文鳥の飼い方を調べてみよう!お世話のポイントや飼育グッズ
人に懐きやすい文鳥は、子育て家庭のペットとして安定した人気があります。住宅事情により大きなペットを飼うことが難しくても、文鳥なら比較的手軽に飼うことができるでしょう。文鳥を飼うにあたって押さえておきたいお世話のポイントや必要な飼育グッズをご紹介します。
文鳥を迎える前に必要な飼育グッズは?
文鳥を飼うためにこれだけは必要
■ケージ…幅と奥行き35cm前後、高さ45cm前後を目安に用意しましょう。文鳥は気が強く複数羽での同居は苦手なので、ケージは1羽につき一つ用意してください。付属の「止まり木」は、文鳥に合う太さかを確認しておきましょう。
■エサ入れ・水入れ…基本的にエサ入れはケージにセットされています。もしあれば、蓋つきのものだとケージ内がエサで散らかりにくいです。
■バードバス…文鳥は季節関係なく水浴びが大好きでなので、専用スペースがあるとよいでしょう。
■ボレー粉入れ…ボレー粉とは、牡蠣の貝殻のことです。文鳥はカルシウム摂取のためにこれを食べるので、エサとは分けて用意しましょう。
文鳥が好きなエサとおやつ
シードは4種の穀物(アワ、ヒエ、キビ、カナリーシード)が配合されたものが一般的です。中には文鳥の好物である玄米や、麻の実、ゴマなどをブレンドしているものもあるので、飼っている文鳥の好みに合わせて与えましょう。
ペレットは粉状にした穀物を練り固めた総合栄養食です。やや割高ですが、必要な栄養素が網羅されています。
シードが主食の場合には、栄養バランスを考えておやつ(副食)に小松菜や豆苗などの緑黄色野菜やボレー粉を与えてください。文鳥はレタスやきゅうりも好みますが、水分が多く下痢の原因になり得るため、与え過ぎには注意しましょう。
雛鳥を育てるために必要なもの
プラケースならば保温しやすく、透明なので雛の様子を観察しやすいという点で安心ですよ。あわせて保温ヒーターと温度計を用意して、しっかりと温度管理しましょう。
さらにケースの中には、クッション性があり吸水性に優れている敷材を敷いてください。これはキッチンペーパーでも代用可能です。
また、生後間もない雛には、人間から直接エサを与えるためのスポイトが必要です。毎日の体重チェックも欠かせないため、体重計も用意したいですね。これはクッキングスケールで代用しましょう。
文鳥の飼い方や知っておきたい病気
毎日のエサやりと掃除、楽しい放鳥
また、ケージの中も綺麗に掃除することが大切です。時間があれば、ケージを熱湯消毒や天日干しすることで清潔を保ち、ダニの発生などを防ぎましょう。
毎日のお世話は決まった時間帯に行うようにすると、お世話のし忘れを防げます。なお、文鳥はケージ内で過ごす時間が長いため、毎日1時間ほどは放鳥するようにしたいですね。文鳥と触れ合うことで、子どもの生き物を大切にする心が育まれますよ。
小さくて繊細な文鳥への気づかい
一方で、文鳥と接する際に気をつけたいことがあります。それは、指先や棒のような細長いものを文鳥に向ける仕草です。この動きを文鳥は威嚇されていると感じるので、文鳥の方も威嚇する鳴き声を出して怒ります。
なお、文鳥を飼う際にはきめ細かな温度管理が大切です。暑さに強い文鳥ですが、寒さは苦手なので飼育温度は20~25℃に管理しましょう。
たくさんある文鳥の病気
また、ジアルジア原虫に寄生される「ジアルジア症」になると、食欲の低下や軟便、視力障害などの症状が現れます。ほかにも様々な原因で起こる色々な病気がありますが、文鳥のような小さな動物ほど、飼い主が異常に気がついたときには手遅れとなる場合が多いです。
そのため、日頃からの健康管理が欠かせません。文鳥があまり鳴かずに元気がない、食欲がない、落ち着きがないなどいつもと様子が違うと感じたら、できるだけ早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
子どもと一緒に文鳥と楽しく過ごそう
放鳥の楽しみ方と注意点
また、子どもが誤って文鳥を踏んでしまう、知らずに窓やドアを開けて文鳥が逃げてしまうなどの事故を防ぐため、放鳥をする際は家族への周知を徹底しましょう。
子どもが小さくて、小動物を大切に扱うということを理解できていないうちは、興味の赴くままに文鳥へいたずらしてしまうことがあります。飼っている文鳥は家族であるということや、動物には優しく接するということをじっくり教え、見守りながら放鳥しましょう。