小学校受験の体操はなんのため?理由や内容と本番に向けての対策
小学校受験にはペーパーや親子面接だけでなく、体操もあります。いったい何のためにするのだろうと思いませんか。体操はただ単に子どもの運動能力を見るということ以外にも目的があるようです。ここでは、小学校受験に体操がある理由や練習方法などについてご紹介します。
小学校受験の項目に体操がある理由
行動力や協調性を見るため
たとえば、指示されたとおりの動きができるか、うまくできなかったときにどういった行動をとるのか、周りを気にせず行動することはできるのかなどを見られているようです。行動力や集中力、対応する力、精神力などがあるのかを判断するためだと考えられます。
体操は個別でおこなうものではなく、ほかの受験生たちと集団でおこなわれるため協調性も大切です。ひとりだけ列からはみ出したり、勝手にしゃべっていたりすると評価が低くなります。また、鬼ごっこや何人かでチームを組んで協力しておこなう課題で協調性を見ることもあるようです。
指示を聞き理解して行動できるかを見るため
また、指示された動きを集団でおこなうものもありますが、平均台やケンケンなど、順番におこなうものもあります。そのときに生じる待ち時間の様子も見られています。
初めに先生から「静かに立って待ちましょう」「おしゃべりせずに座って待っていてください」などの指示がありますが、落ち着きなく動いたり、寝転がってみたりしていると「指示を理解できていない」「集中力がない」などと評価されるでしょう。
困難に立ち向かう姿勢を見るため
うまくできない課題に対して「どのような行動をとるのか」という取り組む姿勢も見られています。すぐに諦めてしまうのではなく、諦めずに何度もチャレンジしようとする、周りのお友だちを見てできるように工夫してみるなどの努力が評価のポイントです。
運動神経のよい子は失敗しないかもしれませんが、真剣に取り組んでいない様子が見られれば評価が低くなる可能性もあるでしょう。
今後の学校生活では新しい物事に取り組む場面がいくつも出てきます。できなかったら諦めるのではなく、こういった困難に立ち向かう姿勢が大切です。
小学校受験の体操はどんな内容なの?
試験の課題になることが多い「クマ歩き」
特に練習しなくても、日ごろから体を使った遊びをしていればある程度運動能力が身についているので、すぐにできるようになるでしょう。ただ、受験ではみんな練習してできるのは当たり前になっていますので、早く進めるように練習しておくことも大切です。
部屋で練習してもすぐに飽きてしまうので、自宅の階段や公園のネットクライミングなどを利用して、遊んでいる感覚で練習すると楽しくレベルアップできるかもしれませんね。
道具を使って行う「縄跳びやボールつき」
縄跳びは「10回跳べたら合格」「途中で引っかかったり、一度もうまく跳ぶことができなかったりしたら不合格」ということではなく、合図があるまで跳び続けるというような内容なので、失敗が続いても諦めない姿勢が合格につながることもあるようです。
ボールつきは指定された枠内に立って片手でおこないます。ドッジボールの2号球を使う学校が多いようですが、自宅で練習するときは、やや軽めで初めてでも扱いやすい「ミカサ ドッジボール2号」がおすすめです。コツをつかむまでに時間がかかるかもしれませんが、つかんでからはどんどんバウンドの回数を増やせるでしょう。
先生の真似をする「模倣体操」
・先生と向かい合わせになって、先生と同じ動きをする
・初めに先生がお手本を見せてくれるので、その後に先生と同じ動きをする
・お話の内容に合わせて、事前に指示された動きをする
観察力や記憶力、再現する力が必要とされます。単純な動きなので、パパやママにとっては簡単なことのように思えますが、5歳児にとっては見ながら同時に真似をするのも記憶した動きを後でおこなうのも難しいものです。
また、家で練習したときにはできていたとしても、みんながいる中でするのは恥ずかしい、緊張してうまくできないということもあります。
体操ができるようになるための対策
体操教室に通ってプロに教わる
教室によって特色があるので、一度見学に行ってから選びましょう。先生と子どもの相性、自宅から通いやすい場所にあるのかも選ぶときのポイントになります。せっかく申し込んでも、子どもが行きたがらないとなかなか身につかないかもしれません。楽しみながら、受験に必要な能力を身につけられるとよいですね。
受験に特化したカリキュラムでは先生の指導のポイントも変わってきます。普段から体操教室に通っている場合でも、受験前には受験に特化したカリキュラムのある教室に通うのもよいかもしれませんね。