イヤイヤ期の2歳児をどう褒める?サポート方法と褒め方のヒントとは
イヤイヤ期真っただ中の2歳児はすぐにかんしゃくを起こしたりわがままを言ったりするので、叱ってばかりで褒める機会が少なくなりがちです。しかしそれが続くと、子どもは自信を失いせっかくのよい面が伸びなくなるかもしれません。そこで今回は2歳児の褒め方のコツや、イヤイヤ期の対処法などについてご紹介します。
2歳児を褒めることとしつけとのバランス
「褒める」は子育てにおいて大事なこと
失敗したときでも「よく頑張ったね」と努力や心がけを褒めると、子どもは「もう一度頑張ってみよう」と思えるものです。結果に関わらずママはきちんと自分の努力を見てくれていると分かれば、子どもは安心して少し難しいことにでもチャレンジしてみようと思うでしょう。
幼児期に自信や安心感を得られると、大きくなっても仕事や人間関係など様々なことに対してポジティブな気持ちを抱きやすくなります。子どもを褒めることは、生き生きとした人生を送るための基礎を作っているといえるかもしれませんね。
2歳児は些細なことでもどんどん褒めよう
3歳以降になると「ママは褒めてくれるけれど、本当はあまり嬉しくなさそうだ」などと察するようになります。しかし2歳児はママが喜べばシンプルに嬉しいと感じ、もっと頑張ろうと思うのです。
そのためこの時期は些細なことでもどんどん褒めて、子どものやる気を伸ばしましょう。ちょうど食事や着替えなどを練習しているころです。「上手に靴下履けたね!」「挨拶できてかっこいいね」などと、日常生活で褒めることがたくさんありますよ。
悪いことはきちんと叱るのを忘れずに
ただ、怒鳴るような感情的な叱り方では、子どもは何が悪かったのか分からない場合もあります。叱るときは「押したらお友だちが転んでケガするよね」「大きなケガをしたら、もう遊べないかもしれないんだよ」というように、それをしたらどうなるのか、なぜそれをしてはいけないのかを子どもの目を見て真剣に説明しましょう。
そのうえで「押したらだめだよ」としっかりと言い聞かせられるとよいですね。一度で改善できる子は少ないですが、失敗したらその都度忍耐強く理由を説明すると、子どもはだんだんと理解していきますよ。
2歳児の発達とサポートの仕方とは
自我が芽生えるがコントロールは難しい
また、感情を司る脳の前頭前野という部分が未発達なので感情を抑えることが難しいうえに言葉も未熟で、悔しい気持ちをかんしゃくや反抗的な態度で示すことしかできません。この時期の子どもが何にでも「嫌!」と反発するのは、自分の気持ちを怒りで表しているだけなのです。
そんなときは子どもの気持ちを受け止めましょう。「悔しいよね」「やりたかったよね」と気持ちに寄り添い代弁していくと、子どもは言葉で感情を表現する方法を学んでいきますよ。
やりたがることをできるように準備しよう
トイレや歯磨き、料理の手伝いなどもやりたがったときにすぐにできるように、子ども用の踏み台を用意すると便利かもしれません。ママと踏み台に乗った子どもが並んで料理をしたり、歯を磨いたりできると楽しいですね。
少しずつ手先が器用になってくるころです。例えば台所で子どもと一緒にレタスをちぎってサラダを作り、家族みんなで「おいしいね」「上手にできたね」と褒めれば、子どもは喜び自信もつきますよ。
ママも子どももクールダウンの時間が必要
否定されてばかりいれば、子どもは自信とやる気を失くしてしまいます。冷静に言い聞かせる叱り方ができるように、ママは何度か深呼吸をしたりお茶を一杯飲んだりするなどのクールダウンをしてから叱るようにしましょう。
子どもも大泣きやかんしゃくの最中に叱られても、ママの言葉が頭に入ってきません。パニックになっている子どもを抱きしめたり安全に注意しながら見守ったりして、落ち着いてから話ができるとよいですね。
イヤイヤ期の2歳児を褒めるためのヒント
日々の感謝や気持ちを伝えるだけでもOK
例えば食事中に座っていられない子が、おやつの数分間だけでも座って食べられたら「今日はおやつが座って食べられたね!ママ嬉しいよ」と褒めましょう。このときママの嬉しい気持ちも一緒に伝えられるとよいですね。
何も褒めるところがなくても、今日一日子どもと無事にすごせたことや、生まれてきてくれたことに感謝するだけでもよいのです。「◯◯ちゃんと一緒にいられて嬉しい。ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。
言葉で表しにくいときは子どもをぎゅっと抱きしめて、感謝と愛情を伝えてくださいね。