義務だらけの子育てにサヨナラ!教育本だけが子育てのすべてじゃない
自分の子育てに自信がありますか?子育ては迷うことの積み重ねですよね。子育ての方法はたくさんありますが、よかったかどうかはその人の結果論であり、自分の答えを探すのは大変なことです。子育ての方向がわからない、または自信がないママにはもちろん、子育てに自信のあるママも読んでくださいね。
子育てのゴールって?設定前に確認しよう
「誰のため」の教育方法かを考えよう
小さい頃から英才教育をさせることを悪いとはいいません。しかしそれ以外の選択肢を与えない環境にしてしまうと、うまくいかなかったときや、親がレールを敷けない局面に達したときに、子どもはどうすればよいのか分からなくなってしまいます。
自分で選択をしたことがないというのは、生きる上でとても怖いことです。
子どもが中学生になると、親の知らない世界ができます。その先何をするにも、自分で考え動けるように育ててあげることを考えてはいかがでしょうか。
子どもの成長は「子どもの義務」じゃない
子どもの成長に理想を持つ気持ちはおかしいことではありません。それはママがあこがれたり目標とした姿なのでしょう。しかし子どもは自分自身ではありません。子どもには子どもの理想や目標ができるのです。
どんな小さいことでもよいので、子どもが興味を持ったものを見つけたら「ちょっとやってみようか」と一緒にやってみましょう。飽きてしまったらそれでよいのです。時期には大きな差がありますが、子どもにはたくさんの選択肢から、理想や目標を見つけられるようにしてあげましょう。
教育本を鵜呑みにする親が子へ与える悪影響
子育てに悩むママほど、一生懸命正解を探そうとしますよね。しかし教育本どおりにいかないと、イライラしてスパルタ教育に走ってしまうことがあります。
また、絵本がよいからと、仕事と家事で忙しい中、毎日絵本を読むことにこだわったために、子どもがやりたいことを見逃してしまうこともあります。
教育本で見た子育てにこだわるのはやめて、自分の子どもの様子を見てあげましょう。
知っておこう!日本の義務教育について
教育を受ける子どもの権利
しかし戦後は、教育は子どもために行うようにと、税金を使って誰もが教育を受けられる環境を作りました。
子どもが教育を受けるためには学校が必要ですし、お金がないから受けられないということがあってはいけませんよね。ですので全校生徒が数人しかいない地域にも必ず学校はありますし、授業料は徴収しないことになったのです。
子どもが将来いじめられて不登校にならないか心配するママもいますよね。子どもにとって教育を受ける権利はありますが義務ではありません。つまり不登校で休んでも違反にはならないのです。
義務教育の「義務」とはなにか
しかし不登校が社会問題となり「教育機会確保法」が成立したことで、この矛盾が無くなりました。
教育機会確保法に「不登校の子の居場所であるフリースクールや自宅学習も義務教育とする」と盛り込もうとしました。しかし「学校に行かないことを安易に認めてはいけない」と反対があり「不登校の子の学習を支援する」となりました。
子どもの意向ではなく親の意向で学校に行かないのは違いますが、最悪の事態になるならば、子どもを無理に学校に行かせる必要はないと認められています。
義務教育期間にかかる費用と具体例
【小学校】
公立:学校教育費60,043円、給食費44,441円、学校外活動費217,826円
私立:学校教育費870,408円、給食費44,807円、学校外活動費613,022円
【中学校】
公立:学校教育費133,640円、給食費43,730円、学校外活動費301,184円
私立:学校教育費997,435円、給食費8,566円、学校外活動費320,932円
公立の授業料は無料ですが、教材費、PTA会費、修学旅行費は支払います。
学校外活動費は習い事や部活動です。私立中学校の受験は、塾や受験費用で数百万という家庭もあるそうです。公立中学校に行くと高校受験があるので塾の月謝も入っています。
「正解」を探す子育てはもう終わりにしよう
ママの「理想」を押し付けないで
実は、理想の子育てにこだわるママに共通するのが、自己肯定感の低さです。そのため自分はこうだから子どもにはこうなってほしいと、理想的な環境を整えて理想的なママになろうとします。
テレビ、ゲーム、スナック菓子、電気仕掛けやプラスチックのおもちゃを与えなかったり、子どもの生活も将来も決めてしまったりしてしまいます。
子どもにとって悪いものを排除し、よいものを与えたら、子どもは健全に育つのでしょうか?子育てで大事なことは、自分で生きていけるようにすることですよね。悪いものを排除したら、悪いものと付き合うすべを身につけることができませんよ。