𠮟るときに子どもを傷つけない!女の子の場合は言葉で上手に伝えて
子どもを叱るとき、つい感情的になってしまった経験はありませんか?怒りに任せて子どもに注意をしても、子どもは傷つくだけで何に対して注意されたのか理解できないことが多いようです。そこで今回は子どもを叱るときに気をつけたいことや、難しいといわれる女の子を叱るときのポイントをご紹介します。
子どもを叱る必要はある?親が叱る場面とは
正しい方向に導くときに必要なこともある
しかし実際には、叱ることは子育てにとって重要です。子どもが間違ったことをしたとき、正しい方向に導くのは親の仕事ともいえます。正しい方向に導く行為は、子どもを1人の自立した社会人に育てるための大切な手段なのです。
実際、親に叱られずに育った子どもは、自制心が利かない人間になりやすいといわれています。自分中心の考えが抑えられないため友人も作りにくく、孤立することも多いようです。社会人になっても仕事が長続きしないことや、引きこもりになりやすいことが心配されています。
危険なことや周囲に迷惑なことをしたとき
危険なことをしたときとは、命に関わるような行為をしたときです。例えば、交通量の多い道路でふざけて車道に向かって走り出すような行為は、きちんと叱る必要があります。
人に迷惑をかけたときとは、お友だちに悪口を言って傷つけたり、嫌がっているのにおもちゃを奪い取ったり、無断で約束を破ったりしたときなどです。また、公共の場で騒ぐなど不特定多数へ迷惑をかける行為もタイミングの一つと考えられます。
こうした行動をしたとき親がきちんと叱ることで、少しずつモラルが育って行くそうですよ。
親の言うことを聞かない理由で𠮟るときも
またほかにも「わがままを言ったとき」「嘘をついたとき」なども叱る場面として多い意見でした。親が子どもを正しい方向に導こうとする姿勢がうかがえますね。
一方、子どもが親の理想どおり動かないことで、つい叱ってしまう親も少なくないようです。
「子どもはこうあるべきだ」「こう育てないといけない」などの親の行き過ぎた価値観を押しつけたりせず、子どもの個性を尊重しながら接するようにしましょう。
子どもを叱るときに気をつけてほしいこと
八つ当たりや感情的な𠮟り方をしない
実は感情的に叱ると、子どもには話の内容ではなく「怖い」という記憶が残りやすくなります。また感情的に叱ってばかりいると情緒不安定な子どもになりやすいのだそうです。
そうならないためにも、できる限り気持ちを落ち着かせてから子どもに話をするようにしましょう。気持ちが高ぶって感情的になりそうなときは、落ち着くために何度か深呼吸をすると効果的ですよ。
それでもつい、子どもが恐怖を感じるような態度をとってしまったときは、優しく抱きしめながら素直に謝りましょう。
子どもの人格を否定する叱り方をしない
自尊心を傷つける叱り方とは「そんな子に育てた覚えはない」「生まれなきゃよかったのに」などと存在そのものを否定したり、「勝手にしなさい」「出て行って!」など子どもを突き放す言葉を使ったりするケースです。
また怒鳴ったり暴力をふるったりすることも、してはいけない行為です。大きな声を出したり叩いたりすると子どもは恐怖で親に従いますが、何が悪かったのかが理解できずにまた同じことを繰り返してしまいます。
叱るときは子ども自身を責めるのではなく、子どもの「したこと」に対して何が悪かった分かりやすく説明したり、マナーを伝えたりするよう心がけましょう。
親の都合で叱り方をコロコロ変えない
しかし、親の都合によって叱り方をコロコロ変えていると子どもは何が正しいのか分からなくなり、次第に親に不信感を抱いてしまいます。子どもを混乱させないためにも、一貫性のない叱り方はしないようにしましょう。
また親の叱り方に統一性がない場合も、子どもはどちらが正しいのか混乱してしまいます。夫婦で話し合い、どのようなときに叱るのかといった「我が家の方針」を決めておくことをおすすめします。
男の子とは違う?女の子の叱り方のポイント
女の子の場合は理由を言葉で説明する
そのため女の子を叱るときは、理由を言葉できちんと説明することが大切です。次から何に気をつければよいのか、具体的に話をするよう心がけてください。
また、いくら具体的に話をしても、子どもが「親の言うことを聞きたくない」という態度をとることがあります。女の子の場合「自分の言い分を聞いてもらえない」という不満が主な原因のようです。
子どもの言い分を聞くことは、言葉で説明するのと同じくらい大切です。聞いた上で「それでそんなことをしたんだね」と受け止めてから話をするようにしてくださいね。