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子どもを怒鳴ってしまって後悔の嵐。怒鳴ると起こる悪影響と対処法

子どもを怒鳴ってしまって後悔の嵐。怒鳴ると起こる悪影響と対処法

お友達を叩く、歯磨きを嫌がり暴れるなど、子どもはなかなか思う通りには動かないのでママは大変です。疲れているときはつい怒鳴ってしまい、後で後悔するときがあるかもしれませんよね。今回はママが怒鳴りやすいパターンや怒鳴ることで起こり得る悪い影響、怒鳴ってしまったときの対処法などをご紹介します。

子どもを怒鳴って後悔してしまうママは多い

ストレスが溜まると小さなことにもイライラ

家事や育児に忙しいママは、休みたいのを我慢し続ければ体の疲れが限界に達したり心に余裕がなくなったりします。すると「こんなに頑張っているのに」「パパは手伝ってくれない」などと不満が募り、ストレスも溜まってきて小さなことにもイライラするようになりがちです。

もしママ自身が怒鳴られて育った場合は、子どもが自分の思うように行動しないと強い怒りが沸いて怒鳴ってしまうことがあります。親に怒鳴られて育った人のなかにはキレやすい性格になる人もいるのです。そこまでいかなくても、知らないうちに自分が育てられたように子どもを育てている場合が多いですよね。

ママは子どもにやさしく接したいと思う心とはうらはらに怒鳴ってしまうと、後で後悔の嵐になるのです。

きっかけは些細なことなのにエスカレート

怒りがエスカレートして怒鳴り散らしていることはありませんか?そんなときママは「この後にたくさん家事が残っているのに」「わざとやっているのでは?」などと、叱る内容以外のことが頭に渦巻いている場合が多いです。

感情的に怒っているときは悲観的になりやすく、過去の嫌な経験なども一緒に思い出される場合もあるので怒りが増幅しやすいです。そうなると自分でも手に負えないほど大きな怒りになり、怒鳴ってしまうことがあります。

怒ると分泌されるアドレナリンというホルモンには依存性があります。無意識のうちに怒鳴ってスッキリしているケースがあるかもしれませんね。

また、怒りを表現するのに怒鳴る方法を取るのが癖になっている場合もありますよ。

愛しすぎる余りに焦ることが怒りに変わる

周りの子はおはしが使えるのに我が子は上手に使えないなどというときに、ママは「大人になったら困るかもしれない」と心配になるときがあります。ママはおはしの持ち方を熱心に教えますが、子どもが思ったようにできないと怒鳴ってしまう場合があります。

ママは子どもが困らないようにという愛情から厳しく伝えるときもありますよね。ただ、「おはしを使えないのはあなただけだよ!」などとママは焦って子どもを否定するようなことを言っているケースもあり、おはしは使えるようになっても子どもの自己肯定感は下がる可能性もありますよ。

過度な期待をして今の子どもの成長段階では難易度の高いことを要求したり、ほかの子と比較したりして怒鳴るのは愛情とはいえないかもしれませんね。

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ママが怒鳴ると子どもの心にも悪影響

人の顔色をうかがうように

無邪気に自分のしたいことをするのが子どもですが、なかにはママの顔色をうかがいママが喜ぶ言動をする子もいますよね。顔色をうかがうのは性格的なものもありますが、ママが怖いからという場合も考えられます。

子どもはよほどのことがない限りは家から逃げられません。頻繁に怒鳴られて逃げ場がない子は、自分の気持ちとは違っても怒鳴られないようにママに気に入られることを選ぶ子もいるのです。

しかし、気持ちを抑えてばかりいると自分がなにをしたいのかも分からなくなる可能性があります。将来はママの希望する学校や就職先を選んだ末にやりたいことではなかったと気づいてつらくなる場合もありますし、適切な人間関係を築くことができずに悩むケースもありますよ。

自分のことを嫌いになってしまうことも

ママが「何度言ったらわかるの!」「ダメな子!」などと子どもに向かって言い続ければ、子どもの心には「自分は能力が低いダメな人間だ」と刷り込まれます。小さなころに言われた言葉は心に残るケースが多くて、自信のなさにつながるのです。

そのうえ「ずるい」「意地悪」「だらしない」などと性格まで否定されると、ますます自己肯定感は低くなりますよね。子どものころに否定され続けた人は、なかなか自分のよい点を認められないケースが多く、自分のことが嫌いになり大切にできなくなります。

自分を大切にできなければほかの人も心から大切にはできません。するとほかの人からも大切にされなくなるケースが多く、悪循環に陥るので尊重し合うようなよい関係を人と築きにくくなる可能性がありますよ。

怒られないための嘘をついてしまう

ママが怒るのは子どもに反省してほしいからですが、大声で怒鳴ると子どもは反省よりも先に恐怖を感じてそこから逃れる方法を考えます。ママの顔色をうかがって怒らせないようにする子もいますが、小さな子は完全にママのいうとおりにはできませんよね。

そこで嘘をついて怒られるのを防ぐ子もいます。頻繁に怒鳴られている子が嘘をつくのは、一時しのぎでも怒りを逃れたい気持ちのほかにもママは自分の話を聞いてくれないというあきらめがあるかもしれません。

嘘をつかれたママが「嘘をつくのは悪い子」とさらに怒ると、ますます嘘をつくようになる場合があります。子どもも叱られている内容に対して嘘を並べて認めようとしないために、いつまでたっても問題が解決しないかもしれませんよね。

感情のまま子どもを怒鳴ってしまったら?

素直に謝ることは子どもも大人も同じ

感情の一つである怒りも喜びと同じように表現してもよいもので、押し殺してばかりいるのは不健全です。ただ、怒鳴るのは子どもを怖がらせるだけで、怒りの気持ちを子どもに適切に伝えられていませんよね。とはいえ忙しくて余裕がないとときには怒鳴ってしまう場合もあります。

そんなときは素直に謝りましょう。「ママは嫌なことがあって◯◯に当たってしまったの。ごめんなさい」と子どもの目を見てきちんと謝ると、子どもは「ママは正直に話してくれた」と感じて親子の信頼関係が深まります。

ママが悪かったことを素直に認めて謝る姿を子どもも真似しますよ。ただし、頻繁に怒鳴っては謝ることの繰り返しだと子どもは「謝れば済む」と学習してしまうかもしれません。
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