愛情豊かに子どもを育てる方法とは。自分には愛情がないと悩まないで
子どもを授かっても母性本能が湧いてこないと、ママは自分を責めてしまいがちです。しかし、そもそも愛情の感じ方には個人差があるので「自分はダメな母親だ」などと悩む必要はありませんし、愛情を育む方法を取り入れれば、愛情豊かな育児は可能です。今回は、子どもとの愛情の育み方や示し方のコツをご紹介します。
子どもがかわいくないと感じてしまうママ
母性本能は根拠がなく疑問を持つママも多い
あるアンケートでは、20代では約3割、30代と40代ではそれぞれ約4割の女性が「自分には母性本能がないと思う」と答えています。
そもそも「母性本能」というのは、当たり前のように女性に備わっているものと思われがちですが、実は母性本能には医学的な根拠はなく正体不明なものともいえます。
また、母性本能は女性特有の本能というわけではなく、環境や時代によって生み出された幻想に過ぎないと指摘する社会学者も多いのです。
疲れていると子どもに愛情を感じられない
子どもがイヤイヤ期で言うことを聞かなかったり、寝かしつけても思うように寝てくれなかったりすると、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。結果的に、ママ自身の余裕がなくなり、子どもをかわいいと思えない状態に陥るのです。
ママだって親である前に一人の人間ですから、息が詰まる状況で頑張り続けていれば「育児から解放されたい」と思ってしまうのも無理のないことでしょう。
自分を責めずに子どもに愛情を示していこう
このように、愛情の感じ方には個人差があるため、そのことに罪悪感を感じる必要はありません。「母性本能がない自分はおかしい」などと思わず、まずは日々の子育てに奮闘し、母親としての役目はしっかり果たしている自分を認めてあげましょう。
その上で子どもに「大好きだよ」「愛してるよ」など、意識的に声掛けをして愛情を示すことをおすすめします。こうした言葉を口にするうちに、不思議と自分の気持ちが整理されて愛情を実感しやすくなるでしょう。
ママと子どもの愛情を育むメリットと方法
愛情を受けると安心して情緒が安定する
そもそも、幼児期の子どもに愛情を与えすぎるということはありません。愛情をたっぷり注がれてきた子どもは「自分はママから愛される存在なのだ」とか「ママはいつも味方でいてくれる」という自信を持てるようになり、その安心感が子どもの精神的な支えとなるのです。
ママからの愛情によって常に気持ちが満たされている子どもは、落ち着きがあります。自己肯定感が高い子どもになるのも、やはりたくさんの愛情を注がれて育つからこそです。新しいことや苦手なことなど、なんでもチャレンジしてみようという意欲も湧きやすくなるでしょう。
もっとも伝わりやすいのはスキンシップ
頭やほっぺをなでてもらったり、ギュッと抱きしめられたりすると、子どもは安心してママからの愛情を十分に感じることができるでしょう。子どもからスキンシップを求められたら、子どもの気持ちを満たすためにもできるだけ応じるようにしてください。
中には、スキンシップ自体が苦手なママもいるかもしれませんね。その場合は、子どもと手をつないだり、膝の上に乗せて絵本の読み聞かせをしたりと、できるところから少しずつ、子どもとのふれあいを増やしていけるとよいですね。
子どもの話は手を止めて聞こう
しかし、家事などで忙しく、子どもの話をじっくり聞けていないというママは少なくないでしょう。または「はいはい」「わかったわかった」と、うわべだけ聞いているふりをしているママもいるのではないでしょうか?
しかし、それでは子どもが満足感を得られません。できれば、一日の中で手を止めて子どもの話をじっくり聞く時間を作りましょう。子どもの話に耳を傾け、否定や意見の押しつけをしないこともポイントです。
話をしっかり聞いた上で、子どもの気持ちに共感して受容することは、子どもの自己肯定感を高めることにも繋がりますよ。
子どもへ愛情を示すために気をつけたいこと
条件付きの愛情ではなく子ども本人への愛を
このような環境で育った子どもは「完璧でなければ愛されない」「欠点があるとダメなのだ」と考え、人の顔色ばかりうかがい徐々に本当の自分を表に出せなくなります。人からどう見られるのかということが気になって、自信を持てなくなるのです。
子どもへの愛情を示すなら「そのままの◯◯ちゃんが好きだよ」と、能力などは関係なく子ども本人を無条件に愛していることを伝え、安心感も与えられるとよいですね。