年子で保育園に入りたい!メリットとデメリットや入園のアドバイス
「保育園に入るのは難しいといわれているけど、年子だとどうなるの?」「上の子と同じ保育園に入れたい」と、年子のママは無事に仕事復帰できるか不安だと思います。しかし、年子だと入園の際に加点があったり、保育料の割引を長く受けられたりとメリットも多いのです。年子育児のメリットやデメリットを見ていきましょう。
年子だからこその保育園でのメリット
上の子が在園している場合は加点になる
指数には両親の就労状況などを点数化した「基準指数」と、家庭の状況に合わせて加点・減点される「調整指数」があり、基準指数と調整指数の合計で選考がすすんでいく仕組みです。
年子の場合、希望する保育園にきょうだいが在園していたり、きょうだいで同時に保育園入園の申請をしたりすると調整指数が加点されます。
同じフルタイムで復帰しても、子どもが複数いる家庭のほうが認可保育園の申請にとおりやすい傾向があるということですね。
保育料の割引とその恩恵が長く受けられる
多子世帯の場合、多子計算のカウント方法に違いはありますが、1号認定(満3歳以上で就学前の保育の必要がない子ども)、2号(満3歳以上で保育が必要な子ども)・3号認定(満3歳未満で保育が必要な子ども)ともに第2子以降は保育料の負担軽減があります。
第2子は保育料が半額、第3子以降は保育料が無料になるので嬉しいですね。しかし、1号認定の場合は第1子が小学4年生、2号・3号認定の場合は小学校1年生になると、第1子が多子計算から外れてしまうのです。
きょうだいの年の差が少ないほど、保育料の割引を長く受けられます。その点で、年子はもっとも長い期間、保育料の負担軽減を受けられるといえますね。
保育園の行事が一度に済む
例えば上の子は小学生、下の子が保育園と分かれてしまうと、それぞれの行事のたびに仕事を休まなければなりません。
パパやおじいちゃん、おばあちゃんに頼める場合はよいですが、パパがなかなか休めなかったりパパやママの実家が遠かったりすると、それもできませんよね。
年子だと最長4年は同じ保育園に通えます。その間は行事も一度に終わるので、パパとママもきっと助かるはずです。
行事とは少し違いますが、年が近いと興味を持つ対象も似てくるので同じ習い事に通うこともできますよ。
年子だからこその保育園でのデメリット
荷物が多く送迎が大変
特に荷物が多い月曜日と金曜日は大変です。自転車の場合、前後に子どもを乗せてお昼寝布団セットを二つ持たなければなりません。
これを乗り切るための解決策は、月曜の朝だけ荷物をパパに届けてもらうことでしょうか。一般的に保育園は7時から開園しているので、パパの通勤時間をずらす必要もありません。
時短やフレックス勤務が可能なら、金曜は少し早く仕事を切り上げて荷物だけ先に持ち帰ることができますね。保育園に事情を伝えておくとよいでしょう。
もし時短などが難しい場合は、紐でお昼寝布団を筒状に締め上げてコンパクトにし、一つは前カゴに、もう一つはサドルにくくりつける方法で乗り切ります。
子ども2人と荷物を載せて自転車を押すのは大変ですが、子どもを歩かせるよりはずっと安全ですし早く帰れますよ。なりふりかまっていられない、それが子育てです。
用品の購入や行事が続くため出費がかさむ
小さい頃はおむつを使う期間も重複するため、日用品にもお金がかかりますね。同じように小学校、中学校、高校、大学と、節目ごとにそれぞれ必要なものを揃えなければならず、経済的負担が同時期にかかってくることを覚悟しておきましょう。
ただ、上の子が入園してから友人ママも増えているでしょうから、そのツテで下の子にお下がりを譲ってもらうこともできるかもしれません。リサイクルショップやフリマアプリなどの活用も選択肢に入れておくとよいですよ。
チャイルドシートやベビーベッドなどベビー用品の出費もかさみますが、レンタル会社があります。自治体によってはチャイルドシートの貸し出しをしているので調べてみてはいかがでしょうか。
特にチャイルドシートやベビーベッドは使う期間が限られています。すべて新品で揃える必要があるか、レンタルと購入とではどちらがお得かなど、パパとじっくり話し合ってみましょう。
年子が保育園に通うときのアドバイス
同じ保育園に入れるためのコツ
もし選考指数が同一になった場合は、「優先順位」によって加点や減点があるので、お住まいの自治体のホームページや資料で調べましょう。
もしきょうだいが別の園で保育を受けていれば、加点にもなりますので、翌年にどちらかをもう一方と同じ園に転園させる方法もあります。
1歳児になると定員が増えるので下の子を転園させるのもよいですが、意外と上の子が転園した方が入りやすい場合があります。なぜなら最近は3歳以上で認定こども園型の幼稚園に転園する子が多いからです。
同じ保育園への申請がとおらなくても転園希望は出せますので、転入したい保育園の先生に一度相談してみるとよいかもしれませんね。
パパや家族にも積極的に協力してもらおう
特にパパには、ママのやっていることを実際に体験してもらいましょう。保育園の送迎をするとママの大変さを知るでしょうし、保育園での子どもの様子が見られるのでおすすめです。お友だちや先生の顔が分かれば、子どもとの話も弾むこと間違いなしです。
ほかに料理では、子どもの相手をしながら食事の用意をする苦労や、子どもが食べられる献立を考える大変さを身に染みて感じることでしょう。
ママがすべてを抱え込まなくても大丈夫。パパと協力しながら、育児の苦労や楽しさを分け合えたらよいですね。