ママにおすすめしたい小説とは?本のある生活で心を豊かにしよう
育児で忙しいママには「読書」なんてとてもできないことだと思っていませんか?読書は、疲れた体と心に、癒しを与えてくれます。慌ただしい毎日の気分転換やストレス軽減にピッタリですよ。ここでは、読書のための上手な時間の使い方や、おすすめの小説などを紹介します。読書でつかの間のオアシスタイムを作りましょう。
読みやすい小説選びのポイントとは?
どんなジャンルが読みたいかを決めておく
書店にいくと、あらゆるジャンルの本がコーナーごとにズラリと並んでいますが、「なんとなくおもしろそうな本を探してみよう」と思っているだけでは、なかなか決まりません。
へたをすると、いたずらに時間だけがどんどん過ぎていくことになります。そのうち疲労も重なり「書店まで出かけていったのに、結局なにも買わずに帰った」ということになってしまうかもしれません。
そうならないように、本を選ぶときには、「キーワード」「タイトル」「分野」などを決めておくとよいでしょう。例えば、「恋愛、サスペンス、ミステリー、社会派」などの、興味のあるジャンルの本を買うと決めておくということです。
育児の合間でも最後まで読みきれる作品
そして、赤ちゃんのお世話は常に待ったなしで、急な対応を迫られることも珍しくはありません。読書も度々中断することとなり、「あれ?どこまで読んだっけ?」「この人物、誰だったっけ?」ということになってしまいます。
正直、育児中には、長編小説を読み切るのは難しいです。そんなママにおすすめなのが、「短編小説」です。特に、育児の合間に最後まで読みきれる作品がおすすめです。
「短編は不完全燃焼で、満足できない」というママもいるかもしれませんが、楽しめる作品もたくさんあります。ネットの口コミなどを調べてみましょう。
ドラマ化や映画化された小説から読んでみる
また、賞を受賞した小説の中から選ぶという方法もあります。特に参考になるのは「本屋大賞」です。
「本屋大賞」は、実際にたくさんの本を読んでいる書店員さんが、その中から「お客さんにすすめたい、売りたい」と感じる本を選んで投票します。つまり「読者目線で選ばれた文学賞」です。ですから、受賞作は「どれを選んでもおもしろい」と考えておいてまちがいはないでしょう。
受賞作には、ドラマや映画になったものも多数あります。書店員さんの「選ぶ目」の確かさを感じますね。
コーヒータイムのお供に読みたい小説3選
電車の中の奇跡の出会い「阪急電車」
前の作品の主人公が次の作品に脇役として登場したり、ある作品で起きたエピソードが別の作品の冒頭に使われていたりなど、各作品はそれぞれ、作品ごとの枠組みを越えてつながっていきます。つまり、短編の手軽さは残しながら、読み進めるにしたがって、長編のように作品全体を楽しむこともできるという構成です。
この作品は、基本的に全部がハッピーエンドになっています。物語の中で疑問に思うことも、ほぼすべての伏線が回収されており、読者は何も考えることなく、ただ文章を追っていけばよいという展開になっています。
阪急電車 | 有川 浩 | Amazon
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。
心まで温まる「コーヒーが冷めないうちに」
「コーヒーが冷めないうちに」(川口俊和・サンマーク出版)は、有村架純さん主演で映画化された作品です。この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡を綴っていきます。
読者からは、「泣いた。とにかく泣きました。素敵な一冊を私の人生に届けてくれてありがとう」「今、夫と子どもたちの愛を身にあまるほど感じています。過去に戻って相手の心を確認してこなくても、もう私は大丈夫。そんな気持ちになれました」などの感想が集まっています。
コーヒーが冷めないうちに | 川口俊和 | Amazon
シリーズ100万部突破! 誰もが涙する、感動の1冊です。 第1話「恋人」結婚を考えていた彼氏と別れた女の話 第2話「夫婦」記憶が消えていく男と看護師の話 第3話「姉妹」家出した姉とよく食べる妹の話 第4話「親子」この喫茶店で働く妊婦の話
丁寧な暮らしの宝庫「夜中にジャムを煮る」
「夜中にジャムを煮る」(平松洋子・新潮社)は、台所をめぐる17のエッセイ集です。食材と調理道具への愛情が細やかに描かれています。
作者がフードジャーナリストということで、凝ったご飯の紹介かと思いがちですが、そうではなく、誰でもマネできそうな料理が、ユーモアたっぷりに紹介されていきます。食べることを楽しむ方法や心の持ち方など、食についての新しい視点に気づかせてくれる作品でもあります。
夜中にジャムを煮る | 平松 洋子| Amazon
土鍋でつややかに炊きあがったご飯のありがたみ、かき混ぜる両手が決め手の韓国料理の味わい。夜のしじまに、甘やかに漂う出来たてのジャムの香り……。つくるよろこびと食べるよろこび、どちらも大切にできる場所。それが台所。そこでは、いつだって新しい発見と笑顔が満ちている。食材と調理道具への愛情を細やかに描き、私たちの日々の暮らしを潤す、台所をめぐる17のエッセイ。