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子育て中のママ必見!子どもの才能を最大限に引き出す教育法

子育て中のママ必見!子どもの才能を最大限に引き出す教育法

子どもはやがては大人になり一人立ちしていきます。それまでに才能を見つけて、できれば職業にしていけたら、子どもは楽しく充実した人生を送ることができる可能性が高まります。そこで才能の見極め方や引き出すために心がけること、各界で活躍中の人たちの子ども時代に親がどう関わっていたかなどについてお伝えします。

子どもの才能は遺伝と教育どっちの影響?

才能に影響する遺伝と教育の割合について

才能は遺伝か環境(教育)かという議論は昔からありますが、最先端の行動遺伝学では、遺伝の要素が大きいことが分かってきています。行動遺伝学とは、遺伝と環境が能力や性格などに及ぼす影響を膨大な統計データを使って分析する学問です。

その結果によれば音楽、執筆、数学、スポーツは遺伝の影響がおよそ8~9割、学業成績は6割、外国語と記憶力は5割、性格に関しては3~5割だそうです。得手不得手が分かれる分野の遺伝の割合が大きそうですね。

しかも、大きく影響を与えるのは、家庭環境ではなくそれ以外の外部の環境、つまり人との出会いや、自分に合った学校や習い事などだというのです。この結果に対し、ママは子どもになにができるでしょうか。

まずは子どもの才能を見極める

いくらよい才能があってもそれを見つけて育てなければ開花せず、宝の持ちぐされになってしまいます。そのためにママができる大切な役目があります。

それは育児書に沿った子育てではなく、子どもが何が向いているのかを見極めることです。〇歳には〇〇すべきというような一般の指標にとらわれすぎず、わが子をよく観察するのです。

わが子の特徴を観察したら、ママの経験や知識などから子どもの才能を探ります。このときに勉強やスポーツなど、特定のことばかりに価値があるというような偏った価値観にならないように注意しましょう。

たとえば協調性に価値観を置きすぎて、一人で工作するのが好きな子からその時間を奪い、無理にみんなと遊ばせようとすれば、子どもの才能を阻む可能性があります。

英才教育よりも色々な刺激を与えよう

子どもがピアノでもスポーツでも大好きなことがあり、毎日それに打ち込み、著しく上達をしているなら、それに見合った環境を与えることも必要かもしれません。けれど、子どもの興味は移りやすく、その人らしさが現れるのは12歳頃からという意見もあります。

小さいうちから先取りのような教育をしすぎたり、無理に一つに絞って徹底的に教育したりするよりも、子どもが興味を持ってやりたい!と思ったものをさせてあげましょう。「興味があるもの」が才能の目印になることが多いです。

なにも興味がなさそうな子にはいろいろな体験を与え、そこから打ち込めるものを見つけられたらよいですね。子どもは無理強いすると嫌いになる傾向が強いので、親子で一緒にいろいろな体験を楽しみましょう。

子どもの才能を引き出すための親の心がけ

ネイチャー誌掲載の「天才児の育て方」

5千人の群を抜いて優秀な子を45年間追跡し研究したカミラ・ベンボウ博士が、ネイチャー誌で語った親の心構えの一部をご紹介します。

・子どもにたくさんの経験をさせる
・子どもが強い興味や才能を示したときは、必ずチャンスを与える
・知的欲求だけではなく心の欲求も満たす
・努力をほめる。努力する心構えを身につけるように促す
・失敗を否定的に受け取らず、そこから学べるようにする
・レッテルを貼らない

たくさんの経験を与え自己肯定感を育み、知的好奇心だけでなく心も満たすようにたくさんの愛情を注ぐことが大切といえるでしょう。また、ベンボウ博士は「どんな親でも自分の子を天才に育てようとするのは、心や社会性に問題が起きてくるのでおすすめできない」と語っています。

どんな才能も1万時間で開花する?

在米のジャーナリスト、マルコム・グラッドウェル氏によれば、どの分野でも、およそ1万時間継続して取り組むとその道のエキスパートになれるといいます。モーツァルトが独自性のあるコンチェルトを作曲するまでの時間、ビートルズの無名時代の演奏時間、ビルゲイツがひたすらプログラミングをしていた時代は、だいたい1万時間だったと推測されるのです。

有名人は1万時間と時代のタイミングが合ったともいえますが、少なくとも時間を費やすことは可能です。とはいえ1万時間を5年で達成するには1日5.4 時間、10年では2.7 時間です。

人は、特に子どもは興味のないことをこんなに継続できないでしょう。しかし寝る間を惜しんでもやりたいと思えることが見つかれば可能かもしれませんね。

失敗に寛容になってプラス言葉を意識する

大人と同じように子どもにも得手不得手があります。ママはわが子が人並みにできないと、つい失敗を責めてしまうことがありますが、そうすると子どもは失敗は悪いことだと学習して、失敗しないように、できそうにないことには手を出さないようになるかもしれません。

マイペースな子は、ママの言葉も聞かずに自分の考えでやって失敗することが多いですが、そんなときこそ失敗から学ぶ機会です。やってみて初めて分かることはたくさんあるので、失敗したとしても身をもって体験することは大切です。

結果だけを見て「ほらみたことか」と責めるよりも、失敗から学ぶために「次はどこを直すとうまくいくかな?」「今度はうまくいくよ!」などと、なるべくプラスの声かけができるとよいですね。

あの人たちはどうやって才能を開花させた?

金メダリスト羽生結弦選手

羽生選手が4歳からスケートを始めたのは、喘息を克服するためでしたが、当時から才能の鱗片が見えたそうです。しかし小学生の頃、練習が嫌になってきた羽生選手にお父さんが「嫌ならやめていいんだぞ」と提案したことを機に、自分の思いを確認し本格的にスケートに取り組んでいったのです。

ご両親は自主性を重んじる一方、華々しい活躍をしても「スケートだけの人間にはなるな」といい聞かせた結果、学業成績もよかったそうです。その後、お母さんと二人でカナダに移住したときは、お母さんが食事など健康管理に気を使い、東日本大震災後に「こんなときだからこそ、結弦は滑らないといけない」と練習場所を求めて奔走しました。

子どもの努力だけでなく、親がその夢を必死に支えていたのですね。
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