非常食や水の備蓄を見直そう!乳幼児のいる家庭での備え方とは
災害が起こったとき抵抗力の弱い乳幼児が健康を維持できるように水分や栄養を十分に摂れるようにしたいですよね。それには家庭でしっかりと防災用品を備蓄する必要があります。今回は調乳用の水など乳幼児ならではの水の備え方や災害時に水を無駄にしない方法、災害時に使えるミルクなどについてご紹介します。
乳幼児のいる家庭での「水」の備え方
飲料水だけで大人は3L、乳幼児は1L必要
そして10%が失われると筋肉の痙攣、意識障害などの重篤な症状が起こり、死に至る可能性があるのです。水分が摂れない状況が続くのは危険といえますよね。
飲料水だけで大人は一日3L、乳幼児は一日1Lは必要です。それ以外にも体を清潔に保ったり排泄物を処理したりするためにも水は必要ですよね。
特に自分で適切に水分補給できない小さな子どもは脱水症状を起こしやすいです。パパママが子どもの水を確保して意識して水分を摂るように促す必要がありますよね。
長期保存水を3~4日分は備えておきたい
災害発生から3日間は人命救助が最優先され、生き残った人たちの救援は3日過ぎてから始まります。そう考えると救援物資が見込めない最初の3~4日分の水分は備えておきたいところですよね。
災害はいつ起こるか分かりません。通常のペットボトルの水は賞味期限が1~3年ほどのものが多いのに対して長期保存水は賞味期限が5~15年ほどなので、頻繁に取り換えなくて済み便利で無駄がないかもしれませんよね。
調乳に対応できる加熱殺菌済みの純水も
特に硬水はミネラル成分が多いため調乳には向きません。ミネラル分が少ない軟水であれば赤ちゃんへの負担も少ないのですが、赤ちゃんにはミネラル成分などが除去された純水が最適ですよ。
調乳には70℃以上のお湯が必要です。カセットコンロと鍋を防災用品の中に入れておくとお湯が沸かせますね。市販されている調乳用の純水は加熱殺菌してあるものを選ぶと湯冷まし代わりになります。
調乳用品は消毒されたものを使い、清潔な手で調乳するようにしましょうね。
災害時不足する水を無駄に使わない備蓄
おむつやウェットティッシュなどの清潔用品
とはいえ災害時に赤ちゃんのお尻や体を拭くのに水を使っていると、貴重な水を減らしてしまいがちです。ノンアルコールのウェットティッシュやお尻ふきを使うとよいですよ。
外出中に災害に遭う可能性も考えておむつやお尻ふき、ウェットティッシュなどは多めに持ち歩きましょう。ウェットティッシュのなかには除菌成分としてアルコールが含まれるものもあり、災害時にママの手指消毒や汚れた場所を拭くときなどに重宝します。
ただ、皮膚が敏感な赤ちゃんの体を拭くときはアルコール分が含まれないものを使いましょうね。
乳幼児向けの離乳食やおやつなどの非常食
瓶入りやレトルトの離乳食はお湯を使わずスプーンがあればすぐに食べられます。なかでも瓶入りの離乳食は賞味期限の長めですし、底が安定していて自立しやすく便利かもしれませんね。
被災して落ち着かない小さな子にはおやつがあると、心身ともにほっとしやすいです。子どもが緊張で水も受けつけられないとき、おやつを食べれば一緒に水も飲めるかもしれませんよね。
子ども用のおやつにはビタミンなどが添加されているものもあり、非常食代わりにもなります。5年間保存できる商品もあるので防災用品の中に入れておけるとよいですね。
食器代わりになる使い捨てグッズや哺乳瓶
使い捨ての哺乳瓶を備蓄しておくと消毒の問題が減りますよね。消毒済みの哺乳瓶が確保できない場合は使い捨ての清潔な紙コップやスプーンで授乳できるように、ママがやり方を知っておくとより安心です。
ママの栄養が足りないと母乳の出が悪くなるかもしれません。大人用の食事は普段使う缶詰などを少し多めに買っておき、使ったらその都度買い足すといったローリングストック法を用いると、普段食べ慣れた食事がしやすいですよ。
ラップも備蓄しておくと、お皿に敷けて洗う水の節約になります。
赤ちゃんの非常食になるミルクの備え方
常温保存できる液体ミルクは災害時に便利
けれども被災時は調乳する余裕がない場合も考えられます。液体ミルクは常温で保存可能ですし哺乳瓶を温める必要がありません。
また、密封してあるので衛生面の不安が少なく清潔な哺乳瓶に注げばすぐに授乳でき、大変な状況でも赤ちゃんに安定して授乳しやすくなります。液体ミルクの賞味期限は半年~1年ほどで0カ月から飲めるものが多いですよ。