得が遅れると、同じ年齢の子どもより話し始めるのが遅くなったり、言葉や文章をうまく使えなかったりします。さらに、お友だちとのコミュニケーションも難しくなってしまう恐れもあります。
ほかにも、難聴になることによって生活に支障が出てきます。話が聞こえないことや聞き返しが多いこと、外で車が近づいてきても気付かないようなこともあるかもしれません。
このような状況は子どもの心身に大きく負担がかかるので、できるだけ難聴にさせないように注意することが大切です。
イベント参加時は赤ちゃんの耳を守る工夫を
赤ちゃんを預ける先があれば安心ですが、そうもいかない場合は連れて行くことになります。イベントに参加するときは赤ちゃんの耳を守る工夫をしましょう。耳栓やイヤーマフなどで防音して、なるべく音響から離れた席を選びましょう。
また、コンサートによっては年齢制限がありますので事前に確認しておきましょう。大きな会場だと託児所が用意されている場合もありますので、利用するのもよいのではないでしょうか。
大きい音がしても赤ちゃんが寝るのは障害?
大きな音がしても赤ちゃんは眠る
理由は、大きな音や騒がしい音など赤ちゃんにとって不快であるとき、そのような受け入れられない音を遮断して眠ることがあるからです。心地よい音は聞き、不快な音だけを自然と遮断することができる赤ちゃんの耳を「都合耳」と呼ぶこともあるそうです。
また、個人差によるところもあり、少しの物音にも敏感な子もいれば、賑やかな場所にいてもまったく起きない子もいます。第二子以降はよく眠るなどという意見もありますが、一概には当てはまらないようです。環境や体質も影響しているのかもしれませんね。
先天性難聴や自閉症の可能性も
先天性難聴は音が聞こえないので、音に対して反応がないといった症状があります。大きな音を立てても反応がなかったり、音のする玩具にも興味を示さなかったりすれば可能性が出てきます。
自閉症は大きな音がしても驚いて泣くことが少ないようです。ぐっすり眠っていたり、音のする方を向かなかったりしないかよく観察しましょう。ただ、自閉症は音に対しての反応だけが判断の対象にはならないので、ほかの症状と合わせて見ていくことが大切です。
心配なときは専門機関に相談を
発達障害の一つである自閉症の疑いがあるときは、市役所の福祉課や子ども課、市区町村の保健センターなどに相談をしてみましょう。保健センターには保健師や看護師、心理発達相談員などの専門の方がいるので、アドバイスをもらえるでしょう。
迷っているときはとにかく一度話を聞いてもらいましょう。話をすることで、ママひとりで抱えていた不安や悩みが解消されることもありますよ。早く診断することで、症状を早く改善することもできるといわれています。