子育てに取り入れたい!能力を伸ばすほめ方とダメにするほめ方
子どもをほめる際に、ただほめるだけじゃダメなのはなんとなくわかっているけど、どんなほめ方がいいのか、どんなほめ方は良くないのか意外と知らないというママが多いのではないでしょうか?今回は子どもをほめる時に気をつけたいこと、ほめる時のコツなどをご紹介します。
子どもをほめるとどんな効果がある?
自信がつきやる気が出てくる
たとえ失敗したときでも、頑張った過程や挑戦した気持ちをほめてあげることで自分は認められたという気持ちになり、またやってみようという前向きな気持ちにもなるはずです。
また「ママやパパにほめられたいからやるんだ!」と思う子どももいると思いますが、それでもいいと思います。その気持ちの積み重ねが、さらに自分の自信とやる気につながり、自ら行動していくことでしょう。
ほめることは認めることでもあります。子どもを認めてあげるという気持ちが大事です。
自己肯定感を育むことができる
両親からほめられることで自分は認められたという気持ちになり、自分のことをキチンと見てくれていて愛されているんだと思うことで、自分で自分のことを大切な存在だと思えるようになるでしょう。
自己肯定感が高いと、自分が挑戦することや行動、目標に対して自信が持てたり、仮にチャレンジして失敗したとしても立ち直りが早く、また新たにチャレンジし続けられます。これは大人になっても大事なことですよね。
現代では自分はダメな人間だと感じたり、うまくいかないとすぐに諦めたりする傾向がある、自己肯定感が低い子どもが増えているそうです。
ほめると脳内物質が分泌される
また、心を落ち着かせる「セロトニン」という物質も分泌されます。「セロトニン」は、愛情によって育まれるといわれています。子どもが両親によって安らぎを与えられていると、正常に分泌されます。
逆に子どもが両親にほめられることもなく否定され続けると「セロトニン」は正常に分泌されなくなります。そうなると不安や恐怖が強くなり、ストレスへの耐性も弱くなってしまうそうです。
ほめるということは、子どもにとって大きな快感であり、幸せな体験なのです。
子どもの能力をのばす素敵なほめ方
些細なことも具体的にほめる
日々の生活に追われると、ほんの些細な成長を見落としがちになってしまったり、少し前までできなかったことが出来るようになっても、小さなことはあまり気にとめずに素通りしてしまうことがあると思います。
気づきにくい細かな成長を見逃さずにいたら、ほめられた子どもも嬉しいでしょうし、なにより、ママも小さな発見ができて子どもがより一層愛おしくなるのではないでしょうか?
ほめるだけでなく感謝の言葉も伝えよう
例えば、おもちゃを片付けられたとき「ちゃんとお片付けできたね、えらいね」と普通はほめる所を「お片付けしてくれたおかげで、お部屋の中がきれいになって気持ちがいいよ。ありがとう」とひとこと感謝の気持ちをそえるだけで、子どもはほめられたときとは違う喜びを味わいます。
家族からの感謝の言葉によって、今までほめられるためにやっていたことが「家族に喜んでもらうため」と考えるようになり、少しづつ自律性や主体性は育っていくのです。
子どもに感謝の気持ちを伝える場面はきっと多くあると思います。
結果が伴わなくても経過をほめよう
「親が自分をしっかり見てくれている」とわかれば、挑戦したことが大切だと思えるようになり、子どもも勇気を出して次へ進むことができると思います。
努力したことがたとえ実を結ばなかったとしても、それはとても大切な体験であり、成功へのステップアップにつながっていきます。そこをうまく子どもに伝えていければよいですよね。
「ママも何度も失敗したことあるよ。でも何度も挑戦して成功ってするものなんだよ」と子どもに同調して話してみてはいかがでしょうか?きっと、ママも同じなんだ!とさらに勇気が出るかもしれませんよ。
子どもをダメにしてしまうほめ方
親の都合でほめたり、ほめる基準が変わる
同じ失敗をしてしまったときや成果が出なかったとき、前は失敗したときでも努力した過程をほめていたはずなのに、ママのそのときの気分でほめずに怒ってしまった…など、気分でほめる基準を変えてしまっては、子どもは混乱してしまいます。
とはいえ、親の都合でほめる基準を変えないというのは、なかなか難しい問題ですよね。ママだって人間です。生活に追われるなかで気分にムラがあって当然です。そこは親子で一緒に成長していくというスタンスでもいいのいではないでしょうか?