子どもと一緒にシャボン玉遊び!安全に楽しく遊ぶための基礎知識
空にフワフワ浮かぶ虹色のシャボン玉。子どもは勿論、大人にとっても魅力的な遊びの一つですよね。でも万が一子どもの口にシャボン玉液が入ってしまったら…シャボン玉を作りだす液体はどんな成分なのか、その正体と安全性、手作りのシャボン玉液など、子どもとシャボン玉をより安全に楽しむ方法をお伝えしたいと思います。
シャボン玉の成分はどんなもの?
シャボン玉がふくらむ正体は界面活性剤
水にはひとかたまりになろうとする表面張力があり、空中に放りだされた水は丸くかたまり水滴になります。そのため水だけではシャボン玉を作りだすために必要な薄い膜を作ることができないのです。
そこで洗剤などに使われる界面活性剤を水に加えてみます。すると本来ひとかたまりに小さくなろうとする性質の水が、小さくなれずに膜のように広がりやすくなります。
また界面活性剤は水の外側を覆うように表面にでる性質があるため、内側が水で外側は界面活性剤という二重の膜ができるのです。この膜に空気を吹き込むとシャボン玉ができます。
内側には空気のかたまりができ、その外側では膜状に広がった水が小さくまとまろうとすることで水が空気を丸く包み込むような状態になります。そして一番外側は界面活性剤の膜でコーティングされ、虹色に丸くふくらむのですね。
市販品はSTマークのついたものが安全
また国内のシャボン玉液には、界面活性剤の使用は3.0%以下、蛍光漂白剤や重金属の使用は不可と決まりがあります。残りの96.9%以上は水でできているそうですよ。
また誤飲をふせぐために、香料や甘味料の使用は禁止されていて、ストローでふくタイプのシャボン玉では、一つの容器に対して容量30ml以下、ストローには吸いこみ防止のための穴があいていることとの決まりもあります。誤飲が発生しにくいつくりと、万が一誤飲した際の安全性にも考慮されているようですね。
海外製のシャボン玉液にはSTマークや安全性を証明する表示のないことが多いようです。安心してシャボン玉遊びを楽しむためにも、STマークがついたシャボン玉液を選びたいものですね。
自宅で安全なシャボン玉を作ってみよう
固形石鹸を溶かして作るシャボン玉液
固形石鹸でシャボン玉液を作る際は、石鹸が溶けやすいようにぬるま湯を用意して、削った石鹸をいれていきます。粉状の石鹸の場合はそのままいれて溶かします。水と石鹸の割合は、少しずつ調整しながらお好みの分量を探してみてくださいね。
また手作りのシャボン玉液でも、普通の石鹸や洗剤を使った場合は、市販のシャボン玉液よりも危険な成分がふくまれることもあるかもしれません。安全性を重視するなら無添加石鹸がおすすめですよ。
砂糖を加えて割れにくいシャボン玉
普段口にする砂糖なので、当然口に入っても安全ですね。ぬるま湯で溶かしてから入れるとシャボン玉液と混ざりやすくなりますよ。
ガムシロップやハチミツ、納豆にも同じ効果があるそうです。ハチミツは粘りも強いので、よりシャボン玉が長持ちしそうですね。納豆にもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
市販のシャボン玉液には増粘剤が少量ふくまれることが多いですが、その役割も安全な食品が果たしてくれるなんて嬉しいですね。また緑茶や紅茶にはシャボン玉の発色をよくする効果があるので、一緒に混ぜてみるのもおすすめです。
誤飲防止の安全なストロー
お家でジュース用のストローを使ってシャボン玉遊びを楽しむ場合にも、ストローの側面に穴をあけることで誤飲を防止することができますよ。穴をあけるときは口でくわえる部分よりも下の位置で、なおかつシャボン玉液につからない位置に穴が開くようにしましょう。
ストローをつぶすようにしてハサミで半円形に切ると穴があきますよ。子どもが指で穴をふさいでしまうことがないように、互い違いにいくつか穴をあけておくと安心ですね。