子育て中のママでも保育士になる!働き方と必要な資格や勉強法を紹介
育児が一段落ついて仕事復帰をするなら、育児経験を活かせる仕事をしたいと考えているママはいませんか?育児経験を活かすことができる仕事には、学校や習い事の先生などがありますが、子どもとの接点が多い保育士はとくに人気の職業です。今回は保育士の働き方や保育士になるための資格や勉強法を紹介します。
ママの子育て経験が活かせる保育士について
保育士の労働環境はよくなってきている
待機児童問題が解消されない原因はさまざまですが、その原因の一つが「保育士不足」です。忙しさや責任の重さに対して給与が少ないことから退職する人が多く、出産などで離職した人の復帰率も低いといわれています。
このような背景を受け厚生労働省が行ったのが、保育士の労働条件や環境の見直しです。子どもの人数に対する保育士の配置人数増加や給与の改善など、労働環境の整備が進められています。
また、保育士になりたい人を対象とした職業相談や、希望に応じた職場の紹介も行われており、保育士として働きやすくなっているようです。
保育士のよい面と悪い面を知ろう
保育士のよい面は、なんといっても子どもたちの成長を見守ることができる、やりがいがあるということです。子どもたちと一緒に笑ったり感動したりすることは、たとえ自分の子どもでなくても幸せなことではないでしょうか。
一方、悪い面としては給与の低さや労働時間が長時間化しやすいことが挙げられます。仕事を家に持ち帰ったり、土曜日でも出勤したりしなくてはいけないこともあるため、忙しさと給与が釣り合わないと感じやすいでしょう。
また、子どもの命を預かっているというプレッシャーが大きく、保護者への対応でストレスを感じることもあります。精神的な負担が大きい職業といえますね。
保育士に向いている人の特徴
保育士に向いている人は、以下のような人だといわれています。
・子どもが大好きな人
・体力に自信がある人
・ポジティブでメンタル面が強い人
・気配りができる人
・文章を書くのが好きな人
・人と接することが好きな人
保育士の仕事は連絡帳記入などの事務作業や工作などの作業も多いため、「子どもが好き」なだけでは「つらい」と感じる場面が多いようです。また、潔癖症な人や極度に恥ずかしがり屋な人、体力がない人はあまり向いていないといわれています。
ママが目指す保育士としての働き方は?
時短勤務制度がある園で正社員になる
園によって条件や待遇は異なりますが、時短正社員は「勤務時間が4~6時間」「早番・遅番がない」「正社員と同じ給与形態」となっていることが多いようです。常勤の正社員よりも給与は低いものの、育児と両立しやすい働き方といえるでしょう。
時短勤務制度は、私立の保育園や企業が社員向けに運営している保育園などで導入されていることが多いようです。求人では「1日4時間のシフト制」などと記載されていることもありますよ。
正社員として責任ある仕事を任せてもらえることもあるため、やりがいを感じることができそうです。
自由度が高いベビーシッターになる
ベビーシッターの仕事は基本的にパートタイムとなるため、正社員の保育士に比べると1カ月あたりの収入は少ないかもしれません。しかし、働く時間を調節しやすい、空いた時間に仕事ができるなど、自由度が高いことがメリットです。
また、仕事をする場所は依頼者の自宅や民間の託児所などになるため、一度にお世話をする子どもは少数になります。保育園のように厳密なルールもないため、子どもの性格や気分を優先した保育ができますね。
子どもとじっくり向き合うことができることからやりがいを感じやすいのも魅力です。ベビーシッター専門のウェブサイトなどを利用して仕事を見つけることができますよ。
パート保育士として働くこともできる
パート保育士のメリットは契約している勤務時間だけ働けばよいということです。残業が発生することはほとんどなく、正社員に比べると育児や家事と両立させやすいでしょう。
また、パート保育士は担任を受け持つことがないため、連絡帳記入や保護者への資料作りといった事務仕事が少ないのも特徴です。子どもと接する仕事だけをしたいという場合は、パートの方がよいかもしれません。
ただし、正社員に比べると給与が低く、積極的に保育に関わることができないことがデメリットです。また、正社員に比べると求人が少ないので、求人サイトなどを活用して探さなくてはなりません。
ママが保育士資格を取得する方法と勉強法
養成学校に行くか保育士試験を受験
養成学校には短大や専門学校があり、卒業するだけで保育士資格を取得可能です。資格試験を受けずに取得できるため、自覚していないだけで資格を持っているママもいるかもしれませんね。
卒業までに2~3年程度かかりますが、実習を受けながら専門的な知識を深めることができる、試験を受ける必要がないことがメリットです。幼稚園教諭の資格も一緒に取れる学校なら、職場の幅も広がりますね。
費用は学校によって異なりますが、200万円前後かかることが多いようです。子育てをしながら通学するのは、やや難しいかもしれませんね。